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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 国際会計論
担当教員(所属)/Instructor 石井 孝和 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2021年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 火/Tue 3 , 金/Fri 1
対象所属/Eligible Faculty 商学部/Faculty of Commerce
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 4
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2021/02/26
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
授業の目的:
企業活動や資本市場の国際化の進展が目覚ましい今日において、国際的な会計基準である国際財務報告基準(IFRS)の重要性は高まっている。国内の上場企業に対してIFRSの適用を義務付けている国は140ヵ国を超え、わが国においてもIFRSを任意に適用する企業は増加し続けている。本講義では、IFRSの基礎知識や必要性を理解したうえで、会計基準の国際化・統一化がわが国の会計制度に与える影響について考察する力を身に付けることを目指す。
授業の方法:
授業は、時間割を指定するオンデマンドを中心とした遠隔授業により実施する。manabaを用いて 1週間程度の閲覧期間を設けた授業動画を配信し、定期的に授業動画内で説明する方法により確認テストを実施する。
第1~13回の授業では、国際的な会計基準が現在の形となるに至った歴史的経緯を含む、IFRSを理解するために必要な基礎的な知識について学習する。第14~24回の授業では、IFRSにおける具体的な会計処理方法について修得し、第25回以降では、実際にIFRSを適用して作成された財務諸表をもとに企業の財務分析を行うための手法について習得する。
達成目標
/Course Goals
本講義の達成目標は次のとおりである。
・会計基準が国際的に統一されることの意義を説明できる。
・IFRSの特徴について説明できる。
・IFRSと日本の会計基準との違いを説明できる。
・IFRSに基づいて作成された財務諸表を使って基本的な財務分析ができる。
授業内容
/Course contents
第1回 イントロダクション
第2回 国際会計の歴史
第3回 各国の会計制度①:英米の会計制度
第4回 各国の会計制度②:独仏日の会計制度
第5回 IFRSの基礎知識
第6回 IASBの概念フレームワーク①:概念フレームワークの概要と『一般目的財務報告の目的』
第7回 IASBの概念フレームワーク②:『有用な財務情報の質的特性』
第8回 IASBの概念フレームワーク③:『財務諸表と報告企業』
第9回 IASBの概念フレームワーク④:『財務諸表の構成要素』および『認識と認識の中止』
第10回 IASBの概念フレームワーク⑤:『測定』、『表示と開示』および『資本と資本維持の概念』
第11回 IFRS適用の効果①:財務報告の質および比較可能性
第12回 IFRS適用の効果②:日本におけるIFRSの任意適用
第13回 ここまでのまとめ
第14回 収益認識
第15回 有形固定資産の会計
第16回 無形資産の会計
第17回 減損会計
第18回 リース会計
第19回 金融商品の会計①:金融商品の概要と測定
第20回 金融商品の会計②:ヘッジ会計および公正価値測定
第21回 引当金、偶発負債および偶発資産
第22回 従業員給付の会計
第23回 企業結合の会計
第24回 連結会計および持分法
第25回 IFRS財務諸表による財務諸表分析の概要
第26回 IFRS財務諸表による収益性分析
第27回 IFRS財務諸表による効率性分析
第28回 IFRS財務諸表による安全性分析
第29回 IFRS財務諸表による成長性分析
第30回 まとめ
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
事前学修:
 日頃から新聞記事やニュース等で報道される企業活動や企業の決算発表に関心を持つこと。また、授業前にmanabaにアップロードされている講義資料に目を通しておき、分からない用語等をチェックしておくこと。
事後学修:
 講義資料を読み直し、参考文献等を使って復習すること。
使用教材
/Teaching materials
テキストは指定せず、教員が作成した講義用スライド資料に基づいて授業を行う。なお、以下の文献を参考図書として挙げておく。
橋本尚・山田善隆『IFRS会計学基本テキスト(第6版)』中央経済社、2018年。
桜井久勝編『テキスト国際会計基準(新訂版)』白桃書房、2018年。
あずさ監査法人IFRSアドバイザリー室『すらすら図解 新・IFRSのしくみ』中央経済社、2016年。
成績評価の方法
/Grading
定期的に授業内で行う確認テスト(30点)および期末レポート(70点)により評価する。
成績評価の基準
/Grading Criteria
秀(90~100点):国際的な会計基準に関する秀でた理解力を有している。
優(80~89点):国際的な会計基準に関する優れた理解力を有している。
良(70~79点):国際的な会計基準に関するおおよその理解力を有している。
可(60~69点):国際的な会計基準に関する最低限の理解力を有している。
不可(59点以下):国際的な会計基準に関して十分な理解力を有していない。
履修上の注意事項
/Remarks
本講義の内容をより深く理解するためには「簿記原理」および「財務会計論」を履修済み(または履修中)であることが望ましい。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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