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広報室だより(平成23年9月1日号(第64号))

緑丘戦没者慰霊祭を挙行

  8月15日(月)の終戦記念日に,構内の戦没者慰霊塔にて,緑丘戦没者慰霊祭を挙行いたしました。昭和44年に建立されたこの記念塔には当初,321人の氏名が墓石に刻まれていましたが,その後戦死が明らかになった学生の氏名が追加して刻まれ,現在は347人の学生・教員の御霊が眠っています。

 慰霊塔の建立は,昭和42年8月15日,当時の本学教授松尾正路氏が,昭和17年,18年卒業の札幌在住の有志に対し,緑丘戦没者を慰霊するため,何か記念になるものを母校につくりたいので力を貸してほしいと呼びかけたことがきっかけでした。この呼びかけに,昭和16年~19年卒の有志が応えて立ち,協議の結果,緑丘会全体の事業として行うこととなりました。
 以来2ケ年間,募金の推進・塔の型式の決定をする一方,この種の構造物を校内に建設することに対する文部省等の意向等を確認しながら,昭和44年4月下旬,緑丘敷地内東南の高台に着工するに至りました。
 本慰霊祭は,記念塔建立以降,毎年途絶えることなく行われており,今年で43回目を迎え,ご遺族,同窓生,大学関係者が約60名参列しました。
 正午のサイレンを合図に黙祷をした後 ,「本年の8月15日は特別である」と山本学長から挨拶がありました。本学の創立百周年の年であり,3月11日の東日本大震災により戦後最大の危機を迎えた年であることに触れ,次の百年も安らかな眠りの地であることを祈るとの言葉がありました。浅原緑丘会小樽支部長からは,「今日の平和が諸先輩の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない」とのお言葉がありました。
 慰霊祭の最後には,本学の合唱団グリークラブとカンタールによって,校歌と若人逍遥の歌が披露され,口ずさむ参列者も多く見られました。慰霊祭の後には,久しぶりに再会した仲間と語らい,昔を懐かしむ声が多く聞かれました。
若くして亡くなった学生,教員の霊を慰め,平和への誓いを新たにする1日となりました。 

記念塔に刻まれている言葉

   戦の野に果つるとも 若き命 この丘にとヾまりて 消ゆることなし 友よ 安らかに眠れ 

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 (正午の黙祷の様子)  (挨拶をする山本学長)
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 (挨拶をする浅原緑丘会小樽支部長)  (グリークラブ、カンタールによる校歌披露)

 

第43回おたる潮祭りに元気よく参加

 7月30日(土),小樽最大の祭りである「第45回おたる潮まつり」のイベント「潮ねりこみ」に参加しました。本学の参加は,今年で21回目となり,教職員や学生の他,20名の留学生らを含む総勢100余名が参加しました。今回も同大学生のYOSAKOIチーム「翔楽舞」のメンバー26名が加わり,威勢の良い掛け声で,学生らしい元気の良さを存分に発揮しました。 
 当日は,薄曇りで蒸し暑い日でしたが,山本学長を先頭に元気爆発の「商大」コールで熱気溢れる踊りを披露しながら,小樽市内の繁華街約2キロの道のりを練り歩き,沿道から大きな声援を浴びていました。
  また,見物客に配付したオリジナル団扇は,今年,同大が創立百周年を迎えたことをアピールすると共に,市民らに日頃の支援に対する感謝の気持ちを伝える良い機会となりました。
  

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(サンモール商店街内での様子 創立百周年の横断幕を背景に)

 

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(山本学長を先頭にねりこみ)

(YOSAKOIサークル「翔楽舞」の
学生はヨサコイの衣装を着て参加)

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(留学生も多数参加) (ゴール地点 潮まつり会場中央ステージ) 

 

国際シンポジウムを開催

今年,創立100周年を迎えた本学では8月26日・27日に,記念事業の一環として「国際シンポジウム-グローバリズムと地域経済-」を開催しました。本学では平成21年に学内に「地域研究会」を設置し,「グローバリズムと地域経済」というテーマのもと全学科の教員が参加し,専門分野の研究のみならず,学際的な研究を推進しています。この国際シンポジウムは,海外の協定大学から研究者を招へいし,これまでの研究成果について議論を深めることを目的としたものです。
    26日は全国各地及び世界各国から集まった研究者達による,観光,医療,経営,経済統合,地方財政及び都市計画の6つの分科会を開催しました。
    27日は一般市民を対象に,札幌の京王プラザホテルで基調講演及びパネルディスカッションを開催しました。パネルディスカッションでは,小樽商科大学の穴沢  眞教授と東京大学大学院農学生命科学研究科の本間   正義教授,そして海外の協定大学から招へいした研究者達の計7名による意見交換が行われ,同時通訳による英語を交えた討議がなされました。当国際シンポジウムには総勢300名を超す市民が参加し,「グローバリズムと地域経済-北海道経済の成長可能性-」をテーマに,今後の北海道経済の再生に向けて,盛んな議論が進められました。 

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 (基調講演を行う本間正義教授)  (日本語と英語を交えた意見交換会の様子)
    

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