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2020.12.02

令和2年度第7回講義:商工会議所の仕事とは? 〜今が一番充実の仕事人生!?〜

講義概要(12月02日)

 

○講師:木野内 裕子氏(昭和56年商学部管理科学科卒/札幌商工会議所 人材確保・開発部 人材開発室 室長)

 

○題目:商工会議所の仕事とは? 〜今が一番充実の仕事人生!?〜

 

○内容:

私は、商大を卒業して草創期の北海道のIT業界に飛び込み、ブランクを経て30代半ばで商工会議所の世界に入った。講義ではまず、地域経済にとっての商工会議所の役割や、現在のコロナ禍での取り組みなどについて解説したい。そして後輩たちには、資格検定や能力開発の講座など、商工会議所の活用についても知ってほしい。商大での学びからSEとしての経験、そして商工会議所での仕事から自分のキャリアをふりかえり、進路選択へのさまざまなヒントを提供してみたい。

 

 

 

地域経済の基盤を強くする、商工会議所の仕事

 

木野内 裕子氏(昭和56年商学部管理科学科卒/札幌商工会議所 人材確保・開発部 人材開発室 室長)

 

 

 

 

 

商工会議所の機能と価値

 

 

 

私は現在、札幌商工会議所(札商)で人材開発の分野の仕事をしています。

商大の管理科学科を卒業したのは1981(昭和56)年です。在学中、ゼミは沼田久先生のもとで、オペレーションズ・リサーチの研究をしました。部活は、マンドリン・オーケストラの「プレクトラムアンサンブル」。よく学び、よく遊んだ4年間でした。もっともよく学んだといっても、テストやゼミなど、ここぞというときに集中してやるタイプでした。部活では演奏旅行を楽しみましたし、ゼミ旅行も良い思い出です。マンドリンはいまも楽しんでいます。

 

講義ではコンピュータも学んだので、卒業後はIT分野に進みたいと思いました。でも1981年の話です。パソコンとかウィンドウズといった世界はまだまだ遠い未来。コンピュータはあくまで大規模な業務用でした。当時の札幌には、富士通やNECといった大手企業の採用はなく、私は札幌を動きたくなかったので、札幌にあるシステム会社にSE(情報処理技術者)として入社しました。

クライアントの要望に応えながらシステムの企画設計から運用まで、現場で体当たりで実践力を磨く日々でした。2年ほど経って、富士通が札幌に子会社をつくることになり、より高いレベルで仕事をしたいと願い、(株)富士通北海道システムエンジニアリングに転職しました。

そこでさらにいろいろな経験を積みながら働いていましたが、家族の病気が理由で、残念ながら退社することになりました。

それから6年ほど経って、34歳でまたビジネスの世界に復帰します。札幌商工会議所の業務を受託している会社に入社しました。ほどなく札幌商工会議所に出向して、2014年からは会議所に移り、以来人材育成の分野で仕事をしています。

 

1年生が多い皆さんにとって、商工会議所はあまり身近ではない世界だと思います。

簡単に説明すると商工会議所とは、「その地区における商工業の総合的な改善発達を図り、それによって地域社会の福祉の増進に寄与する」ことを目的とした非営利団体です。札幌には札幌商工会議所、小樽には小樽商工会議所があります。

商工会議所は商工会議所法という法律に基づいて設立された唯一の地域総合経済団体で、特別の法律に基づいているので特別民間法人と呼ばれます。

「地域の総合経済」とうたうように、企業規模や業態などに限定はありません。会議所は、国や行政などへの意見具申、商工業者同士の情報交換、経営相談・指導などを行っています。

札幌商工会議所は、札幌の中小企業を中心に2万社ほどの会員企業から成り立っています。これは東京、大阪に次ぐ全国3位の規模になります。また、中小企業の結束がとても強いという特色もあります。

協同組合や医療法人、弁護士法人、学校法人などはこの商工業者の分類に入らなかったり、6カ月以上の事業実績が必要、といった条件がありますが、札幌の場合は、定款により、あらゆる業種・業態の商工業者が会員になることができます。ですから、市内最大の経済団体であり、北海道経済界を代表する集まりだと言えるでしょう。

 

商工会議所の活動には4つの特徴があります。

ひとつは、その地域を基盤とする「地域性」。

次に、あらゆる業種・業態の商工業者が集まる「総合性」。

そして公益を目的とし、札幌市や北海道といった自治体やいろんな公共団体と協働する「公共性」。

4つ目は、同様の組織が世界各国にあることからくる「国際性」です。

 

