|
講義テーマ:「銀行規制の取り組み」 −邦銀の国際業務戦略−
2007311 中 川 慎 也
1.講義内容の要約
今回の講義で、瀬戸口さんは講義のテーマである「銀行規制の枠組み」に関することではなく、瀬戸口さんが小樽商大を卒業して、金融機関の仕事に携わりそこで感じたことについて多く語ってくれた。そのことについてまとめる。瀬戸口さんが語ってくれたことは「出身大学のこと」「キャリアアップのために必要なこと」「公務員の待遇」の3つのことが中心であった。
1つ目の出身大学について、本州の企業では出身大学がどこであろうとあまり優遇されることはないということだ。例えば、北海道大学出身者であっても、小樽商大出身者であっても、本州の企業は「北海道の大学出身者」という程度でしか考えていない。早稲田や慶応といった本州の有名大学を出た人間に対しては、入社当初は多少優遇されていると感じることもあるが、時間がたつにつれて、ほかの大学出身者と同じように扱われる。結局、企業で良い役職に就くことに大学は関係なく、仕事ができるかどうかが重要なことである。
2つ目のキャリアアップについて、キャリアアップに重要なことは若いうちに会社の中枢人物と接点があるか、関係を持てるかということである。中枢人物と接点を持てるかどうかは、運にかかっている部分が多く、キャリアアップには運が必要である。しかし、運だけでなく、やはり、実力も大切である。中枢人物との仕事の中で成功をおさめると、キャリアアップにつながるが、もし仕事に失敗し、「こいつは使えない」という評価を下されると、キャリアアップへの道は閉ざされかねない。キャリアアップに大切なものは運・実力の両方を兼ね備えているというのが瀬戸口さんの考えであると思う。
3つ目の公務員の待遇について、瀬戸口さんが金融庁で仕事をし、公務員はやはり一般企業よりも給料が高い仕事であると感じている。はじめのうちは給料が安いが、長年働くうちに瀬戸口さんの場合では、年収数千万円という高収入を得られてている。一般企業では、始めの給料は公務員より高い場合があるが、年収数千万というところまで行くのは困難なことが多い、なので、公務員の給料はやはり高いと考えられる。
以上の3つが瀬戸口さんの講義の要点である。
2.問題提起及びコメント
今回の講義を聞いて、キャリアアップには実力も必要だが、運も同様に大事であると実感した。実際に、たとえ、仕事の実力があろうとも、中枢人物と接点がなければ、キャリアアップは不可能に等しいと私も思う。また、仕事で失敗するとキャリアアップが難しくなる。これが社会の厳しいところであると感じた。ただ、一度や二度の失敗で「こいつはだめだ」という評価を下すのはどうかと考える。中枢人物との最初の仕事では失敗したかもしれないが、実力はあり、次以降の仕事では大成功をおさめる人物も多くいるのではないかと思う。なので、一回の失敗で、見放すのではなく、次のチャンスを与えるのも大切ではないかと私は考える。
戻る |