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令和8年度入学式特設ページ

An entrance ceremony 2026

令和8年度 入学式

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写真撮影:写真部(社会情報学科3年大西さん、社会情報学科3年宮村さん、企業法学科2年上野さん)

学長 式辞

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 新入生の皆さん、初めまして。私が小樽商科大学学長の江頭です。皆さんを本学の学生として迎えられたことをうれしく思います。
 皆さんは、小学校入学以来の12年間の基礎教育を終え、いよいよ学校教育の最終段階に進まれることになります。みなさんはこれまで多くの研鑽を積み、貴重な経験をされたと思います。  高校までの皆さんは、正しい方法で正しい答えを導き出す訓練を、ひたすら積み重ねてこられたことと思います。もちろん、大学入試の問題にも正解があり、その正解にたどり着いた人だけが、こうして入学式を迎えているわけです。
 しかし、そのように正解を求め続けてきた皆さんが、ようやくたどり着いた大学での学びには、実は正解がありません。教員も教科書も、唯一の正解を教えてくれるわけではありません。本学の図書館には、16世紀から21世紀までに出版された約5万冊の専門書と、8千種類の学術雑誌が所蔵されています。しかし、その中に、世の中の「正解」が書かれている書籍は一冊もありません。あるのは、真理の存在を信じてそこに一歩でも近づこうとした先達たちの記録だけです。なぜなら、大学の学びは誰も知らない世界を切り開く最先端の研究と表裏一体だからです。

 皆さんは大学卒業時に「学士」という称号を得ます。学士とは、修士、博士へと続く研究者の階梯の出発点なのです。大学に入学するということは、研究者としての最初の段階を歩み始めることにほかなりません。
 研究とは、誰も見たことのない世界を探る営みです。それは、積み重ねてきた論理を右手に、研究者の間で共有された方法によって得られたエビデンスを左手に持って、少しずつ岩を削っていく作業に似ています。岩の中に何かがあると信じて掘り進めますが、実際に何かがあるとは限りません。仮に何かを見つけたとしても、それが真理であるかどうかは分からない。それが真理だと思っても、他の研究者が新たな発見をする可能性を常に否定できないからです。
 では、高校までの学びで、なぜ正解を求めることが重視されてきたのでしょうか。それは、正解そのものに意味があったのではなく、正解に至る方法を身につけることに目的があったからです。
 これは、お菓子作りにたとえることができます。レシピに従って正確に作れば、誰でも一定の美味しさのお菓子を作ることができます。お菓子作りは、とりわけレシピ通りに手順を進めることで成功しやすい分野です。しかし、そこに満足せず、より美味しいものを自ら生み出したいと考えたとき、どうすればよいでしょうか。  「美味しい」という感覚は人それぞれであり、絶対的な正解はありません。しかし、だからといって、これまで学んできた方法をすべて捨て、思いつきで作ってもうまくはいきません。レシピとは、先人たちが数多くの試行錯誤と失敗の末に築き上げた知恵の結晶です。その中で、ごく限られた成功の道筋が見出されてきました。つまり、新しいものを創り出すためには、まず正しい方法を身につけ、その上に工夫を積み重ねていく必要があるのです。高校までの学びは、その「正しい考え方」を習得するための訓練だったと言えるでしょう。

 そして、大学での学びとは、この正しい方法、すなわち「科学的方法」をさらに突き詰めることにほかなりません。皆さんはこれからの4年間、科学的方法を学び、それを用いて自ら設定した課題に取り組み続けることになります。それは、決して華やかではありませんが、根気を要する作業です。
 さらに難しいのは、「何を課題とするか」を自ら決めなければならない点にあります。大学では解決すべき問題を誰も用意してくれません。課題を見つけるとは、ある事象に対して適切な問いを立てることにほかなりません。しかし、この問いの立て方が不適切であれば、どれほど努力しても得られる答えは浅いものにとどまるか、あるいは答えそのものにたどり着けないこともあります。

 現在のAIは、与えられた問いに答えることには非常に優れていますが、自ら問いを立てることはできません。問いを立てるのは、あくまで人間の役割です。社会科学の対象である社会現象は、問いの立て方によってその姿を大きく変えます。時には、より深く理解するために、問いそのものを組み替える必要さえあります。