北海道内には、札幌、小樽、旭川、函館など、42の商工会議所があり、これが「北海道商工会議所連合会(道商連)」を構成しています。また町村には同じ主旨で活動する「商工会」という組織があります。

さらに、日本各地の商工会議所を会員として全国を束ねる「日本商工会議所(日商)」があります。会員となる商工会議所は、全国で515、商工業者の数で約124万社を数えます。

 

商工会議所の運営を支えるのは、会員企業の規模に応じていただく年会費です。主要な業種・業態ごとに部会と分科会があり、札幌では例えば建設部会には8つの分科会、観光部会には4分科会がある、という具合です。

また、より広い裾野からテーマを絞った課題・問題に取り組むために、政策委員会、中小企業委員会、都市・交通委員会、北のブランド推進委員会といった委員会があります。(常任委員会と特別委員会の2種類)

 

こうして成り立っている札幌商工会議所ですが、主な仕事内容をまとめてみます。

まず●「提言・要望活動」。

札幌や北海道の経済界を束ねて代表しながら、札幌市や北海道など行政に対して政策提言や要望を伝えます。

そして企業や独立開業のための●「経営相談・創業支援」。加えて、検定試験とその対策講座、セミナー、合同企業説明会など、●「人材育成と人材確保」のサポートも行います。

また、会員の交流や、取引拡大をねらった商談会や展示会、商品や企業活動のPRなどをお手伝いする●「企業PR」や「事業プロモーション」。

さらには、中小企業単独では難しい共済制度や、集団検診、研修室の貸し出しなどの●「会員サービス」があります。

 

 

 

コロナ禍での札幌商工会議所の取り組み

 

 

さてコロナ禍に苦しむ今年、札幌商工会議所では会員企業と札幌の経済のためにさまざまな取り組みを行っています。報道でも取り上げていただいたので、ご存知の方がいるかもしれません。

今年(2020年)3月、私たちはホームページに、「新型コロナ経済対策・緊急在庫処分SOS」という無料掲示板を開きました。例年なら本州以南の北海道物産展などで大きなビジネスを展開していた多くの企業が過剰在庫を抱えてしまったので、なんとか売上を下支えしようとしたのです。無策のままでは大量の食品ロスも生まれてしまいます。おかげさまで反響も大きく(そのため立ち上げ時にはサーバーがダウンしてしまいました)、約480社が3億円を超える売上を立てました。

7月には名称を「北海道つながるモール~SOS掲示板~」に変更。引き続き現在も道産品情報を発信するほか、定期的に特設ページを開設して販売促進につなげています。

11月末からは特設ページで「冬のギフト・年末年始のごちそう特集」を展開しています。ぜひ覗いてみてください。

 

そのほか札幌商工会議所では、新型コロナウィルスに関する経営特別相談を行い、補助金申請のためのサポートセンターも開設しました。

さらに特段に厳しい状況にあるすすきの地区の事業者さんたちのために「すすきの・経営相談緊急サポートデスク」を設けました。中小企業診断士や札商の経営指導員が個別に対応しています。

またこの11月5日までは、札幌市と札幌商工会議所、札幌市商店街振興組合連合会で実行委員会を設け、「SAPPOROおみせ応援商品券」を発行していました。20%のプレミアムがつく商品券でした。

このほか、例年は札商に集まっていただく新入社員研修をWEBで行ったり、道庁が推進する「新北海道スタイル構築促進事業」へも積極的に協力しました。ですから今日のこの講義もウェビナーで行うことになってたいへん残念なのですが、地域の公共性に根ざした特別民間法人が担う責務を果たすために、私たちは一丸となって活動しています。

 

 

 

地域経済のための人材育成

 

 

私が取り組んできた「人材育成」分野のことをお話しします。

商工会議所ではさまざまな人材育成事業を展開しています。これらは手数料徴収を伴うために、会員企業の会費で運営される商工会議所の中では数少ない収益事業となります。公益に根ざす以上営利を追求するものではありませんが、逆に赤字になってしまっては事業が継続できません。

まず、「検定試験」。

「日商簿記」「ビジネス実務法務」「メンタルヘルス・マネジメント」といった一般的なものに加えて、北海道の高品質な食材について学び発信してもらう「北海道フードマイスター」や、「北海道観光マスター」など、札商・道商連が独自に作った検定もあります。

 

そして「検定試験対策講座」、「パソコン講座」など。たとえば「日商簿記2級・3級対策講座」、基礎から関数やマクロ、VBAなど幅広く学べる「Excel」講座などがあります。

