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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/27 現在

科目名/Subject 監査論
担当教員(所属)/Instructor 坂柳 明 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2020年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period 月/Mon 3 , 金/Fri 4
対象所属/Eligible Faculty 商学部/Faculty of Commerce
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 4
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2020/02/28
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
  目的:現実社会での監査の必要性、及び監査が果たしている役割を学ぶこと。 
  方法:授業で登場する様々な概念、用語、手続、報告書を説明するに当たっては、常に現実社会との関係を意識して講義を行う。より具体的には、監査基準及び関係する実務指針、監査報告書、内部統制報告書、内部統制監査報告書、公認会計士又は監査法人の処分事例、監査事務所検査結果事例集等を用いて、取り上げる題材を多角的に捉える講義を行う。

は、学問上は重要かもしれないが、実社会に出る多くの学生にとって、必要不可欠とは言えない。この授業では、そうしたトピックは必要最小限にとどめ、現実に監査人が直面してきた状況(あるいは、今後直面すると想定される状況)を示しながら、特に、監査人の対応問題について講義する。
達成目標
/Course Goals
 この授業を通じて、現実社会での監査の必要性、及び監査が果たしている役割を理解できるようになる。

 より具体的には、公表されている監査報告書、内部統制報告書、及び内部統制監査報告書を知識として身につけてもらい、これらの報告書の記載内容を理解することによって、関係する企業の評価を行うことができるようになつ、また、これらの報告書の記載内容を規定している監査制度を始め、監査制度が合理的であるかどうかを考えてもらうことによって、以下のことが達成されることを目標とする。
 
 それは、卒業後にどの組織に所属しても、貴重な人材とされているならば必要になるであろう、何が問題になっているのかを自分なりに瞬時に見極める思考力(分析力、洞察力)を身につけてもらう、ということである。

授業内容
/Course contents
 第1回―監査概論(財務諸表監査と監査役監査)
  第2回~第3回―監査役監査(1)~(2)(不正事例の紹介、監査役会の監査報告書の事例)
  第4回―監査役監査(3)(理論研究上の論点)
  第5回~第6回―財務諸表監査と監査役監査を考慮した上での「監査の必要性」を理論的に考える(1)~(2)
  第7回~第8回―公認会計士・監査法人(1)~(2)(公認会計士の業務と責任)
 第9回~第10回―監査法人の処分事例(1)~(3)(後の授業(第20回~第26回)で扱うテーマの先取り学習)
 第11回~第12回―財務諸表監査の結果として表明される監査意見(1)~(2)(無限定適正意見、無限定適正意見以外の監査意見(財務諸表に及ぼす影響に注目して):限定付適正意見、不適正意見、意見不表明)
 第13回~第14回―監査報告書の記載(1)~(2)(正当な理由による会計方針の変更、正当な理由と認められない会計方針の変更、監査人の独立性)
 第15回―第1回から第14回までの授業のまとめ
 第16回~第17回―「継続企業の前提が疑わしい」場合の開示と監査人の対応(1)~(2)(2002年監査基準改訂後2009年監査基準改訂前の事例に注目して)
 第18回~第19回―「継続企業の前提が疑わしい」場合の開示と監査人の対応(3)~(4)(2009年監査基準改訂後の事例に注目して)
 第20回~第21回―監査上の「未確定事項」、重要な偶発事象、重要な後発事象(1)~(2)
 第22回~第23回―監査計画の策定(1)~(2)(重要な虚偽表示のリスクの評価に注目して)
 第24回~第26回―不正リスクを含む重要な虚偽表示のリスク、特別な検討を必要とするリスクに対応する手続(1)~(3)、品質管理
 第27回~第29回―内部統制監査(1)~(3)
 第30回―第16回から第29回までの授業のまとめ
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
  ある回の授業のための事前学修として、その前の授業で配布したプリントで紹介した監査報告書や新聞記事(A)、公認会計士又は監査法人の処分事例(B)、監査事務所検査結果事例集(C)を読んでくることが必要になる。また、その回の授業についての事後学修として、その前の授業で紹介したA、B、C及びその回に配布したプリントの内容を復習することが必要になる。
使用教材
/Teaching materials
 教科書として、伊豫田隆俊, 松本祥尚, 林 隆敏, 『ベーシック監査論[8訂版]』, 同文舘出版, 2020年.を挙げておく。その他の必要な文献は、授業中に紹介する。
成績評価の方法
/Grading
  何回か課す提出課題(30〜40点)、及び定期試験(60〜70点)
の合計点数によって評価する。
成績評価の基準
/Grading Criteria
 成績評価の方法に記載した、提出課題と定期試験の合計が、90点以上を「秀」、80〜89点を「優」、70〜79点を「良」、60〜69点を「可」、59点以下を「不可」とする。

 「成績評価の方法」に記載した、授業に臨む態度、問題提起、及び
それに対するコメントの水準の合計点が、90点以上を「秀」、80〜
89点を「優」、70〜79点を「良」、60〜69点を「可」、59点以下
を「不可」とする。

 「秀」:授業内容をほぼ完璧に理解していること。
 「優」:授業内容を十分に理解していること。
 「良」:理解が不十分な点はあるが、授業内容をおおよそ理解していること。
 「可」:理解が不十分な点は目立つが、授業内容の基本的な理解はあること。
履修上の注意事項
/Remarks
 配布プリント(1回6頁~12頁)、及びその他の配布資料が非常に多くなります。文章を読むのが面倒な人には、この授業は勧めません。また、授業の内容を理解するために、自宅等での復習を勧めます。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
備考
/Notes
 「簿記原理」及び「応用簿記」の単位を修得済みであることが、非常に望ましい。
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class
追加情報
/Additional information
地域(北海道)に関する学習内容を含む/Includes learning content on region(Hokkaido)
追加情報の詳細
/Detailed information on
additional information
 授業中に配布する、監査報告書及び関係する財務諸表の注記、内部統制報告書、内部統制監査報告書等の資料として、北海道の会社のものを取り上げます。監査を身近に感じてもらうためです。
シラバス作成のためのガイドラインに従って作成した
/made this syllabus according to the guidelines

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