ブログ「商大くんが行く！」

小樽商科大学では、地域社会との連携を深め、学生の実践的な学びを推進するため、様々なプロジェクトに取り組んでおります。その活動の一つが、「オアソビプロジェクト」です。

本プロジェクトは、文部科学省および国立研究開発法人科学技術振興機構（JST）が推進する共創の場形成支援プログラム（COI-NEXT）の一環として、北海道大学が主幹校となり全道で進めているプログラムの一つで、「他者とともに、自分らしく幸せに生きる社会」の実現というCOI-NEXTのビジョンとも連動しながら、小樽市と小樽商科大学が共同で実施しています。

プロジェクトの概要

「オアソビプロジェクト」は、「体験（＝あそび）」を通して、学生を含む若い世代が地域の多様な側面や課題に触れる機会を創出し、地域への関心と愛着を育むことを目的としています。小樽市をはじめとする地域の皆様と連携し、参加する全ての関係者のウェルビーイング（心身ともに満たされた健康状態）向上に寄与することを目指しています。

体験を重視する理由は、座学のみでは得られない気づきや共感を促し、楽しみながら能動的に地域との関わりを深めることができるためです。これにより、参加者は自然な形で地域への理解を深め、「自分ごと」として地域課題に向き合う意識を高めることを期待しています。

（小樽市内で廃棄されているガラスのアップサイクル商品を考えるために、硝子工房を見学したりもしました）

年に１回、大規模なイベントを開催！

本プロジェクトでは、2o22年度から年に１回、ウイングベイ小樽を会場とした大規模なイベントを実施し、その企画・運営を小樽市内の大学生・高校生・若手社会人が協力して行うことで、「若者の集まる場づくり」に取り組んできました。

2024年度に実施したイベント「オアソビプロジェクト2024」では、小樽市内の幼稚園児との合同企画や、高校生が考える「理想の小樽」をテーマとした模型展示など、多世代・多様な主体との連携によるユニークな企画を実現いたしました。また、若者が自身の将来や地域に対するアイディアを発表する機会も設けました。

2024年度から正課科目に！

「オアソビプロジェクト」における活動は、2024年度から本学の正課科目である「社会連携実践」の「サービス・ラーニング」クラスとして位置づけられ、１～６月の活動を「社会連携実践Ⅰb」として、７～１２月の活動を「社会連携実践Ⅱb」として開講しています。

サービス・ラーニングは、地域社会での奉仕活動（サービス）と学内での学習（ラーニング）を統合した教育方法であり、様々なボランティア活動に従事し、その活動時間数の積み上げにより単位を修得できるという仕組みとなります。

授業科目とは別に、単位修得を目的とせずに、オアソビプロジェクトの実施を進める学生団体として「地域活性化サークルO-ASOBI」を組織しています。

各ボランティアプロジェクトのリーダーとして活動するのみならず、学生の主体的な発想に基づく地域活性化に向けた取り組みも実施しています。

オアソビプロジェクトが目指すもの

本学は、「ユニバーサル・ユニバーシティ構想」の下、北海道全域に高等教育を届けることを目指しています。

「オアソビプロジェクト」を含めた「社会連携実践」は、この構想を具現化する取り組みの一つとしても機能しており、高校生を含む若い世代が大学教育と連携しながら地域と深く関わる機会を提供することで、将来の地域リーダー育成に繋がるものと期待しています。

今年度（2025年度）、オアソビプロジェクトを大学生と一緒に取り組んでくれる高校生を募集しています。小樽市外の高校生の皆さんにも、オンラインでの交流の機会を提供し、アイディア出しによるオアソビプロジェクトへの応援をお願いしたいと考えています。ご協力いただける方は、ぜひ以下のオアソビプロジェクトLINE公式アカウントに登録して、お名前と高校名をご連絡ください！

https://lin.ee/JtjQYW8

（イベントでは、小樽市内の高校生達と一緒に、理想の小樽の模型展示を行い、子ども達に理想の小樽の絵を描いてもらいました！）

また、オアソビプロジェクトに関する活動の様子は、本学公式ブログ「商大くんが行く！」やInstagram等でも随時発信しておりますので、ぜひご覧ください。

https://www.instagram.com/otaru_asobi/