科学研究費補助金概要



1.科学研究費補助金の目的・性格

 科学研究費補助金は、我が国の学術を振興するため、人文・社会科学から自然科学まであらゆる分野における優れた独創的・先駆的な研究を格段に発展させることを目的とする研究助成費で、大学等の研究者又は研究者グループが計画する基礎的研究のうち、学術研究の動向に即して、特に重要なものを取り上げ研究費を助成するものである。大学等の学術研究を推進し、我が国の研究基盤を形成するための基幹的な経費である。

2.研究種目

【文部科学省において交付業務を行う研究種目】

研 究 種 目 等

研 究 種 目 の 目 的 ・ 内 容 

科学研究費

特別推進研究 国際的に高い評価を得ている研究であって、格段に優れた研究成果をもたらす可能性のある研究(期間3〜5年、1課題 5億円程度を目安とするが、制限は設けない)
特定領域研究 21世紀の我が国の学術研究分野の水準向上・強化につながる研究領域、地球規模での取り組みが必要な研究領域、社会的要請の特に強い研究領域を特定して機動的かつ効果的に研究の推進を図る(期間3〜6年、単年度当たりの目安1領域 2千万〜6億円程度)
若手研究

37歳以下の研究者が1人で行う研究

(期間2〜3年、申請総額によりA・Bに区分)
    (A)500万円以上3,000万円以下

    (B)500万
円以下


【日本学術振興会において交付業務を行う研究種目】

研 究 種 目 等

研 究 種 目 の 目 的 ・ 内 容 

科学研究費

基盤研究

1人で行う研究又は少人数の研究者が共同して行う独創的・先駆的な研究

 (S) (期間5年、1課題5,000万円以上1億円程度まで)
1人で行う研究又は複数の研究者が共同して行う独創的・先駆的な研究
(期間2〜4年、ただし、企画調査を行うものは1年)
                       (A) 2,000万円以上5,000万円以下

(申請総額によりA・B・Cに区分)     (B)  500万円以上2,000万円以下
                       (C)                  500万円以下

萌芽研究 独創的な発想、特に意外性のある着想に基づく芽生え期の研究
(期間1〜3年、1課題 500万円以下)
若手研究 【S】
42歳以下の研究者がチームを率いて行う研究
(期間5年、総額1億円程度まで)
【スタートアップ】
研究機関に採用されたばかりの研究者が1人で行う研究
(期間2年、年間150万円以下〕

研究成果公開促進費

学術定期刊行物

学会又は、複数の学会の協力体制による団体等が、学術の国際交流に資するために定期的に刊行する学術誌の助成

学術図書

個人又は研究者グループ等が、学術研究の成果を公開するために刊行する学術図書の助成

データベース

個人又は研究者グループ等が作成するデータベースで、既に実用に供し得る条件を備え、かつ、学術情報システム等を通じ公開利用を目的とするものの助成



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