商学科3つの講座

企業活動を軸としてアプローチ

 商学は、激動の経済社会に最も近いプロフェッショナルの分野。そこの企業活動を軸としてアプローチするのが商学科です。言葉こそ「商学」は古いように聞こえますが、実はビジネスの最先端の科学領域です。

 企業がその活動を展開するには、流通や金融システム(制度)を最大限に利用し、マーケティングや証券金融、保険等の職能分野の統合が不可欠です。それらは「商学講座」が専門に取り扱う領域です。
 また、企業は変転極まりない競争経済にあってその活動の方向を見定め、戦略を展開します。そこにはグローバルな視野のもと、限られた資金や人材などの経営資源をいかに配分するかの経営者の意思決定が見られます。また経営者は労使の協調対立のなか企業組織の効率的運営を図らねばなりません。これらの問題を論じるのが「経営学講座」です。
 一方、経営者は情報ネットワークを通して自ら企業活動を計数的に把握し、それを経営用具として計画し統制するとともに、利害関係者に財務諸表の形で計数情報を提供します。こうした計数の世界、それが「会計学講座」の研究領域です。

 商学科は、これら3つの講座を通して学生にビジネス世界の知識を提供し、学生とともに観察し、科学的分析を試みるのです。学生はこうした理論的基礎を媒介として応用能力を磨くわけですが、商学科は、型にはまった実践人の養成のみに主眼を置いているわけではありません。本学科の教科を学ぶ中でビジネス世界の豊富な歴史的経験を理解し、国際化、情報化の大きなうねりを乗り切る力と素養を身につけ、広い視野を持った社会人として巣立つことを期待しています。

 

商学講座

企業がその活動を展開するには流通や金融のシステムを最大限利用し、マーケティングや貿易、証券、保険、金融等の機能分野の統合が不可欠です。商学講座の専門科目はこれら流通・貿易・金融などの分野の具体的な企業活動や制度を取り扱います。「商学」は生きた経済を科学するということなのです。

経営学講座

経営学講座では、現代企業の分析のためにバランスの取れた授業科目の提供に心掛けています。理論的、歴史的、実証的、国際的といった多面的な分析視角を養うことによって、皆さん一人一人の企業観を創りあげてもらうことが目標です。そのためにも各授業科目を通じて、企業への客観的な評価能力とともに、建設的な批判能力を養うことに努めて下さい。

会計学講座

会計(Accounting)とは、組織の過去・現在・未来の活動を勘定(Account)と呼ばれる固有の単位を通じて認識・測定・記録・報告するシステムです。この講座は、そうした各種会計システムおよび当該システムを通じて生み出される各種会計情報の有効性を取り扱う研究領域であり、全国的に見ても類のないほど、比較的各種の会計領域にわたって多数の教員を擁しています。