シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2026/03/12 現在

科目名/Subject 職業指導
担当教員(所属)/Instructor 高橋 陽 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 教職科目
開講学期/Semester 2026年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period 火/Tue 6
対象所属/Eligible Faculty 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2026/03/02
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
教育職員免許法により、商業・工業・農業等の職業に関する教科の免許状取得には「職業指導」の履修が求められる。学校現場では、一般に「職業指導」という名称よりも「進路指導」が用いられるが、進路指導は当面の進学・就職の助言にとどまらず、生徒が将来の生き方を主体的に構想し、社会的・職業的に自立していくための、教師による継続的な指導・援助の過程である。本授業では、職業と人間の生き方の結びつきに着目し、職業をめぐる現代的課題(労働・キャリア形成・学校から社会への移行等)を多面的に学ぶ。講義と演習を組み合わせ、事例検討やワークを通して、生徒理解に基づく進路指導・キャリア教育の基本的視点と実践への応用力を養う。
達成目標
/Course Goals
本科目の履修を通して、受講者は以下の能力・技能の獲得を目指す。

1)進路指導の現状理解と省察
現職教員の講話・事例をもとに、学校で実際に行われている進路指導(進学・就職支援、ガイダンス、個別相談、保護者対応等)の目的・方法・留意点を整理し、根拠に基づいて考察できる。

2)職業指導・進路指導・キャリア教育の理論的理解
職業指導の歴史的背景と制度的な位置づけ、進路指導の発展過程、ならびに進路指導からキャリア教育への転換(理念・概念・教育内容の変化)を、主要な用語を用いて説明できる。

3)最新の教育環境・学校課題の理解と対応力
定期考査の見直しと単元テスト等への移行を含む評価の変化、保護者対応の多様化、不登校生徒へのオンライン・オンデマンドを含む学習保障、部活動の地域移行、校務負担の軽減(働き方改革)といった学校運営上の変化を整理して説明できる。さらに、生成AIの活用可能性とリスク、情報モラルを踏まえた指導上の留意点を理解し、特別支援の視点を含めて、進路指導・キャリア教育における現実的な対応策を検討し提案できる。

4)教師としての総合的な指導力への接続
進路指導を、教務(学習指導・評価・履修指導)や生徒指導(生活指導、特別活動、教育相談等)と関連づけて捉え、生徒理解に基づく支援の視点から、今後教師として学校現場で活用可能な指導・助言の枠組みを構想し、授業内のワークや課題で表現できる。
授業内容
/Course contents
各回の講義内容は次のとおりである。なお、履修者の知識・関心・習得状況に応じて、扱う順序や内容の一部を調整する場合がある。

(1) 教育環境の変化と職業(イントロダクション):評価改革(単元テスト等)、不登校対応、部活動の地域移行、働き方改革、生成AI等、学校をとりまく最新動向を概観し、本科目の視点と課題設定を行う。
(2) 職業とは何か/職業観・職業意識の変化:職業の定義、働くことの意味、価値観の多様化を整理し、進路選択支援の前提をつくる。
(3) 『生徒指導提要(改訂版)』から読み解く進路指導:進路指導の位置づけ、校内体制(分掌・学年・担任)、保護者・関係機関との連携を含めて検討する。
(4) あり方・生き方と職業:自己理解と進路選択の関係を扱い、「生き方」と「学び」の接続を考える(多様な背景をもつ生徒理解を含む)。
(5) 職業適性検査・エゴグラム(SHE等)の活用:検査の目的・限界、特別支援の視点(合理的配慮・説明の仕方)や保護者説明の留意点も含め、活用方法を学ぶ。
(6) 進路指導からキャリア教育へ:転換の背景、キャリア教育の理念・目標、教務(評価・履修指導)との接続を整理する。
(7) 実存主義の視点から見た職業指導(倫理):職業選択における価値・自由・責任を考察し、指導場面の言語化に結びつける。
(8) 若者のキャリア形成における「情報」と「行動」:進路情報の質と意思決定、ICT・生成AIの活用可能性と情報モラル(著作権・個人情報等)を踏まえた指導を検討する。
(9) 学校における進路指導の実際と課題:就職・看護系・公務員・進学、奨学金等を題材に、保護者対応の多様化も踏まえた具体的支援を学ぶ。
(10) インクルーシブ教育/特別支援教育と進路指導:合理的配慮、移行支援、外部機関連携、不登校生徒の学習保障も含めて事例検討を行う。
(11) 外部講師回:NPO等の外部資源を活用したキャリア教育(地域連携・体験活動)外部講師として、NPO法人「遊び屋本舗」理事長の山田憲昌氏を招聘し、学校外の学び(体験活動・居場所づくり・ボランティア・地域協働等)が、子ども・若者の自己理解、社会性、職業観形成にどのように寄与するかを事例から学ぶ。あわせて、同法人が行う児童福祉法に基づく事業の運営(児童発達支援・放課後等デイサービス等)にも触れ、福祉・支援領域のキャリア、特別支援の視点、保護者説明や情報モラルを含む実施上の留意点を検討し、進路指導・キャリア教育に接続する。
(12) 日本版デュアルシステムの展開:職業教育・産学連携の制度と実践を整理し、地域・企業との協働の可能性を検討する。
(13) フリーター・ニートをめぐる言説:社会構造・支援・スティグマの観点から捉え直し、指導・面談での留意点を考える。
(14) 学校運営の変化と教師の仕事:働き方改革(校務負担軽減)や部活動の地域移行を取り上げ、分掌・学年運営と進路指導の両立、外部資源活用の方法を検討する。
(15) まとめ:地域の未来をつくるキャリア教育:授業全体を総括し、受講者自身の教員像・実践方針を文章化する(期末レポート作成の指針共有)。
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
【事前学修(Preparation)】
1.教育に関する時事把握
 本講義では、進路指導・キャリア教育を「現代の学校課題」と結びつけて考察する。日常的に新聞・ニュース・雑誌等に触れ、全国および北海道内で生じている教育課題(例:評価改革〔単元テスト等〕、不登校と学習保障、保護者対応の多様化、部活動の地域移行、働き方改革、生成AIと情報モラル、特別支援の視点等)について、概要を説明できる程度に整理しておくこと。
 目安:毎週1本、教育関連記事を選び「要点(3行)+論点(1つ)+自分の意見(1つ)」をメモして授業に臨む。

