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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 経済書講読II
担当教員(所属)/Instructor 山梨 顕友 (商学部)
授業科目区分/Category 夜間主コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2021年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period
対象所属/Eligible Faculty 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2021/02/22
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
経済学は使うことができる量が限られているものをどのように使うか考える学問です。例えば、石油タンクに燃料がいっぱいまで入っているとき、その燃料はさらにたくさんの燃料を手に入れようとしている人が使うべきでしょうか?それとも今日の暮らしに役立てたい人が使えばよいでしょうか?経済学者は、この燃料が市場を用いて配分されることで望ましい結果を実現できると考えています。こうした考えは古くは「神の見えざる手」などと呼ばれる経験に基づいた知識でしたが、現代ではミクロ経済学により理論的に導かれる結論です。その一方で、現実には市場が期待されるほど良い結果をもたらさない例がたくさんあります。こうした市場がもつ欠陥点は「市場の失敗」と呼ばれており、いくつかの原因ごとに分類されています。経済のグローバル化が進み市場が様々な事柄を決めるようになった現代では、市場の持つ利点のみでなく難点についても理解しておくことが必要です。そこでこの授業では市場のもつ望ましい性質や、市場の問題点について個別に検討して学んで行きます。
達成目標
/Course Goals
1.簡単な経済の下で需要・供給関数および市場均衡を具体的に計算することにより,消費者および生産者の行動についての理解を深める。
2.市場が効率的に資源配分を決めること(市場均衡がパレート効率的であること)を理解する。
3.独占、外部性、公共財、情報の非対称などが原因となる市場の失敗について理解する。
授業内容
/Course contents
演習形式で具体的な問題の解法を習得することを通して一般均衡モデルを学びます。
最初の数回の授業では数学の手法について解説します。特に微分を用いた関数の最大化は経済学で広く用いられる手法ですのでこの機会に覚えましょう。そのあと、市場均衡のモデルとその性質について学びます。授業の後半では市場メカニズムに関する文献を調べて、それについての学生による発表を予定しています。
第1回~第4回 数学公式
基礎的な公式
微分を用いた最大最小問題の解法
第5回~第10回 競争均衡のモデル
需要関数
供給関数
均衡
第11回~第15回 競争均衡モデルの性質
市場の効率性
市場の失敗
経済文献について発表
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
(予習) 次回の授業で解説される問題をmanabaからダウンロードすることができます。どのようにして解けばよいか考えた上で、必要な事柄を自分で調べておいて下さい。
(復習) 授業で解説されたゲームのモデルを用いて現実の社会での人々の振る舞いを説明することができないか考えてみましょう。面白い事例があったら教えてください。
使用教材
/Teaching materials
授業で用いる資料は随時配布しますが、必要があれば適当なミクロ経済学の教科書を参照してください。
少し難しいですが、神取道宏「ミクロ経済学の力」などが後半役立つかもしれません。
成績評価の方法
/Grading
試験、演習・レポート等提出物、および授業への参加の積極性に応じて評価します。授業で発表をした人は評価が高いです。
成績評価の基準
/Grading Criteria
需要関数、供給関数、および市場均衡について理解した上で、市場メカニズムの効率性を具体的な事例を通して他の人に説明できるようになると良いです。ミクロ経済学や数学が苦手な人は授業に積極的に参加するようにしましょう。配点の比率は、試験とそれ以外がそれぞれ3:1くらいです。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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