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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 国際法
担当教員(所属)/Instructor 張 博一(商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2021年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 月/Mon 2,月/Mon 3
対象所属/Eligible Faculty 商学部
配当年次/Years 2年,3年,4年
単位数/Credits 4.0
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2021/02/08
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
 国際社会にも「法」が存在するのか。存在するとすれば、武力紛争、領土問題など、なぜ多くの国際問題が解決されないのか。国家と国家の利益が対立した場合に、国際社会の「法」は無力なのか。
 国際法は国内法とは異なる独自の規律体系を有しているため、皆さんにとっては馴染みが薄い分野であろう。また、国際法の対象も人権、経済、環境など様々な分野に拡大し、より複雑になりつつある。しかし、昨今の国際情勢及び日本を取り巻くアジア地域の外交、経済、安全保障関係に鑑みれば、「国際社会の法」である国際法の重要性はいくら強調してもしすぎることはない。
 本講義では、国際法規則の内容を把握し、その機能と限界について理解を深めることを通して、国際法が身近の法であることを感じてもらうと同時に、国際社会の様々な事象について分析する。受講者の理解度を高めるために、関連する国際的な時事問題や国際判例を適宜取り上げながら解説する。国際法の知識はないが、日々ニュースや新聞で報じられている国際問題に少しでも関心のある方の履行を歓迎する。
達成目標
/Course Goals
 21世紀はグローバル化の時代と言われている。多層化する国際社会において、世界的に広がるテロの脅威、地球温暖化などの気候変動、新型コロナウイルスの発生など、「国家」という枠組みでは捉えきれない地球的課題が山積している。
 国際法は、中央集権的な権威が存在せず、法と政治の交差する国際社会を対象としており、そのなかで「秩序」がどのように形成され、「平和」が如何にして維持されるのかを模索する法分野である。もちろん、法は万能薬ではない。むしろそれを作り動かすのは政治的意思である。本講義は、受講生が、国際社会で生じている様々な現象に触れることで国際的な視野を身につけ、国際社会が抱える様々な課題を、政治、経済、法、社会などの側面から多角的に分析する力を修得する。
授業内容
/Course contents
第1、2講   国際社会と国際法、国際法の歴史
第3、4講   国際法の主体:国家
第5、6講   国際法の主体:個人、国際機構
第7、8講   国家管轄権、主権免除
第9講     国際法と国内法
第10、11講 国際法の法源:条約
第12講    国際法の法源:慣習法
第13講    国家領域
第14講    中間試験日 
第15、16講 国際海洋法
第17講    個人
第18、19講 国際人権法
第20講    国際刑事法
第21講    国際環境法
第22講    国際経済法
第23、24講 国家責任法
第25、26講 国際紛争解決
第27、28、29講 武力行使の規制
第30講    武力紛争法
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
講義レジュメに記載された教科書該当部分、補足資料を読み、疑問点を書き出す
関連事例について、事実関係・争点等をあらかじめ把握する
授業を踏まえて、興味あるテーマ等をさらに深く掘り下げて調査する
使用教材
/Teaching materials
教科書は指定しない。
授業の際には必ず、条約集(特に出版社は指定しない)を持参すること。

【参考書】
岩沢雄司『国際法』(東京大学出版社、2020年)
浅田正彦他『国際法[第4版]』(東信堂、2019年)
中谷和弘他『国際法[第3版]』(有斐閣、2016年)
森川幸一他『国際法で世界がわかる:ニュースで読み解く32講』(岩波書店、2016年)
酒井啓亘他『国際法』(有斐閣、2011年)
成績評価の方法
/Grading
定期試験、その他小テストで成績評価を行なう。
※成績評価に関する詳しい説明は第一回授業で行なうので、必ず出席すること。
成績評価の基準
/Grading Criteria
秀:国際法学に関して極めて優れた理解力と知識を有する。
優:国際法学に関する理解力と知識が優れている。
良:国際法学に関する理解力と知識が充分である。
可:国際法学に関して一定の理解力と知識を有する。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
備考
/Notes
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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