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経済学科

経済学的思考法、統計的分析手法を学び、自ら思考し分析する力を身につける

経済学科とは

経済学は、人々の行動原理とその相互作用を探る学問である。お金と結び付けられて考えられがちだが、決してそうではない。人が時間やお金という限られた資源をどのように使うのかを、ある施策を行うと、人、企業、社会はどのように動くのか、といったことを理論と実践とで解き明かそうとするものである。
個人、企業、家族といったものを対象とするミクロ経済学であるのに対し、国民所得、失業率、インフレーションといったものを対象とするのがマクロ経済学である。これに計量経済という統計の分野を加えた三つが経済学という学問を構成する大きな3つの要素である。
経済学は方法論が整備された学問で、「経済理論」という共通の言語があり、ディシプリンが確立されている学問分野で、研究者同士のコミュニケーションが取りやすいのも特徴だ。
古典的経済理論の見直しも常に行われている。需要と供給が均衡するところで価格が決まる、というのはよく知られた経済理論だが、実際にはそれだけでは説明がつかない結果が出ることも起こってきた。そのため、ゲーム理論や行動経済学という分野が経済学の中で大きな役割を果たすようになってきている。
経済学には必須といわれる数学的知識だが、それは、言語で理論した大枠の知識を、数値化する必要があり、その方が便利であるからに他ならない。

小樽商科大学経済学科

 

目指す人材・求める人材

目指す人材・求める人材

新しい日本の教育制度のもとで1949年に小樽商科大学が誕生し、同時に経済学科が誕生してから70年が経過しようとしています。現在、もっとも多くの教員を擁する学科として、前身の小樽高等商業学校時代からの自由で実践的な教育という伝統を大切にしながら、基礎的知識の獲得と経済社会の変化に対応できる力の向上を目指した経済学教育を進めています。 教育方針として、次の3つを掲げています。

  1. 論理的な思考力を育成する。
  2. 国際的な視野を養う。
  3. 実践的な能力を育成する。
国際経験、実務経験を有する教員も多く、学びながら教え、教えながら学ぶ、という姿勢で研究教育活動を行っています。

 

授業の特徴

「なぜ貧しい国と豊かな国があるの?男性より女性の賃金が低いのはなぜ?TPPへの参加は、私たちの暮らしにどのような影響があるの?」

授業の特徴

経済学科ではこうした疑問の答えを見つけるための分析ツールの仕組みと使い方を学び、さらにそうしたツールを用いて過去・現在の経済事象を分析する応用経済学を学びます。

限られた資源のもと人々がどのような原理に基づき行動しているのか、また、その相互作用の結果どのような資源配分が実現されるのかを論理的に思考する経済理論と、その理論から導かれる仮説を観測データや実験データを用いて検証するための統計学的手法が、そのツールに当たります。

こうしたツールの特徴と応用例を学び、その使い手となることで、より正確な現状把握、将来予測ができるようになります。情報化が進み、利用できるデータが飛躍的に増加する現在、経済学を学ぶ価値は上がっています。

授業内容の紹介

  • ミクロ経済学

    朝、傘を持って出掛けるか。昼、ランチに何を注文するか。日常には様々な選択があふれています。交通手段、所持金、好み、人によって状況は様々ですから選択も様々です「ミクロ経済学」では、たくさんの個々の消費者・企業がどのように選択を行っているのか、 その結果、全体としてどのような取引が実現するのか分析することを通じて、市場というメカニズムの機能、またその限界を学んでいきます。

  • マクロ経済学

    個々の消費者・企業の経済活動を「一国全体」の単位で集計した指標である国内総生産(GDP)、失業率、インフレーション、利子率 、貿易収支などの「マクロ変数」がどのように決まり、変化するのか、そのメカニズムを探求する学問です。授業では、GDPの測定・物価の測定・失業とインフレーションの関連性、公共事業の乗数効果や経済成長などのトピックを扱います。

  • 統計学

    さまざまな経済現象を定量的に分析するための極めて重要なツールです。「ある株に投資した場合そのリスクはどのくらいあるのか、消費税率を5%上げることで日本経済全体にどの程度影響するのか、大学を卒業したことで将来の収入が高卒よりどのくらい上がりそうなのか」などの経済関連の問題に答えるために統計学が必要になります。本授業の目的は、経済現象をデータに基づいて分析し理解するための統計学的な考え方や基本的な知識を習得することです。

  • 国際経済学

    国際経済学は、国家間の経済活動を分析対象とする経済学の応用分野の一つで、貿易の利益や通商政策の効果などを扱います。経済学は、資源の有限性等の種々の制約下での人々の行動原理とその相互作用を探求する学問ですが、国際経済学では、特に複数の主権国家の存在を前提とし、国の貿易政策、通貨政策、移民政策、国家間の貿易ルールなどの制約を考慮した「経済学」を学びます。商学部で学びビジネスで国際的に活躍したいと考えている皆さんにとっては、最も関心を持てる経済学の分野かもしれません。

  • 経済史

    今日の世界では、IT技術・AIの進歩により社会の仕組みが大きく変わろうとしています。しかし、新たな技術の開発とその普及が社会に変革をもたらすのは人類にとって初めてのことではありません。狩猟採集生活から農耕社会へと導いた「農業革命」、蒸気機関の発明に端を発し生産様式、労働形態を一変させた「産業革命」など人類は大きな変革を経験しています。「歴史は過去と現在との対話である」とは、有名な歴史家の言葉です。現代社会で生きる上で、人類の過去の経験を学ぶことから得られる教訓は少なくありません。授業では、経済学のレンズを通して歴史を考察します。


経済学科の主な進路

卒業生の就職者約1/4が、金融・保険といった業種へ進んでいます。

金融業・保険業
情報通信業
製造業
公務員

Column 商大探舎 Vol.14

ジヤーナリズムは伝へる

「緑丘」第71号(1933年3月)に小林多喜二の名前が載ったのは、特高警察による虐殺の訃報である。この号は欠号であるが、スクラップブックに「ジヤーナリズムは伝へる 先輩作家小林多喜二の死」と題した記事が残されている。この記事掲載のため、学校当局によりこの号は配布禁止となった可能性が高い。

「ジヤーナリズムは伝へる」(『緑丘』71,193.3.2

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