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石川 真理 | 『シミュレーションによる最適な在庫管理について』 在庫管理は常に企業を悩ませる問題である。在庫が少なければ販売の機会を逃してしまうが、多すぎれば保管費用や保管場所の手配などの損失がでてしまう。常に適正な在庫量になるよう管理することが大切だが、現実では従業員の経験をもとにして管理が行われてしまっていることも多いだろう。本研究では、エクセルのシミュレーションを用いて、事例ごとに最適な発注手法を求めることを目標とする。 検証に使った手法は、定期発注法と定量発注点法の2種類である。検証した事例は、安全在庫の有無や許容欠品率による違い、標準偏差の大小についてである。エクセルの乱数発生ツールを使ってシミュレーションを行うことで長期的な視点で検証を行い、より適正な在庫管理法を導き出す。 |
上坂 忠幸 | 『コンジョイント分析による小樽商科大学のバンドサークル分析』 小樽商科大学には80ほどの様々な部やサークルが存在する。サークルや部活に入って大学生活を充実させたいと考えている人にとって、サークルや部活選びは重要な意味を持つ。なかでもバンドサークルはサークル毎の特徴が分かりづらい。 そのため新入生がどのサークルに入ったら良いのか迷うケースが散見されており、さらにはサークルの部員でさえもその違いについてあまり分かっていない。 そこで実際にサークルの部員に対してコンジョイント分析を用いたアンケートを実施した。サークル毎に違いが現れる組むバンドに着目し、バンドの形態や音楽性に分けてアンケートを実施することで、潜在的な趣向を明らかにする。また、バンドサークル間で結果を比較し考察することで違いを明確化する。 |
大館 一裕 | 『テキストマイニングによるアイドルの歌詞分析』 昨今、CDの売上が年々低下しているということが言われている。現に、1990年 代ならば売上が100万枚を超える曲というの は珍しくなく、200万枚を超えるも のまで出てきていた。しかし、ここ最近は年間売上1位の曲でも売上が100万枚を 割ることもあった。 しかし、そんな中において作詞家・放送作家の秋元康氏がプロデュースするア イドルユニット「AKB48」は2010年からミリオンヒットを連発 している。 彼女たちの曲はなぜこんなにも売れるのか。その要因としては様々なものがあ るが、今回はプロデューサーの秋元康が生み出す「歌詞」に着目した。 本研究では、「テキストマイニング」という手法を用いて、AKB48つまり秋元 康の歌詞の傾向や阿久悠などの他の作詞家たちとの傾向の違いなど を検証して いき、最終的に売れるエッセンスを含んだアイドルの歌詞をこの手法を用いて製 作していく。 |
樫原 元 | 『Rによる共分散構造分析の方法とその適用』
事象には必ずと言っていいほどその事柄が起こるきっかけとなった原因が存在すると考えられる。たとえば私達があるアクションを起こそうとするとき、そこにはその行動をすることに至った動機があるはずである。しかし、その原因または動機は目に見える場合もあるが、多くの場合は目には見えないものが影響している。共分散構造分析はそのような目に見えないものについての因果関係を調べることができる。因果関係を明らかにすることは、事象についての説得力を高めることになり、非常に有用性のあることである。本論文ではPLSモデル・多重指標モデルといった共分散構造分析の代表的なモデルに加え、探索的因子分析を用いた共分散構造分析の事例についてその特徴及び結果の考察を行う。 |
中川 雄太 | 『メタヒューリスティックスによるナップザック問題』 ナップザック問題とは、与えられたN個の物を価値vが最大になるように選択する組合せ最適化問題である。しかし、N個の物にはそれぞれ重さwがあり、ナップザックに詰められる重量制限Wを越えて物を詰めることは出来ない。重さの制約を満たしつつ、価値を最大化するためには厳密解法または近似解法を適用する必要がある。厳密解法は最終的に現密な最適解を求めることが出来るが、問題のサイズに従って解の候補が爆発的に増加する組合せ最適化問題では適さない場合が多い。そこで本論文では、近似解を求めることによって代替する戦略である近似解法を用いてナップザック問題を解いていく。今回、実際に用いる手法は欲張り法、山登り法、焼きなまし法の3種である。3種の比較の他に、山登り法と焼きなまし法における近傍の工夫と、焼きなまし法のパラメータ実験を行い、アルゴリズムの改善を図った。 |
日向 絵里奈 | 『DEAによる就職活動に関する企業イメージの分析』 近年は就職氷河期と呼ばれる企業側の買い手市場となっている。採用活動においては、企業と学生との間で情報の非対称性があり、イメージで企業を選らぶ学生が多いのではないかと考える。本研究では、事業体の活動の効率性を相対的に評価するDEA分析を用いて、就職活動に関する分析を行う。様々な企業データに対して、効率良く学生を集められているかどうかを検証する。また、どのような企業が人気を集めているのか、その要因は一体何かということを導き出すことを目的とする。 |
山崎 彩音 | 『AHPによる北海道学生アメリカンフットボールリーグMVP選手の予想』 「意思決定」は毎日生きていくのに欠くことのできない事柄である。意思決定を効率よく行っていくことは非常に重要であるとともに、そのような合理的な方法があるならば、よりベストな結果を導くことができるのではないだろうかということで出会ったのがAHPである。本研究では、部活動の大会における事象を科学的にアプローチしていく。毎年行われる秋季リーグでは、最も活躍しチームに貢献した選手が表彰される。どのような基準で選ばれるのかから考え、また、最優秀選手の他に各ポジションにおける優秀選手をAHPを利用して導き出していく。 |
吉岡 明夏 | 『DEA(包絡分析法)による北海道観光の効率性分析』 国土交通省観光庁によると、観光の日本経済における貢献度は対名目GDPの約5%を占める。また、筆者の住む北海道でも、観光産業は重要な役割を担っている。本研究はこの分野にDEA(包絡分析法)を導入し、各地域間の個性を活かしながら効率性を分析することによって、観光都市として発展を遂げようとする小樽、そして北海道を今一度自分なりに見つめ直すことが目的である。研究の特徴は、従来までは都道府県独自で集計され、地域間でのデータ比較が困難であった観光データは使用せず、観光庁による共通基準に基づいたデータを使用することにより、各都市の相対的な分析・比較が実現したことである。具体的な分析は「国内観光客の宿泊効率性分析」、「訪日外国人観光客の消費に関する効率性分析」の二種類であり、使用する数値は観光と密接に関わる数値を幅広く使用した。 |