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経済学説史では日本でもトップクラスの学者である江頭進先生は、フルコンタクト空手の黒帯で、弓道も3段という腕前!ちょっと怖いけどきょうも突撃!



一見怖そうだけど、料理が得意で漫画好き。話題も豊富な面白いセンセイだよ。インターハイの水泳選手だった頃の引き締まった身体を取り戻すために必死にダイエット中だ。そんな江頭先生のゼミを訪問したよ。


Q:江頭ゼミはどんなゼミなんですか?


ゼミ生:とにかく活動的で動き回っているゼミです。毎年、東京や関西の大学に出稽古に行って、ディベートで対戦したり、合同ゼミをしています。他大学とディベートするときには気合が入りますね。ディベートは議論の力もつくし、就職にも役立ちますよ。また、いろいろな大学の学生と交流できるので、刺激が多いです。ちなみに、ディベートの勝率は7-8割。学内でも大津ゼミ、沼澤ゼミ、道野ゼミ、岡部ゼミと定期的に対戦しています。


Q:江頭先生はどんなセンセイですか?


ゼミ生:普段は、勉強に関することはあまり言わないですね。マンガとかテレビなどのくだらない話しにつきあってくれる面白い先生です。しかし、ディベートやプレゼンのときには的確な助言をしてくれて「さすが先生」と見直します。卒論に対しても親身なアドバイスをしてくれるので嬉しいです。


Q:皆さんの卒論テーマを教えてください。


(9人のゼミ生の方が順番に)「温暖化防止」「制度派経済学」「スポーツチームのリーダーシップ」「企業が求める義務教育」「地方交付税制度」「漫画から見る時代思想」「札幌市における保育」「教育市場について」「日本のエネルギー自給率」です。


Q:何だか経済とは関係のないテーマもありますが、その点どうなんですか、江頭先生?


べつに経済にはこだわりませんよ。研究の出発点は「本人の興味」ですしね。うちのゼミは、経済学説史を学びますが、その意味は「その時代の人々がどのようなことを問題として意識し、それをどのように解決したかを学ぶことができる」ことにあります。だから、ゼミ生には、現代を生きる者として、自分が何を問題だと感じているのか、それに対してどのような解決策を出すかを卒論で述べてほしいんです。


Q:なるほど。普段のゼミの内容はどんな感じなんでしょうか?


ゼミ生:課題図書が指定されて、それを各自が勉強します。内容をレジメにまとめ、皆の前で発表して、それに対して質問を受けながら議論するという形ですね。昨年の課題図書はシュンペーターの「経済発展の理論」でした。


Q:難しそうな本ですね?


ゼミ生:はい。こんな難しい本は読んだことがなかったので鍛えられました。でも、今の時代、企業は従来の活動を創造的に破壊して、イノベーションをし続けないといけないので、今でも通用する考えだと思います。


Q:江頭先生、なぜシュンペーターの「経済発展の理論」なんですか?


難しいものをわかりやすく説明することが大切なんです。また、先ほども言いましたが、その時代時代において、モノの考え方、将来への希望、仕事の考え方が違います。学生には、時代が変化する中で、変わるものと変わらないものを見分ける力を身につけてほしいですね。


Q:江頭先生は、ゼミ運営について、どんなこだわりがありますか?


この大学に赴任して10年が経ちますが、徐々に僕が理想とするゼミに近づいています。理想のゼミとは「大枠を決めてあげれば、あとは学生が自主的に動く」というゼミです。そうした問題意識を持った学生が集まってくれているので、やりがいもあるし、楽しいですよ。


Q:ありがとうございました。これからもゼミを楽しんでください。


    

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