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授業情報/Course information

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科目名/Subject 社会思想史IIA
担当教員(所属)/Instructor 西永 亮 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 共通科目
開講学期/Semester 2020年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period
対象所属/Eligible Faculty 商学部/Faculty of Commerce
配当年次/Years 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2020/03/03
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
 本講義は,「文明 civilization 」と「文化 culture(英),Kultur(独) 」の対立というドイツ思想に特有の認識枠組みを軸に,20世紀の社会思想的展開を概観します.
 20世紀の西洋において「文明」と「文化」は,実際の社会問題と関連しながら,ときには相互に対立しあう概念として,またときにはほぼ同義の概念として発展してきました.講義では,両者の対立に重点をおき,重要な思想家を何人か取りあげながら,両概念がどのような社会的意味を担ってきたのかを解説します.それを通じて,21世紀における「文明」と「文化」の意義を批判的に分析する力を養います.
 授業方法は,配布資料と板書にもとづいた講義形式になります.また,映像資料として『映像の世紀』(NHK,1995-6年)を用います.
達成目標
/Course Goals
 21世紀の自己理解の前提として,20世紀はどのような時代であったのかを社会思想史の観点から理解する.
授業内容
/Course contents
はじめに――E. フロム『自由からの逃走』(第1回)

Ⅰ 文明の崩壊――20世紀の幕開け
  Ⅰ-1 ホブズボームの20世紀論――2つの世界戦争とロシア革命(第2〜3回)
  Ⅰ-2 『映像の世紀』を見る①――第1次世界大戦(第4回)
  Ⅰ-3 文化戦争としての第1次世界大戦――ジンメルとTh. マン(第5〜6回)
  Ⅰ-4 『映像の世紀』を見る②――ロシア革命(第7回)
  Ⅰ-5 文化革命としてのロシア革命――ルカーチ(第8回)
  Ⅰ-6 『映像の世紀』を見る③――ナチズムの台頭(第9回)
  Ⅰ-7 『映像の世紀』を見る④――ユダヤ人迫害(第10回)
  Ⅰ-8 啓蒙の弁証法とナチズム――ホルクハイマー,アドルノ,エリアス(第11回)

Ⅱ 多文化主義の諸相――第2次世界大戦後の文明と文化
  Ⅱ-1 『映像の世紀』を見る⑤――植民地支配からの民族独立(第12回)
  Ⅱ-2 解放の原理としてのナショナリズム――バーリン(第13回)
  Ⅱ-3 ケベック問題をめぐる承認と差異の政治――Ch. テイラー(第14回)
  Ⅱ-4 移民問題における憲法愛国主義――ハーバーマス(第15回)
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
・配布資料の用語の意味を理解しておく.
・自身の授業ノートを読んで,講義内容を確認する.
・授業を振り返り要点をまとめておくこと.
・授業中に紹介する参考文献に目をとおすこと.
使用教材
/Teaching materials
 プリントを配付します.参考文献は適宜紹介します.
成績評価の方法
/Grading
 期末試験と平常点(講義中の積極的な発言等)によって総合的に評価します.
成績評価の基準
/Grading Criteria
 講義で解説した思想家たちの基本概念,思考様式,問題意識を理解し,それを自分で応用できるかどうかが基準になります.その理解力と応用力が9割以上であれば「秀」,8割以上であれば「優」,7割以上であれば「良」,6割以上であれば「可」,6割未満であれば「不可」となります.
履修上の注意事項
/Remarks
 配布資料,板書,映像資料,および講義を素材にして自分のノートをつくること.
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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