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心理学を専攻している杉山教授にお話を聞いたよ!



Q:先生はどのような分野を研究しているんですか?


僕は「臨床社会心理学」という分野を研究していま す。「臨床」というのは、「うつ、対人不安、無気 力」などの症状にどのように対処するかということ で、「ひきこもり」なんかも臨床の分野に入ります。これに対し、僕は「社会心理学的」アプロー チ、つまり、実験や調査でデータを収集して検討するスタイルで研究をしています。


Q:心理学というと「フロイト」や「ユング」のように夢を診断するようなイメージがありますね。


一般の方は、そうしたイメージが強いでしょうね。 本屋さんにいっても心理学コーナーは、そうした本 が多いですし。しかし、実際には、心理学の世界は 「実験」や「調査」によって厳密にデータを取りながら理論が作られているんです。


Q:具体的には何を研究しているんですか?


「パーソナルコントロール理論」というものに注目しています。パーソナルコントロールとは、簡単に 言うと「目標を自分自身で達成できる自信」です。 自分自身で自分の人生をコントロールできると思うかどうかは、人によって違うでしょ。そうした自信 が強い人と弱い人がいます。


Q:なぜパーソナルコントロールが大切になるんですか?


能力はあるのにパーソナルコントロールが低い人は「頑張っても無駄」と考え、自分の力を発揮できなかったり、うつや対人不安を感じてしまう。パーソナルコントロールを上げてあげることで、やる気を生み、行動を改善できるんです。


Q:じゃあ、パーソナルコントロールは高いほうがいいんですね。


いえいえ。あまり高すぎるとよくない場合があります。例えば、癌の治療の際に、自分でなんとかしようとして他人を信用しない場合など、治療を邪魔することもあります。あまり「自分が、自分が」と思い すぎるのも良くないんです。パーソナルコントロールは程よいレベルを保つのが望ましいといえますね。日本では「人事を尽くして天命を待つ」といいますね。自分では精一杯やって、あとは運に任せるという態度。このくらいがちょうどいいかもしれません。


Q:パーソナルコントロールはどのようにして上げるんですか?


基本的には、スモールステップで効力感を高めてもらいます。小さい目標を立てて、それを達成していくわけです。このとき、目標の立て方が大事になる。「何時に起きる」「朝散歩する」という身近な目標からはじめます。高すぎる目標を立てたり、「こうしなければいけない」という観念が強い人は、できなかったときに落ち込んでしまう。ですから、目標が達成できなかったときのことも考えて準備しておくことも大事です。例えば、「人に相談する」「目標を再設定する」など事前に考えておきます。


Q:なるほど、面白いですね。ところで先生はどんな授業を担当しているんですか?


1年生向けの科目は「心理学1」と「心理学2」です。心理学1では、人がどのように環境をとらえているかというテーマ、心理学2では、考え方や行動の個人差がどのように精神的健康と関連するかというテーマを扱っています。2年生以上の科目である「現代心理学」では、社会心理学の観点から、偏見の解消や攻撃行動の抑止といった社会問題について勉強します。


Q:最後に、心理学の面白さについて教えて下さい。


心理学の面白さは、自分の心理状態を客観的に見ることができる点ではないでしょうか?「今日は疲れているな」とか「こういう時にはあんまり考え込まない方がいいな」など、心理学を学んでいると「自分が自分のコーチになれる」と思います。


Q:ありがとうございました。


    

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