商大くんがいく!

商大くんがいく!のトップへ戻る

◆ 2017/09/04 研究室訪問日誌(8) ◆

図書館から研究室訪問の記事が届いたよ。
今回は、アドミッションセンター野口 将輝先生の研究室に訪問したそうだよ。
まずは、先生の研究分野についてお尋ねしたよ。

noguchi.JPG

Q:先生はどのようなお仕事をされていますか?

A:入試に関係する業務を行っています。

一つは、これからセンター試験に代わる新しいテストが出てきますが、その新テストについての調査をしたり、また導入に向けどういった課題があるのかを割り出し、本学の新たな試験の形には、どういうものがあるのだろうかと模索しています。

 

もう一つの柱として、入試の広報があります。本学のアドミッションポリシーや、学力の3要素に合致する学生さんに入学していただくためには、どのような広報手段があるか方策を考えています。私の専門が広報の研究でしたので、後者が私の専門に近い部分になるのかなと思います。

 

Q:本学のアドミッションポリシーの中の、求める学生像は次の3つですね。

(1)グローバルな視野のもと地域の社会・経済・文化の発展に貢献する意欲のある人

(2)異なる文化・考え方を理解しつつ,自己の能力を高める意欲を持ち,社会科学,人文科学,自然科学等を学ぶために必要な基本的知識を身に付けている人

(3)生涯を通じて学ぶことに意義を認め,新たな知識や世界に触れることに喜びを見出すことのできる人。

学力の3要素とは何でしょうか?

A:(1)十分な知識・技能、(2)それらを基盤にして答えが一つに定まらない問題に自ら解を見いだしていく思考力・判断力・表現力等の能力、(3)これらの基になる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度、この3つです。

 

これらの資質を持つ学生さんを選抜する方法を考えるわけですが、アドミッションポリシーの求める学生像の(1)(3)や、学力の3要素の(3)は、なかなか筆記試験では測れないものです。

 

これまでの入試制度は、知識・技能の偏重型となっていましたが、次世代の多面的な部分を見る試験になってきますと、これまでと違うやり方も用意しなければいけない、というところを探っています。また、色々な大学で新たな試験制度を導入していますが、では本学では、どんな形があるのだろうというところを探っているところです。

 

Q:先生のご専門は広報ということですが、具体的にどのような研究をされているのでしょうか?

A: 今の広報の分野では、企業広報がメインストリームな形になっているのですが、私は以前、地方銀行の行員だったものですから、地方のコミュニケーションに興味がありまして、地方自治体のPRを専門に研究しています。特に、今までは役場や市役所の住民に対する広報を研究していました。広報手段には色々ありますが、どんなふうに、どんな情報を、どんな媒体に載せて、どんなコミュニケーションをしていくか、ということですね。特に私がしていたのは、現状をいいものにしていくためには、一旦評価をする必要がありますが、様々な自治体で色々な調査をし、現状を把握し、それを元に改善をしていきましょう、ということをやっていました。

 

Q:今後の研究、お仕事はどのようなことをされていきたいですか?

A:これから個人的にやっていきたいと思っていることは、シティプロモーションと呼ばれる、地域の外に向けた広報です。シティプロモーションの中でも、移住者を獲得するためのPRについて考えていきたいと思っています。道内のほとんどの地域は人口が減少していっている中で、例えば東神楽やニセコは人口を集めています。人口を集めるために、どうしたら外に向けての効果的な情報発信ができるのか、考えていきたいですね。

 

 これまでお話ししてきた広報の知見を踏まえつつ、入試の広報にも引き続き力を入れていきたいと思っています。本学は96%くらいが道内出身者です。そのおかげで安定した倍率や志願者数となっていて、道内では一定の人気がある大学となっています。それをもっと確固としたものにしたり、人材の多様性といったことを考えると、道外の志願者も増えて欲しいと願っています。それを踏まえての、道外へのマーケティングや広報を考えていく必要があるかな、と色々と施行錯誤しています。

 

 十何年後に新幹線がここまでやって来ますが、それが来てから急にPRをしても遅いので、それまでに土壌づくりをし、認知度を高めていく必要があるのではないかと考えています。

Q:図書館では、図書館主催の講習会を開催していますが、沢山の学生さんに参加していただくためには、どういった広報が効果的だと思われますか?今開催中の卒論見学会を例にご説明いただけますか?

A:学生さん向けにポスターを掲示したり、Facebookに開催のお知らせを流したり、色々されていると思いますが、卒論見学会について言うならば、基本的には先生の影響力が強いと思われますので、先生との関係性を築くのが良いと思います。先生方に、図書館の重要性を理解していただけるような関係性づくりが大切なのではないかと思います。

 

 広報(PR)はPublic Relationsの略で、望ましい関係性づくりにあるので、先生方としっかりとコミュニケーションの機会を増やすことが大事なのかなと思います。Facebookなどに頼るのは簡単ですが、地道にそういった活動をして直接的な関係を作っていく方が効果的ではないかと思います。

 

---------------------------------------------------------------------------------------------

 

広報(PR)はPublic Relationsの略で、望ましい関係性づくりを指す言葉だったんだね。

 

図書館の職員さんたちは、研究室訪問をして先生方とお話しする機会を持つのは、やっぱりとても大切なことだったんだと思ったそうだよ。これからも機会を見つけて、研究室訪問を続けていきたいと話していたよ。

 

研究室訪問はまだまだ続くよ。

他の先生の訪問日誌もぜひ見てね。

«前の記事へ

次の記事へ»

メインメニュー
小樽商科大学

〒047-8501
小樽市緑3丁目5番21号
アクセスはこちら
Tel:0134-27-5206(代表)
kouhou*office.otaru-uc.ac.jp
(「*」を半角に変えてお送りください)

©2010 Otaru University of Commerce.