諸  報
道内5大学院間による単位互換協定を締結

 札幌医科大学を主幹校とする平成20年度文部科学省「戦略的大学連携支援事業」に採択された「北海道の地域医療の新展開を目指した異分野大学院連携教育プログラムによる人材育成」の取り組みのもとに、札幌医科大学、小樽商科大学、室蘭工業大学、北海道医療大学、千歳科学技術大学の道内5大学の学長は、3月9日に大学院修士課程の単位互換協定に調印しました。
 本取組の背景には、広大な医療圏を抱える北海道は、医療人の不足並びに偏在が地域医療を危機的状況に追い込んでおり、ここに北海道全体の不況が加わり、地域の過疎化が進んだ結果、地域からの活力が失われつつあることがあります。
 このような状況を打開する方策として本取組では、北海道の地域に密着した医療系、工学系、情報系、経営系の国・公・私立大学法人5大学が連携し、医療及び保健福祉を中心とした地域活性化を担う人材の育成を行うことを目指します。
 本取組は、各大学の大学院教育の特徴を融合した形の新しい教育体制を作り上げ、医学医療に関する基礎知識を有する技術者・経営者、工学・情報工学及び経営に精通した医療者、また地域ニーズに対応できる高度医療人を養成することを目的としています。
 各大学院は、本年4月から前期・後期で各1~2科目を開講し、単位互換を行います。
 小樽商科大学は、経営と地域医療に関する基礎知識を学ぶ「地域医療経営の基礎論」を開講します。
 本プログラムで連携する大学は互いに離れているため、講義は主としてインターネットを利用した「e-ラーニング」で行われます。

(学務課 


左から、 室蘭工業大学 佐藤一彦学長、 小樽商科大学 山本眞樹夫学長、 札幌医科大学 今井浩三学長、 北海道医療大学 松田一郎学長、 千歳科学技術大学 雀部博之学長
(左から、 室蘭工業大学 佐藤一彦学長、 小樽商科大学 山本眞樹夫学長、 札幌医科大学 今井浩三学長、 北海道医療大学 松田一郎学長、 千歳科学技術大学 雀部博之学長)