講義テーマ:地域に貢献するソフトウェア会社を目指して
                    ・・・体験;起業家精神



1.講義内容の要約

 山田先生は、1991年に潟Vーズラボを設立した。事業内容は、コンピュータソフトウェアの開発やパッケージ製品開発販売などである。企業理念は地域社会に貢献し、得意技術を磨き、日本中に世界に発信する国際社会にふさわしい心豊かな集団の企業にしようということである。そこから名前の由来は夢を創造し勇気を持って挑戦するというものである。 会社の業績は平成11年までは右肩あがり、しかし12年から15年にいたってはでこぼこしている。それは利益を事業開発などいろいろなことに投資しているからである。 その投資の大半は教育投資である。企業は、使いやすいソフトを効率よく製作できる高度な技術力を持つことにより強くなる。よって、社員一人一人の技術力向上が永遠のテーマである。そのために、この会社は継続的に多額の教育投資を行っている。そしてまた、技術を身につけるためには自ら勉強することが必要である。このためにも会社は教育投資で支援している。その教育機関は、外部のセミナーや海外研修、最新設備の導入などである。 そして、もう一つ力を入れていることはファミリーフレンドリー企業になることである。この会社は働く女性を支援し、育児休暇制度の導入や子の看護のための休暇制度の導入をして子育てをしながら働くということを尊重している。皆が働く女性の目線に立ってみることが大切だ。 IT企業がもたらすものは、情報公開なオープンな社会を作り出すことである。この北海道で企業を運営することは、技術習得の機会やマーケットの規模が少ないことや移動費用がかかるなど色々不利はあるが、住環境の良さや低コストなことや自然環境と人間形成といった有利な面もある。これからこの企業は人材の強化をし評価制度の確立をし、自社製品の事業を伸ばし、株式公開できる企業になるというのが課題である。  

2.問題提起及びコメント

 私は山田先生のお話をきき、この会社は人に優しい企業だとまず感じた。そして、この企業こそが今の時代のニーズにあった会社だと感じた。働く女性の立場に立ち、利益の追求にとらわれず、突き進むものは感極まるものがあった。そして、これを機に我々の北海道も見直すことができた。今の時代、東京などの大都市に企業は集中しているが、その枠にとらわれず我々は自分自身の個性を生かし進んでいくべきだと学んだ。これからもその人を大切にした企業を北海道に浸透させ、課題にむけてより良い企業になっていってほしいと思う。そしてもう一つ、授業の最後に商品の一つを見せてもらったとき私は「これが21世紀の勉強か」と感動した。それらは作り物で実際には存在しないパソコンの中だけの空間なのだが、私は何か人のぬくもりのようなものを感じた。それと同時に、パソコンというイメージがただの情報というイメージだけじゃなくなった。これはすごいと思った。    

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