また、「ビジネスセミナー」も開催しています。プログラムは、新入社員研修や経理担当者研修から管理職研修、営業力強化研修、メンタル環境の最適化など、新人から中堅、経営者にわたるまで、階層別・テーマ別に幅広く設定しています。

今年度は50回以上のビジネスセミナーを計画していたのですが、残念ながらこのコロナ禍で縮小を余儀なくされました。

さらに、これからビジネス社会で働きたいと考える皆さんのような人たちを対象にした「職業訓練」も行っています。これには、「簿記会計3〜2級」、「PC技能」などの科目があります。

そして新しい事業としては、3年前に私が中心になって立ち上げた「中小企業診断士登録養成課程」があります。これはあとで詳しくお話しします。

 

それでは、皆さんも興味があると思いますが、いろいろな検定試験、つまり資格について説明します。ビジネス社会の資格には、大きく3種類あります。

まず「国家資格」。

これは国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力や知識が判定されて、特定の職業に従事する、と証明される資格。社会からの信頼性がとても高いものです。

次に「公的資格」。

これは商工会議所や地方行政機関、それに準ずる機関が認定します。「日商簿記」や「介護支援専門員(ケアマネージャー)」、「消費生活アドバイザー」といった資格があります。

そして「民間資格」があります。

民間の協会や団体、企業などが独自の基準で任意に認定するもので、「TOEIC」や「世界遺産検定」などはこのカテゴリーに入ります。

学生の本分はなんといっても勉強ですから、皆さんも自分に合ったもの、興味を惹かれるものをよく調べて、ぜひ挑戦してみてください。

 

ちなみに、国家資格にも数種類あるのでポイントだけかいつまんで説明します。まず「業務独占資格」という分類があります。これは弁護士や司法書士、医師、公認会計士など、有資格者以外が携わることを禁じているもの。

そして「名称独占資格」があります。「中小企業診断士」や「栄養士」、「キャリアコンサルタント」などですが、これは有資格者以外はその名称を名乗ることはできません。つまり、企業経営に深い知見がある人でも、資格がなければ「中小企業診断士」と名乗れないわけです。

そのほか「設置義務資格」があります。旅行代理店には「旅行業務取扱管理者」、博物館には「学芸員」がいなければならない、と法律で設置が義務づけられている資格。また、機械加工や建築大工の世界で知識や技能を認められる「技能検定」があります。

 

商工会議所では、「日商簿記」をはじめリテールマーケティング(販売士)検定、「プログラミング検定」、札商が行っている「札商ビジネスPC検定」など、商工会議所法に基づいたさまざまな「公的検定」を実施し、資格を取得することができます。これらは、業種にかかわらず、ビジネスに直結する知識やスキルを重視して企業が求める人材の育成を目的に実施しているもので、多くの企業から評価と信頼を得ています。

 

 

 

オススメしたい。商工会議所の各種検定

 

 

 

いろいろな検定試験を主催・運営している商工会議所ですが、運営のあらましを説明します。これは、ビジネスの世界でよく言及されるPDC(Plan,Do,Check,Action)サイクルそのものです。

まず、年間の事業計画を策定します。試験ごとに、試験日の設定、予定人数、会場の選定、受付期間や申し込み方法の設定、合格決定とその周知の方法などを決めます。

次にそれらを、ホームページやパンフレットなどで周知して、当日に試験を実施します。「北海道フードマイスター」など北海道独自の検定の場合には問題もこちらで作りますから、委員会を設けて作問します。受付後、受験票を発行します。当日は会場設営、試験の実施、そして採点、合格発表へ。合格者には合格証を発行します。これらのすべての工程で、目標管理や進捗管理が大切で、終了後に総括した事業報告をまとめます。

 

検定試験も当然、コロナ禍の大きな影響下にありました。

日商簿記検定は例年、6月、11月、2月に、統一のペーパー試験で行われますが、今年は6月7月のすべての商工会議所検定が中止されました。札幌で2000人以上の方が予定していた簿記試験が受けられなかったのです。

十分な検討と対策をして、去る1115日、ようやく札幌での日商簿記検定試験を終えることができました。10会場で2896名の方が受験しました。対策として、受付はネットのみ。会場の消毒は当然として、長テーブルに従来は2名が座りましたが、これを1名にするなどしました。全員のマスク着用や手指のアルコール消毒、検温、換気などを実施しました。終了後2週間たってもこの受験が感染源と考えられる患者は出ていないので、関係者はホッとしているところです。

 

