杯(カップ)―緑の海へ(新潮文庫)
沢木耕太郎(著)
一時好んで沢木耕太郎を文庫本で読んでいたことがある。先日、本屋の棚で『杯(カップ)-緑の海へ』(新潮文庫)を手に取り、読んだ。時機を逸してしまっているが、2002年の日韓W杯観戦記/漂流記である。
トルシエは選手たちを「自分の子供たち」と呼んでおり、「トルシエは彼の「子供たち」である選手が自立しつつあることを最後まで認めようとしなかった」とその終章に記されている。「擬制的家族主義」と「所有の感覚」があるというのだ。
高校野球の監督も高校の教師も生徒をしばしば「子供たち」と呼ぶが、そのべたついた感覚にTVの前でひとり悪態をついているぼくは、思わずほくそ笑んでしまった。
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