- 講 師 :齊藤 幸喜 氏(昭和62年卒)
- 現職等 :米国公認会計士/大島斎藤事務所代表
- 題 目 :「アメリカの会計について」
- 内 容 :
米国の会計の世界は、常に外部環境に大きく影響されます。大不況が起き大企業や世界のトップだった会計事務所が倒産すれば、監査基準が変わり、世界的な経済の力関係が変われば、会計基準も変わり始めます。これは、会計がそれ自体で決して存在するものではなく、社会の動きを反映する媒体であるがゆえに必然的に起きることなのです。会計とは昔ならLPまたはCD、今ならばiPodと同じようなものなのです。会計は、それを眺めたりすかしたりすることによって、現在の(未来も含む)社会または会社の動きを理解するための媒体と言えます。現在、社会で起きている大きな変化は、新興諸国が台頭し始めたグローバライゼーションやITのとめどめもない進歩です。それらは、会計の世界では、以下のようなキーワードで表すことができます。皆さんは、このうちいくつのことばをご存知でしょうか?
IFRS vs. USGAAP, Accounting Standards Codification (ASC), ASB Clarity Project, Small GAAP, AICPA Ethics Codification Project, Cloud Computing, International Review and Compilation Standards, SSARS Clarity Project
また、現在のアメリカの経済は、前年よりはまだましであるが、景気の上向き方があまりにもなだらかなために近い将来に楽観的な予想をしている人が少ない状況です。このような状況で、将来の会計士像はどうあるのか。また、会計士に明るい将来があるのかをお話をしてみたいと思います。
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