CLOSE

教員インタビュー 芳澤聡助教

  • <担当科目>
  • 知識科学基礎(夜間主)

芳澤聡 助教
YOSHIZAWA Satoshi


意味や概念のネットワークをより安定的かつ柔軟に扱える新しい方向性の試み

 知識科学基礎(夜間主) 実は自分の研究史をなぞって講義しています。

 脳と記憶についての知見が世間にほとんど知られていない時期に海馬と短期記憶と長期記憶のモデル化について検討していました。平行してニューラルネットワークを題材に研究を進めていた後輩のサポートをしました。その後、記号をネットワークで表現し扱う、今の時点から見てもかなり無理筋な仕事をしました。ほぼ失敗といえるのですが、その流れからHolyoakらのACME,LISAを計算機上に実装し、動作を検証しました彼らの仕事は概念をグラフのノードで表現し、励起したノードから活性度を伝播させて推論を行う意味ネットワークです。これは想定したとおりに動くものではなく、多少の改変を行い、なんとか動作させました。研究上はこれも失敗です。

 その後、別のアイディアを実現するため、コンピュータ画像内で2次元の画像を積み重ねて3次元の立体を作成し、画面内で動かすといった試みから画像処理の知見を得ました。また、パターン認識のデモンストレーションを行う目的から、2次元の画素群を二つに分割する複数のクラスタリングの手法をリアルタイムで図示するアプリケーションを作成しました。

 現在はこれまでの知見をもとに、DeepLearningなどに使われるニューラルネットワークやコーパスの事実上の限界を拡張する試みをまとめている最中です。


関連リンク


一覧へ戻る

資料
請求