 私たち大学教員が4年間で皆さんに提供できるのは、この科学的方法と問いの立て方という二つの道具です。しかし、これさえあればすべてが分かるという「賢者の石」や、ここまでやれば十分だという明確な合格ラインを示すことはできません。
 4年後、皆さんが社会へと踏み出すときには、この二つの道具を携えていることになります。それらをどれだけ磨き上げるかが、その後の人生を大きく左右することになるでしょう。受験を乗り越え、大学では自由に過ごしたいと考えている人もいるかもしれません。しかし、これからが本当の学びの始まりです。社会に出るまでのわずか4年間で、道なき原野を切り開く力を身につけなければなりません。皆さんの一層の努力と研鑽を期待しています。

 最後に、一点だけ付け加えます。成人年齢は18歳に引き下げられましたが、飲酒は20歳まで認められていません。これは、未成熟な身体への影響と、精神的な制御の難しさという二つの観点から設けられている制限です。実際に、本学でも未成年の飲酒による痛ましい事故が発生したことがあります。また、過度な飲酒によって人生に大きな影響を受けた事例は少なくありません。日本人にはアルコールを分解する能力が弱い人が多いことも知られています。未成年者は決して飲酒をしてはなりません。たとえ勧められても、必ず断ってください。もし強要されることがあれば、すぐに教職員に相談してください。 飲酒をしなくても、大学には面白いことが数多くあります。好奇心のリミッターを外し、身の回りのあらゆるものに目を向けてください。世の中のすべてが、研究の対象となり得ます。
 ようこそ、科学の世界へ。私たちは皆さんの入学を心から歓迎します。

令和8年4月2日 国立大学法人 北海道国立大学機構

小樽商科大学長 江頭 進

北海道国立大学機構理事長 祝辞(ビデオメッセージ)

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北海道国立大学機構 理事長

長谷山 彰

緑丘会理事長 祝辞

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 新入生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。小樽商科大学の同窓会組織である緑丘会ならびに後援会を代表し、心よりお祝い申し上げます。
 本日、小樽商科大学の一員として新たな歩みを始められた皆さんを、私たちは大きな喜びとともにお迎えいたします。これまで積み重ねてこられた努力が実を結び、この佳き日を迎えられたことに、皆さんご自身も深い感慨と誇りを抱いておられることでしょう。
 これから始まる大学生活には、大きな期待とともに、不安や緊張もあるかもしれません。しかし、皆さんの前には無限の可能性が広がっています。これからの大学生活は、人生の礎を築く、かけがえのない時間です。目の前の一つ一つの機会に真摯に向き合い、積極果敢に挑戦を重ねてください。その不断の努力が、やがて皆さんを支える揺るぎない基盤となるはずです。
 大学において求められるのは、「自ら考え、判断し、行動する力」です。自由闊達な学風は商大の大きな特徴ですが、自由には常に責任が伴います。学問においても日々の生活においても、高い倫理観と良識を備えた一人の社会人としての自覚を持ち、主体的に歩んでいただきたいと願っております。

 小樽商科大学は1911年の創立以来、115年の歴史と伝統を積み重ねてまいりました。多くの卒業生が、様々な分野で活躍し、「商大」の名は確かな信頼と評価を築いております。この誇るべき歴史の新たな一頁を担うのが、まさに皆さんです。
 2022年には北海道国立大学機構の発足を基盤として、「北海道経済・産業の発展と国際社会の繁栄並びにSDGsに示された持続可能な社会への貢献」という使命を掲げ、次なる段階へと歩み始めています。その中で商大は、2030年を目標年度とする中長期ビジョンのもと、「教育」「研究」「社会貢献」を三本柱としてミッションの実現に向けて取り組んでおり、教育ビジョンにおいては「未知なる時代に立ち向かうための人間力を育成」を理念として掲げております。
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 社会は急速に変化し、唯一の正解が存在しない課題に向き合う時代となりました。今求められるのは、知識の量のみならず、物事を多角的に捉え、深く思考し、勇気を持って行動に移す力です。皆さんには、自ら何を志し、いかなる未来を描くのかを常に問い続けながら、真摯に「学び」と向き合ってほしいと願っています。