コロナの時代に、簿記検定も変わりつつあります。日商簿記2、3級試験にネット試験が導入され、つい先日(1130日)から申し込みが始まりました。

受験者は申し込みサイトから、設定された中から受験希望日時や会場、受験者情報などを入力して申し込みます。ネット試験といっても、自宅で受けられるわけではありません。テストセンター会場のほか、札幌市の場合は、来年度から札商のある北海道経済センタービルの研修室も会場とします。受験者ごとに異なる試験問題がネットを介して受験者のパソコンに配信され、受験者は解答を入力します。試験時間は従来のものより少し短くなります。終了後は、自動採点が行われて合否を判定。合格者にはデジタル合格証を即日交付します。詳しくは、ぜひ札商のサイトで調べてみてください。

来年度以降、商工会議所の検定試験はネットに移行していく方向にあります。

 

大学生活で何かに挑戦したい、と考えている方はたくさんいるでしょう。私がオススメしたいのは、やはり商工会議所の検定です。簿記やプログラミング、電子会計実務、PC検定などですね。

商工会議所の検定試験は多くの企業から高い評価と信頼を得ていて、昇進や昇格の条件や手当の対象にしているところもあります。

価値ある目標を定めて勉強を積み重ねていく日々は、皆さんにきっと多くのものをもたらします。ひとつの分野の資格を取るとその分野で客観的な力を持っていることの証明となりますし、さらには、勉強を通して幅広い分野の実務能力が自然についていきます。これはビジネス現場で欠かせない基礎力のアップにつながります。

 

 

 

「中小企業診断士登録養成課程」を立ち上げる

 

 

 

2018年、「中小企業診断士登録養成課程」という新規事業を立ち上げました。北海道ではじめてのもので、中小企業診断士一次試験に合格した人がこの課程で学べば、二次試験なしでその資格を取得できます。

しかし、この養成課程は単に資格が最短時間で取得できることが売り物ではなく、経営コンサルタントとしての実務能力を確実に養うことが重視されています。商大のDNAともいえる、実学重視の発想です。

一般には二次試験(筆記と口述)合格者は15日間にわたって実務補習を行いますが(3社×5日間)、当養成課程では一次試験合格者が、演習(384時間)と、50日間・350時間の実習を行うのです(5社×10日間)。講師の指導を受けながら、実習先企業の現状分析から課題の設定とその解決策を「経営診断報告書」にまとめて、企業に提出します。

 

この事業は、所内で私が発案者となり立ち上げたのですが、それまで同様の養成課程は関東以南にしかなかったため、中小企業大学校東京校などで受けなければなりませんでした。中小企業診断協会北海道のある方から、北海道で養成課程があると良いのだが、とアドバイスを受けました。私はすぐ、簡単ではないけれど挑戦する価値がある! と思いました。

人材教育分野は商工会議所の数少ない収益事業ですから失敗は許されず、動かすには周到な準備が必要です。私は2年間、職員としてはほぼひとりでニーズ調査にはじまり、経産省への登録手続きや講師の選定、教材開発、実習先企業の開拓といった準備を進めました。札幌市内の金融機関などでヒアリングをすると、これからの地域の金融・経営支援業務には中小企業診断士の技能が必要であると多くの幹部がおっしゃって、自信を深めました。

ヒアリングや相談を持ちかけた中小企業診断士の先生方などさまざまな方から、有形無形の協力をいただきました。また、カリキュラムづくりや講師選定などでは、商大のグローカル戦略推進センターの李済民先生や後藤英之先生などに大きな力添えをいただきました。カリキュラムなど詳しい内容については札商のウェブサイトを見てみてください。不安もあってはじめたこの事業でしたが、初年度は12名、今年は20名の受講者を数えて、さいわい順調に推移しています。

 

 

 

プロセスの中で、ひとつひとつ最適解をみつけていくこと

 

 

 

これまでの私のキャリアをまとめてみます。

商大を卒業して飛び込んだ草創期の北海道のIT業界では、SEとして仕事の準備や段取り、スケジュール管理の重要性を叩き込まれました。

家庭の事情で退社して実家に戻った私ですが、そのとき、税理士試験に挑戦中だった友人に引っ張られるように、私も勉強をはじめました。絶対税理士になるゾ! という強い気持ちまではなかったので、お金がショートした時点でストップしてしまいました(簿記論と相続税法は合格したのですが)。でも学生時代から時間をおいてあらためて勉強したことで、計数感覚や計算力、集中力がアップして、会計原則や税法の成り立ちなどへの理解が深まりました。

