講義テーマ:「社会人4年目」−働くことの意味を考える−


1.講義内容の要約
 講義のテーマは社会人4年目働くことの意味を考えるである。両講師は共に同年度卒である。両講師のキャリアの入り口は共に大企業で同じだが、現在は大企業とベンチャー企業という正反対の道を歩んでいる。林講師は学生時代インターンや留学等様々な課外活動に取り組む活発的な時間を過ごした。その後カゴメの営業職で入社。かなりの好成績を収めたが自分の本当にやりたいことと合致しないことに疑問を感じ部署異動をする。そのきっかけが、ある日同社の社長に学生時代に書いた に関しての卒業論文を見せたことである。これが社長に評価され、林講師はコーポレートブランド戦略室への異動を見事に果たした。一方栗山講師の学生時代は2年生から酒井ゼミで真剣に勉強に取り組み自身も認める急激な自己成長を果たし、またその経験から中小企業の流通等の仕組み作りに携わりたい気持ちで三菱商事に入社。しかし、仕事は経理を担当し、新しい仕組みを創り出す仕事でなく、物事を正確に行う正反対の仕事につかされ、それでも日商簿記1 級を取るまで勉強したのだが、学生時代に体験した急激な成長を感じる事ができず焦りが生じ、ベンチャー企業へ転職し、9ヶ月連続MVP等を受賞する活躍をしている。
 本講義では、実際に個々人が体験した経験に基づきキャリアというものを考えるきっかけを与えてくれた他、それに関連して私達学生に対し就職活動における会社選びのポイントを具体的にイメージしやすい形で伝えてくれ、今をどう過ごすかについてアドバイスしてくれた。


2.コメント
 正反対のキャリアを歩む講師の選択、そしてその講師自身が率直に自分の経験を話してくれたので非常に面白かったです。林さんは大企業に入社しながらもそれだけでは満足せず本当に自分でやりたいことを明確にしていた所、栗山さんも同様に天下の三菱商事の看板に満足せず自分のやりたい事を明確にしていた事は尊敬に値するところだと思います。自分自身も 4月から就職しますが、両講師を一つの手本とし自分自身のキャリアを大切に磨いていこうと思いました。また林さんの部署異動が卒業論文だと話を聞き、前々からの準備は非常に大事だとわかりました。しかし、一つ残念だったのが過去から現在に至る軌跡はわかったのですが、現在どのような問題設定をし、将来どのような姿になりたい部分が抜けていたのでそこも聞きたいと思いました。またたまに自分たちの年に近い人たちの話を聞くのは親近感があり、その他の業界に精通した人たちの専門的な話を聞くよりも違う意味で面白いと思いました。この場を通じ両講師にお礼を申し上げたいと思います。

戻る