|
1.講義内容の要約
・ビジネスプランとは
ビジネスプランとは、事業の設計図または航空図とも言えるものである。その目的は主に三つあり、@事業を進める上での指針とする。(全員の意識を統一できる)、A問題解決をスムーズにする、B経営者や金融機関、共に事業を進めるパートナーなどへのプレゼン、である。
内容は、@提案の趣旨、A事業内容、B外部環境分析と自社分析、C財務・資金計画、Dリスク分析、等である。
作成法と作成時の留意点は主に三つあり、@6W2H【who,why,what,when,whom(対象となる顧客),where,how mach(儲け、投資額)】の観点で整理すること、A客観的に、論理的に考えること(主観的、感情的になるな)、Bビジネスプランは仮説の集まりであるから、可能な限り検証し裏付けを取ること、以上の3点である。
・「南郷の湯」の場合
「南郷の湯」の特徴は主に、@空が広く見える露天風呂と高い天井(開放的)、Aミカゲ石の床(高級感)、B洗い場が多い、の3点である。こだわった点は、@湯船のバリエーションが多い、A広い休憩コーナー、B車椅子での利用が可能、C広い駐車場、D徹底した衛生管理(開業以来1度もサルモネラ菌が検出されていない)、などである。特に重要なコンセプトは2点あり、@日常型非日常空間。(入浴行為は生活の中の一部だが、南郷の湯に来ると非日常空間を楽しめる。)、A心と体の癒し、である。
事業を立ち上げた1番の理由は、公衆浴場事業のコンセプトと会社の営業理念が一致したからである。具体的には、公衆浴場事業と公共交通事業は共に、@一般大衆向けの事業。A近隣の商圏が対象。B日常的に利用するサービス。C低価格。D地域社会に貢献する。などの点で共通点がある。他の理由としては、@道の条例で価格と地域が限定されており、戦略を立てやすい、A企業が進出していないニッチな部分である、B競争が少ない、C社会環境、レジャー志向の変化、がある。
・事業を成功させるために特に必要な活動
外部分析(特にミクロの視点(立地、人口、交通量、競合店の状況等)で十分に調査することが必要。南郷の湯の場合、分析の結果、1日の来客数を予想する独自の算式を導き出した。)、A自社分析(自社の強み・弱み・機会・脅威の四つの観点から分析する、SWAT分析など)、B財務計画、Cリスク管理、D経営管理サイクル(計画・実行・検証・改善)、以上の5点である。
2.問題提起及びコメント
本来とは異なる事業で活躍された講師の伊藤さんのように、私も就職した時には、チャンスを生かして本来の事業に捕らわれずに活躍することができるようになりたい。また、将来ビジネスモデルを作る機会があれば、今回学んだことを生かしたいと思う。
戻る |