 大学での学びは、教室の中にとどまるものではありません。多様な価値観との出会いこそが、皆さんの視野を広げ、人間としての厚みを増してくれます。異なる意見に触れたときこそ、対話を重ね、理解しようと努める姿勢を忘れないでください。その経験が、皆さんの人間力を一層豊かなものにするでしょう。
出会いは、待つものではなく、自ら築くものです。授業やゼミに加え、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティアなど、さまざまな挑戦の機会が皆さんを待っています。積極的に行動し、多くの仲間と志を交わしてください。学生時代に結ばれた絆は、生涯にわたり皆さんを支える大切な財産となります。

 公益社団法人緑丘会は、全国に支部を擁する小樽商科大学の同窓会組織として、世代を超えた交流を育み、大学と学生への支援を続けております。小さな大学だからこそ生まれる強い絆が、緑丘会の大きな魅力です。皆さんも、やがて社会に羽ばたき、この「商大」という確かな絆のもとで結ばれていくことになります。
結びにあたり、皆さんの前途が希望と挑戦に満ちた実り多きものとなることを心より祈念致します。 どうか自らの可能性を信じ、失敗を恐れず、堂々と歩んでください。そして何より、このかけがえのない大学生活を存分に味わい、楽しんでください。
本日は誠におめでとうございます。

          

公益財団法人緑丘会理事長、公益財団法人小樽商科大学後援会理事長

幸坂 眞也

 

同窓会「緑丘会」の紹介

本学卒業生の同窓会であり、大学の行うキャリア開発教育に対する支援及び関連事業の運営支援、並びに就職支援事業の企画・運営、資金支援等を通じて、青年産業人材の健全な育成に寄与することを目的としています。
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 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 そしてご父兄の皆様もお慶びのここと存じます。
 只今ご紹介頂きました小樽商大同窓会事務局長の永井です。
私は1976年(S51年)に本学を卒業しました。出身高校は札幌西高です。この中に同窓の方もいらっしゃるかと思います。 大学卒業後はゼネコンの大成建設に入社し44年間務めたのち現在の職に就いております。
 さて、皆さんは新しい大学生活に向けて、さぞや期待に胸を膨らませていらっしゃることと思います。 皆さんには、是非この小樽という街に溶け込んで学生生活を大いに楽しみ、勉学やサークルに励んで頂きますよう願っております。

 皆さんは大学に入学したばかりで「同窓会」のことも初めて知る事となります。同窓会は「緑の丘の会」と書いて「緑丘会(りょくきゅうかい)」と言います。 設立から87年が経過した歴史ある組織でもあります。内閣府から認可された大学同窓会では数少ない公益社団法人でもあります。
 本日はこの「緑丘会」ともう一つの組織である「公益財団法人小樽商科大学後援会」の活動について一部ですが説明をさせて頂きます。

 まず1点目、「この二つの組織」は学生の皆さんへ資金援助や講座の提供、就職支援などを行っているという点です。資金援助は、留学生への奨学金授与やTOEICの受験費用、これから皆さんが受講するであろうエバーグリーン講座への助成などです。
これらは卒業生の皆さんから納めて頂いた緑丘会への年会費や後援会への寄付金から助成しており、お世話になった大学への恩返しとして皆さんを応援したいという先輩たちの想いが詰まっております。
 因みに、エバーグリーン講座は本学を卒業された先輩諸氏が皆さんに実社会での経験や伝えておきたい事などを講義する正課科目です。緑丘会はその講師の選抜や運営費用を支援しております。
 この科目は開設から40年目を迎えており今までの学生さんから大変高い評価をいただいております。 是非この科目を選択して下さい。
 更に、皆さんが就職を考え始められる3年生を中心に250社程度の企業を大学へ招き、企業説明会を実施する就職支援活動も主催しております。 また、学内には「就職相談室」を設置しておりますが、就職に関する相談を受けるのも主に皆さんの先輩諸氏です。

 2点目は、「緑丘会」は全国に24支部、海外にも支部があり、卒業した同窓生に有益な各種イベントを実施しているという点です。転勤等でお住まいが変わっても、それぞれの土地で充実したネットワークに参加いただき、人脈の形成や生活の糧に活かして下さい。 そして、皆さんには同窓会報「緑丘(入学おめでとう号)」をお届けします。ぜひ目を通して頂き、先ずは同窓会の存在と雰囲気を味わって下さい。
 また、設立から3年を経過した学生と同窓会を繋ぐ学生サークル「緑輝星(緑の輝く星と書きます)」が活動しております。 ホームカミングパーティーなど各種イベントも行っています。もしかするとサークルへの勧誘があるかも知れません。 同窓会を知っていただく絶好の機会です。是非入会を検討して頂ければ幸いです。

