先進地域のシリコンバレー、シアトル、オースティン。
北極圏の寒村から生まれ変わったオウル(フィンランド)。
一気呵成に進んだバンガロール(インド)。
そして地域広報に優れた札幌市。
………地球をひと回りしてIT産業の成功事例を豊富に紹介。
(本書カバーより)

定価:1,995円(本体 1,900円)
ISBN978-4-8295-0455-0

詳細については以下もご参照下さい。
芙蓉書房出版の書籍紹介ページ


 <著者からのメッセージ>
 イノベーションを創出する制度的仕組みについての議論は、主に国としての制度整備の面に重きを置くナショナル・イノベーション・システム論などで展開されてきました。しかし、地域の発展を願う地域の人びとにとっては、真に欲しているのは「国の戦略」ではなく、「地域の戦略」なのではないでしょうか。そうした地域自身がイノベーションへの道を模索する時代にあって、これまでのイノベーション論は必ずしも明示的な成果を提出してきてはいませんでした。
 疲弊する地方部から、イノベーションをいかにして創出するか。このようなテーマに対し、この本は従来のイノベーション論だけでなく、戦略論やブランド論の成果を織り交ぜながら、初めて本格的に挑戦した戦略書です。ビジュアル面に優れたストラテジー選書の一冊として、世界各国の先進事例を豊富な写真と図表によって紹介し、欄外のキーワード解説も充実しています。そのためにイノベーション論の初学者から大学院生、あるいは地域振興の専門家・実務家に至るまで、幅広い方々のニーズに応える書籍となっています。
 いまやブランディングに優れた地域こそが、イノベーティブな地域へと変貌できる時代です。本書の最終的なメッセージは、「地域をイノベーティブに、そしてクリエイティブに発展させたければ、地域自身がブランディングの発想を持つべきである」というものです。多くの人が地域イノベーションへの扉を開いてくださることに期待しています。


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