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2024.01.04

2024年 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

 

新型コロナウイルスによる制約がない新年を久しぶりに迎えることができ、帰省されたり、旅行を楽しんだり、晴れやかな気分でお正月を過ごされた方も多かったと思います。ようやく通常の正月が戻ってきたといえます。

 

一方で大学を巡る環境は大きく変わりつつあります。18歳人口が減少する中での受験生の確保や学生の質を維持するための教育面の強化だけでなく、研究面でも国際競争力の低下が指摘され、10兆円ファンドを用いた国際卓越大学による研究力強化や地域中核・特色ある研究大学強化促進事業などの活用が進められています。

 

このような中、本年も本学はビジョン2030に示した教育、研究、社会貢献の目標に向けさらにまい進したいと思います。ビジョン2030でも示したユニバーサル・ユニバーシティ構想の実現に向け、既に上川町、音更町、ニセコ町、中標津町の4つの町と包括連携協定を締結し、音更町には地元の協力を得てサテライトも設置されました。北海道の人口は2050年までに3割減少するといわれています。大学がキャンパスに留まらず外に出て行くことは新しい大学像を築くだけでなく、地域を守るためにも必要となります。多くの国立大学が進めている学外との交流の場であるイノベーション・コモンズ(本学ではグローカル・コモンズと呼んでいます)のみならず、さらに一歩前に出る活動として全道的なムーブメントにする必要があります。

 

本学が国立大学法人北海道国立大学機構の一員となって二度目の正月を迎えました。2022年4月の機構の発足以降、教育イノベーションセンターとオープンイノベーションセンターを創設し、教育、研究面の協力を進めてきました。特徴ある、分野の異なる単科大学による新たな協働により、北海道の経済、産業の発展に資するという機構のミッションの実現に貢献したいと思います。また、昨年発足した北海道内7国立大学による北海道ユニバーシティアライアンスも本年から本格的な活動を開始します。まずは研究面での連携から出発する予定ですが、教育、社会連携、事務のDX面での協力へと拡張される可能性も秘めています。

 

変化が激しい時代にあり、変化を恐れず前進することが大学だけでなく、すべての分野で求められています。本年も皆様とともに前進する年でありたいと思います。

小樽商科大学長
穴沢 眞

 

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