谷津の穴

8月13日(日)朝 コンディション:順風
Menu : 2,000mタイムトライアル(於 伏籠)

RESULT      1,000m     2,000m
 熊木(3)     4’05”88     8’21”83
 高橋(3)     3’56”49     8’01”71
 細川(4)     3’56”88     7’58”60
 対校2×      3’32”88     7’07”95

・この結果を受けて対校シングルスカルは細川(4)に決定。位置づけとしてシング ルの細川は対校ダブルの補漕も兼ねる。もしダブルに欠員が出れば細川がダブルに繰 り上がり、シングルは細川の次にタイムの良かった高橋が乗ることとする。

8月13日(日)昼練  コンディション:良
Menu : コース内数往復(技術面の確認)


・細川についてはレースレートになると上半身の力みが取れず、レンジが削れてしま う傾向があった。いきなりレースレートに執着するのではなく、一番大きく強く艇を 進められるレートが28とのことなので、28での最大艇速に磨きをかけることに集 中する。レース本番になれば恐らくそれより2枚くらい高いレートが出てしまうだろ うから、そうなっても漕ぎを小さくせず、大きく強く動かせるように。 対校ダブルはスタート練習中心。ケガの影響で漕ぎ込めず、スタート・スタ力〜コン スタント移行でスピードに乗れなかったことが朝のトライアルの反省として出ていた ため。

8月14日(月)朝  コンディション:良
[対校2×]
Menu : 1,000m×8 (r.26〜32) ランニングスタート
Point : ドライブのスピードを上げてドライブとフォワードの比率を見直 す。


・キャッチ回りで艇が止まらなくなったし、ドライブへの転換もスムーズになった が、全体としてまだまだ加速が鈍い。本人達が思っているよりドライブ後半ハンドル に体重かかっていない。特に最後にやったr.30〜32では完全にシートの速さか らレートを出しにいってしまった。整調は骨盤からのリカバリーが浅くなり、フォ ワードトップで止まってドライブ開始が鈍くなる。バウはせっかく広背筋を伸ばして レンジを稼いでいるのだが、脚がドライブする前に上体で引っ張る癖が出て脚のパ ワーを十分伝えられない。

[1×]
Menu : UT コース内6往復 (r.22)

・細川 : 前日昼の課題だった最大レンジと強さの確保にはこだわっていたが、ま だリラクセーションが不十分。その為エントリーで一枚入らない癖もまだある。フィ ニッシュからハンズ、ハーフスライドまでに肩、肘、親指のテンションを意図的に弛 めて、肩の上からかぶさるようなリカバリーではなく広背筋、脇の下から小指にかけ ての低いラインをストレッチさせるイメージで。それをきっかけにメリハリが生まれ ればもっとコンスタントに強いドライブが続けられる。

・熊木 : キャッチでブレードが流れてパワーが逃げている。一時期のエントリー の速さを復活させ、奥から水を掴む。大きく強くぶら下がって「ふくみ」を意識す る。上半身に頼り過ぎず脚で押すレンジを長くとってフィニッシュでの加速を高め る。フィニッシュで泡がブレードからきれいに離れていく感じを目指そう。

・高橋 : 加速させるということを体で解るようになったと思う。更に奥から体重 を乗せられるようにキャッチでもっと腕を左右に広げ、フィニッシュでも手首を折る のでなく肘から手の甲をフラットに保って長く引き付ける事を目指そう。フォワード ゆっくり艇速に合わせて動く。キャッチに近づくにしたがってハンドルを下に伸ばさ ない。胸を徐々に開いていく感じでエントリーにつなげる。

8月14日(月)夕練 コンディション : 静水
[1×]
Menu : スタート〜ペケ 2,500m×4 (r.26)
※2×は故障の為練習せず。

・細川 : まだエントリーで一枚入りきらない時がある。リラックスを忘れずに、 ドライブのONとフォワードのOFFをしっかり自分のものにしないとレースでも体 力を浪費するし、キャッチの固定感も出せない。イベントとしてはニースダウンの反 応が良かった。

・熊木 : 脚から水平に動かすテクニックに進歩が見られた。泡を飛ばすというイ メージで攻めるとはまるのでは、と感じた。ただ中盤で相手が視界からいなくなった 時に漕ぎが弛むのは相変わらずの課題。水が開かないうちに攻めないと展開としては 厳しくなる。

・高橋 : 4発目では文句なしのトップ。純粋に艇を加速させようとする姿勢はい い。課題としては前日と変わらないが、相手を視界に置いた状況でなお漕ぎの大きさ を変えようとして出来たことは勝負どころを逃さなかったという意味でよかった。

・全体としてはしっかり追い込めてメニュー以上にいい練習だった。ただせっかく3 バイ並べているのだから抜きつ抜かれつの「追いかけっこ」の本質を忘れないよう に。「ここで追い付こう」とか「これ以上離されるとやばい」とかいった勝負どころ での攻めの反応がもっとあっていいと思う。

8月15日(火)朝 コンディション : 横風強し
[2×]
Menu : 500m×6 スタート付き
Point : 安定したコンスタント移行

・スタート5本自体は普通だが、今日はスピードに乗れなかった。整調はリラックス して漕げたというがバウは恐らく一枚で漕げてない。昨日感じたバウのドライブでの アンバランスは本人も感じて修正していた様子。しかもこの期に及んでずっとストサ イへの傾きがあるという。まず基本に立ち返る。レッグロー、ノンフェザーで艇の動 かし始め、水平なプレッシャー、抜きの高さとバランスの関係など洗っていく。それ にプラスしてドライブスピードアップという課題もイメージからがらっと変えていく 必要がある。練習回数は今後限られても艇を返す時やセット間のノーワークでもやれ ることはいくらでもあるので、機会を逃さないように。

[1×]
Menu : 500m×4 スタート付き
Point : 昨日のr.26の漕ぎの延長でコンスタントを大きく強く。

・細川 : スタートはまずまず。コンスタントは最後の4発目が一番大きく動かせ ていた。本番では緊張感から恐らくレートも高くなり、自分本来の漕ぎが出来なくな るかも知れない。しっかり自分のベストの型を作り、崩れないようにすることが大 事。

・熊木 : 思い切ったスタートで飛び出すのはいいが、本人も言うようにこれで 2,000m漕ぎきれるかといったら疑問。しかもこの日は骨盤の動きが昨日より浅 く、昨日出来た前からの動かしが不十分だった。キャッチの素早さを強調したことも あろうが、骨盤の動きまで制限されるものではないはずなので、そこは意識し続けよ う。

・高橋 : スタートで出られるのは不慣れなせいもあって今は仕方ないが、出られ てしまうと漕ぎそのものが引っ張られて慌ててしまうだろう。全道選手権に向けての 課題が現れたといえるだろう。このスタンバイで特に変わった部分は無いが、とにか く基本に忠実に艇と調和したやわらかい漕ぎを身に付けていきたいところである。