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「企業の課題を解決する授業」の4回目を報告するよ。



今週は「問題解決の手法」を学ぶために、大学の事務部門を題材としてグループディスカッションをしたみたいだね。企業の問題解決をする前の「予行演習」なんだって。では、報告を見てみよう。


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企業の現場をリサーチする前に、「問題解決の手法を学んでおこう」というのが今回の目的。いわば本番前の予行演習。商大の学務課(学生にサービスをする部署)が抱える問題を勝手に解決してしまうという内容だ。


先週は28のチームごとに、「重要かつ緊急な問題点」を見つけたが、今週は「どうしたら解決できるか」というアイデアを出すのが課題。まずは、個人個人で思いつく限りの解決策をノートに書く。次に、チーム内で発表して、アイデアを共有する。その後で、解決策を「効果高い⇔効果低い」「実施が難しい⇔実施が簡単」という4つのセルに入れていく。そして、「効果が高くて、簡単に実施できる解決策」について深く話し合うという手順をとる。


1時間ほどこうしたグループディスカッションをした後、3つのチームに発表してもらった。ここであるチームの発表内容を紹介しよう。このチームが取り上げたのは「聞きたいことがあっても職員の人に聞きにくい」という問題。解決策としては「職員全員にネームプレートをつけてもらう」「各担当者が必ずいる時間帯を表にして貼っておく」「いつもシーンとしていて入りづらいので、BGMを流す」など。


この発表に対して、他のチームから「こんな解決策もあるよ」という意見を出してもらった。「総合案内窓口のようなカウンターを作ったらどうか」「怖い顔のおじさんもいるので、ネームプレートにかわいい動物のシールをつけたらどうか」「カウンターに座る人の人選をしっかりして、やさしそうなお姉さんを配置したらどうか」「ファンシーな内装にして雰囲気をやわらかくしたらどうか」「呼び鈴のようなもの置いたらどうか」などなど、たくさんアイデアが出された。


全体のディスカッションで他のチームから出されたアイデアについて、発表チームからは「実はうちのチームでも話しあったのですが、発表しませんでした」というコメントがあった。どうも「実施が難しい」という理由ではずされたアイデアの中にキラリと光るものがあるようだ。「効果が高いが、実施が難しい解決策」と思い込んでいるがチョット工夫すれば「実施しやすい」アイデアに変わることがある。議論する際、この点に注意してほしい。


授業後、今回28チームが考えた問題解決策を学務課の課長に渡し、後日「どのように生かされたか」について報告してもらうことになった。


来週は、いよいよリサーチの手法を学ぶ。


    

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