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1.講義内容の要約
社会に足を踏み入れるにあたって、最後の「準備段階」となるのが大学であろう。では具体的に大学在学中に考えるべきこと、すべきことは何であるのか。
まずはキャリアデザインを考えることからスタートしよう。キャリアデザインとは、個人の長期的仕事生活に関する計画を具体的に立てることである。その時大切になるのは、自分の意思・考えである。自分はこれが得意だ、だからこういう仕事がしたい、この仕事なら自分が社会に貢献している意識が持てる、という具合にデザインしていく。こうした明確な将来像を在学中の早い段階で描けていれば、就職活動を始めると同時にキャリアデザインを考えるような人の間をかいくぐって、効率的な就職活動ができる。
キャリアアンカーのモデル図をデザインする際、在学中の行動を組み込んで考えると、具体的になり、例えば面接時などでも説得力ある応答が可能になる。モデル図ができあがったら、今度はその自分にあった職種、職場風土を探し、会社を選ぶ。そして入社したい会社が見つかったら、その会社を徹底的に調査する。この調査活動によって、「入る前はこんな仕事だと思ってなかったのに」「この仕事場じゃあ自分の能力が全く活かせない」などという五月病の芽を摘むことができるのだ。もし調査段階で自分の想像と違ったものだったとか、条件があまりよくなかった、というマイナス点が現れたなら、ほかの会社をまた探せばいい。そのゆとりのためにも、就職活動前からキャリアデザインを設計することが重要となるのだ。
社会に出るその第一歩で失敗せず、自分らしく生きられる仕事を手に入れるために、今の時期の労力を惜しんではいけない。全ては未来の自分のために、である。
2.コメント
高校まではまじめに勉強していたのに、大学に入ってからまったく不真面目な学生になってしまった。それはおそらく勉強する目的が明確でないからである。高校時代は大学受験という大きな目標があったが、今は一体何で自分は勉強しているんだろう、と疑問さえ感じている。この大学での目的作りこそがキャリアデザインであると思う。○○企業に入るためにはマーケティングの知識があるといいだろう、とか、○○会社は国際人を求めているのか、じゃあ英語と二外を集中的に頑張ろう、のようにである。何となくで履修して、何となく講義を聞いて、何となくテストを受けて、何となく単位を落とすのでは、大学生活はまったく無意味の何ものでもない。社会に出るために最後に破るべき殻が大学なのであるから、そこで手を抜いて軽装備で飛び出してしまっては返り討ちに遭うだけである。ニートの出現もこんな落とし穴にはまった若者が起源ではなかろうか。とにもかくにも、今回の講義で、今自分がすべきことが見つかった気がする。大学一年目なんだから、まだ将来のことなんて考えなくても、とりあえずサークルと飲み会で毎日楽しけりゃいいや、という安直な考えは金輪際、小樽の雪解け水で流してしまおう、と思った。
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