科目名 国際マクロ経済学

単位数 4                                                                   配当年次 V・W / U 後期

担当教官名 廣瀬 健一                                              研究室番号 431

Office Hours 開講時にアナウンスします

 

1.授業の目的・方法

 この授業では、ミクロ経済学・マクロ経済学の基礎知識を前提として、国際マクロ経済学の講義を行います。前半(Part T〜V)は標準的な学部レベルの国際マクロ経済学の知識を習得してもらい、後半(Part X・Y)はミクロ経済学的基礎付けにより構築された“新しいマクロ経済学”の手法を取り入れた分析を紹介することを目的とします。

 

2.授業内容

Part T イントロダクション

 1. 為替レートの基礎概念

 2. 国際収支の基礎概念

Part U 為替レートの決定理論

1. 長期理論:購買力平価

 2. 短期理論:金利平価

 3. 外為市場介入の効果

Part V 伝統的な国際マクロ経済分析

 1. 為替レート変動による経常収支の調整

 2. マンデル・フレミング・モデル

 3. 為替レートのオーバー・シューティング

(Part W ミクロ経済学(静学分析)の復習)

 1. 家計の効用最大化行動

 2. 企業の利潤最大化行動

 3. 一般均衡分析

Part X 最適化に基づいた国際マクロ経済分析

 1. 異時点間取引から見た経常収支

 2. 動学的最適化に関する様々なトピックス

 3. new open economy macroeconomicsとは?

Part Y 世界経済と経済成長

 1. 新古典派成長理論

 2. 世界経済における成長率の収束に関する議論

 3. 内生的成長理論

 

3.使用教材

 特定の教科書は使用しません。参考文献は開講時にお知らせいたします。 参考書リスト

 

4.成績評価の方法

 期末試験によって評価します。

 

5.履修上の注意事項

(1) この授業では、ミクロ経済学・マクロ経済学の基礎知識(それを理解するために必要な数学知識も含む)を前提として講義を行います。したがって、経済学科科目の「ミクロ経済学」・「マクロ経済学」はすでに履修済みであることを原則とします。

(2) Part Wの内容はあくまでも復習ですので、初回講義時に配布予定のプリントを事前に各自で予習しておくことが要求されます。

(3) 授業レベルは学習意欲の高い学生に合わせて設定しております。したがって、単位取得だけが目的の人は最初から履修登録をされない方が賢明でしょう。

(4) なお、授業に関する情報は下記のホームページに掲載する予定です。

https://www.otaru-uc.ac.jp/~hirose/