そうしたことをベースに税理士事務所でアルバイトもしたので、実務を有意義に経験することができました。

 

そして30代半ばで商工会議所の世界に入ります。最初は受付や事務の仕事で、接客や気配りの重要さを体験して、経理の実務も経験します。やがて管理職になり、キャリアコンサルタントの勉強をして資格を取りました。コンサルタントの仕事では、相手に寄りそい、相手の考えをうまく引き出していくことがとても重要です。これはそれまでの私に求められていなかったことで、たいへん勉強になりました。キャリアの中で大きな転機となったと思います。

 

ありがたいことに、学生時代からのすべての経験が、現在の人材開発室長の仕事へと結ばれ、生きていると感じます。現在の商大の先生たち、そして卒業生たちとのネットワークも私の財産です。自分を俯瞰してみると、いまがいちばん充実している仕事人生かな、と思います。

 

皆さんに考えていいただきたいのは、自分の人生の大きな可能性です。卒業後の進路については、まだはっきりとイメージできない方も少なくないでしょう。でもなにか興味を引くものがあれば、その世界に自分から積極的に近づいてみてください。可能性を直感してスタートした「中小企業診断士登録養成課程」の立ち上げですが、私はハードルに直面するたびに、その時点での最適解を見つけようと必死でした。それはまた、誰のどんな人生でも同じだと思います。これで最終ゴール、というラインはありません。課題や目標を見出すたびに、私たちは最適解を求めて進みます。

皆さんがこれから充実した学生生活をおくることを、ひとりの先輩として心から応援しています。そしていつかビジネスの世界で再会できることを、楽しみにしています!

 

 

 

<木野内 裕子さんへの質問>担当教員より

 

 

Q 学生時代に取り組んで印象に残っていること、そして現在役に立っていることはどんなことでしょうか?また1年生が多いこの講義ですので、これからの学生生活に対するアドバイスをいただけますか?

 

 

A 私は、勉強をコツコツと積み重ねたとは言えないのですが、試験やゼミの発表などでは集中して取り組みました。サークルでもそうですね。自分は遊びと勉強の切替えと集中が得意だったと思います。それがいま、仕事に対する集中力にも繋がっていると思います。

これは自分への反省も込めてのアドバイスですが、学生時代には、これに関してはしっかり学んだぞ、というものを持つべきだと思います。それから、ゼミでも部活でも、チームで取り組むことを大切にしてほしい。チームのみんなと努力を重ねてひとつのことをやり遂げるというのは、すばらしい経験です。ビジネスの世界でもチームが基本ですから、そこを意識しておいてください。

 

 

 

Q 取っておくべき資格、これから価値が高まりそうな資格について、ご意見をいただけますか?

 

A 商大生であればやはりまず日商簿記が基本ですね。3級、できれば2級を取っておくと良いでしょう。結果だけじゃくてプロセスも大切です。勉強をする過程で、計数感覚など、ビジネスの社会の基礎となる力が自然に身につきます。

これからの資格としては、例えば、労務管理の問題がしばしば話題になる近年では、メンタルヘルスの分野が注目されています。メンタルヘルス・マネジメントなど、資格がいくつかあります。調べてみてください。

 

 

 

<木野内 裕子さんへの質問>学生より

 

 

Q 「中小企業診断士登録養成課程」を立ち上げるに当たっては、まわりのたくさんの人からの協力を得た、とおっしゃっていました。そうしたことができるようになるために、ふだんから心がけていたことなどはありましたか?

 

 

A 裾野が大きな新しいことを立ち上げるのには、時間がかかります。だからこそふだんからの積み重ねが大切です。ひとつひとつの仕事ごとに、関わる人たちに誠意をもって接し、きちんと感謝の言葉を伝えることを心がけています。また私たちには、緑丘会や現役の先生たちをはじめ、商大の歴史が築き上げてきた強くて太いバックボーンがあります。これは大きな財産です。

 

 

 

Q 最後にメッセージをお願いします!

 

 

A このようなコロナ禍で皆さん本来の学生生活を楽しむことができなくて、辛いことも多いと思います。でもこの4年間は、人生の中でほんとうにかけがえのない時間です。いろんな方法を使って、自分を高める勉強や部活に打ち込んでください。そして、これもいまは難しくなってしまってはいますが、友人、先輩、先生たちをはじめ、まわりとの関わりを大切にしてください。学生時代は、いろんな人とたくさんの話をしながら自分を形づくる、つまり自分のことを深く理解していく時間だと思います。

 

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