 最後になりますが、小樽商大は伝統があり、小規模な大学だからこその一体感があり、先輩達は強いつながりを持ち続け、実社会で活躍し、太くて強いネットワークを築いています。 緑丘会は「小なれど固い絆の同窓会」です。 皆さん、是非この同窓会に関心を寄せて頂き、仲間になって頂き、お力を貸していただければ大変嬉しい限りです。 皆さんとお会いできる日を楽しみにして同窓会の紹介とさせて頂きます。 本日は誠におめでとうございます。

公益社団法人 緑丘会

事務局長 永井健夫

祝辞・祝電

頂戴いたしました祝辞・祝電については、以下のPDFでのご紹介にかえさせていただきます。

令和8年度入学式祝辞・祝電【PDF】

校歌

小樽商科大学校歌

時雨 音羽   作詞
杉山 長谷夫  作曲

(一) 金鱗おどる渺々の
あけぼの称う浪の唄
エルムの花に若人の
涯なきのぞみ数々秘めて
夢うるわしの緑ケ丘よ

(二) 夕陽映ゆる白樺の
梢をわたる風の唄
慈愛の山のふところに
銀翼みがき駿足秘めて
唄ほがらかの緑ケ丘よ

(三) 蒼穹はてず道つきず
はるかに仰ぐ北斗星
栄冠迎うこの腕に
飛躍の力ひととき秘めて
花咲き匂う緑ケ丘よ

(四) 健腕拓く五大洲
凱歌はあがる我母校
感激みてる若人の
血潮に清き教えを秘めて
春永遠の緑ケ丘よ

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JASRAC許諾第E1904223407号

応援歌「若人逍遥の歌」

応援歌「若人逍遥の歌」は、1955年に札幌地検小樽支部長として着任した高島茂氏が作成した逍遥歌の歌詞が大学に献呈され、当時の学生の宮内泰氏が作曲し、今も歌い継がれています。

若人逍遥の歌

高島 茂 作詞
宮内 泰 作曲

(口上) 春風颯々として山河をめぐり
百花繚乱の盛夏となりぬ
霧水来たりて百山紅を呈し
龍田の朔北(と)なれば暗雲天空を覆い嵐を呼び
紅山白山と化しその白雪の中に身を埋める

その厳しき天地のすべ我等が俗世と何の関わりが有ろうか
連山残雪に覆われし頃比の朔北の地に移りし我等なれば
何を悩み何をば求めん

俗世の安楽冥利とは大海に漂う塵の如し
我等その塵に何ぞ命を託さんや
今こそ悪夢より覚醒出でて
打ち寄する荒波の如き熱き血潮を持って杯をかかげん
春宵の暁にいざいざいざ歌わんかな我等が命を

(一) 琅玕融くる緑丘の
春曙を彷徨えば
浪漫の靄に街沈み
風悠久の言葉あり
瀾朶の桜花吹雪きつゝ
慌しくも逝く春の
伝統ふるき学舎に
展ける海の涯しなき

(二) 夏白樺に囁きて
  ハイネの詩を口誦さむ
眉目美わしき眼差の
又なき時のいとおしき
断崖落ちて波砕け
オタモイ遠く帆走れば
小樽の嶺々の夕あかね
冴ゆる北斗に嘯ぶきぬ

(三) 秋簫条の思い濃き
  ポプラに懸かる雲消えぬ
流転の行旅夢に似て
悩みの思惟を誰か知る
感傷嗤うことなかれ
桜ケ丘にたゝずみて
泪滂沱と憂愁の
落葉の行方哲うかな

(四) 氷雪海に傾きて
月寒ければ翻とかむ
晦冥行路遠けれど
われに港の乙女あり
流星落ちて影もなし
行く青春の足音に
生命を惜しむ若人は
永却の杯酌まんとす

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応援歌「若人逍遥の歌」の著作権について

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