2.manabaの確認
 授業資料・連絡・課題提示はmanabaを用いる。授業前に必ずアクセスし、配布資料、課題の有無、提出期限、連絡事項を確認すること。

3.予習キーワード(授業内で提示)
 各回の最後に、次回の予習キーワード(制度名・概念・用語)を提示する。提示されたキーワードは、教科書・配布資料・公的資料等で下調べし、授業内での発言・討議に備えること。


【事後学修(Review)】
1.講義内容の整理(理解の定着)
 授業で扱った概念・制度・事例を、配布資料に沿って要点整理する(目安:300〜400字)。特に「進路指導/キャリア教育を、教務・生徒指導・特別支援の視点とどう接続するか」を意識して振り返ること。

2.課題の検討(解決策の具体化)
 各回で取り上げた学校課題について、「何が問題か」「関係者(生徒・保護者・教員・外部機関等)は誰か」「取り得る対応策は何か」を具体的にイメージし、言語化できるようにする。必要に応じて、授業内ワークの追記・修正を行う。

3.期末レポートへの蓄積
 事前学修メモと事後学修の整理を蓄積し、期末レポート(授業内容を踏まえた教員像の論述)に接続させる。授業で扱った内容を、単なる感想ではなく、根拠と具体例を伴って説明できるようにしておくこと。
使用教材
/Teaching materials
授業では配布資料(manaba掲載)を主に用いる。参考図書として、
『新時代のキャリア教育と職業指導:免許法改定に対応して』(2018年、単行本、2,420円)を挙げる。購入は必須ではないが、用語整理や制度理解、期末レポート作成の際に有用であり、より深く学習したい受講者には所持を推奨する。
成績評価の方法
/Grading
成績は、新学習指導要領の3観点(①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③学びに向かう力・人間性等)に基づき総合的に評価する。内訳は、授業内活動30%(発言・討議・課題発表・協働等)+ミニレポート30%(毎回のリアクションペーパー等)+期末レポート40%とする。各評価はA・B・Cで判定し(A=十分達成、B=概ね達成、C=未達成)、その結果を総合して、本学の評語(秀・優・良・可・不可)として最終成績を決定する。未提出・期限超過は減点対象とする。期末レポートは、理解(正確さ)/統合(一貫性)/具体性(場面設定)/課題対応(最新課題への提案)/表現(構成・引用)の観点で評価する。
成績評価の基準
/Grading Criteria
秀:意義・制度・理念を正確に説明でき、授業で扱った学校課題を踏まえ、根拠と具体例に基づく実現可能な指導・支援方針を提案できる。
優:意義と基本概念を正確に説明でき、妥当な根拠に基づき指導・支援方針を概ね提案できる。
良:意義と基本概念を説明でき、事例に基づく留意点を整理できるが、根拠または具体性に不足がある。
可:基本事項は概ね理解しているが、説明が断片的で、事例への適用や根拠提示が十分ではない。
不可:基本事項の理解に至っていない。加えて、「定期試験欠席届」の実施要項に該当しない事由で5回以上欠席した場合、または無断欠席が複数回あった場合は成績に関わらず不可とする。
履修上の注意事項
/Remarks
・本授業は、講義内での討議・ワーク、ミニレポート作成、小テスト等を通じて学修を積み上げる。欠席・遅刻が増えるほど、学修機会が失われ、単位取得および上位成績の可能性が低くなるため注意すること。
・出欠確認、資料配布、課題提示・提出、連絡は原則としてmanabaで行う。毎回授業前後に必ず確認すること。
・欠席の取り扱いは「定期試験欠席届」の実施要項に該当する場合のみ、成績評価上の配慮対象とする。やむを得ない事情がある場合は、速やかに所定の手続きを行うこと。
・授業で扱う事例・配布資料・発言内容には個人情報や機微な情報が含まれる場合がある。録音・録画・無断転載は禁止転載を禁止し、SNS等へ投稿したり、履修者以外へ共有したりしないこと。
・授業内での発言・相互尊重を重視する。多様な価値観を前提に、他者を否定・揶揄する言動は行わないこと。
・期末レポートは授業内容を踏まえた総合課題である。引用・参考文献は出典を明記し、剽窃に該当する行為(無断転用、他者レポートの流用等)は不正行為として取り扱う。生成AIを利用した場合は、利用箇所・用途(構成案、要約、校正等)を明記すること。
リンク先ホームページアドレス
/URL of syllabus or other information
・manaba(授業資料・課題提示/提出)
・文部科学省(生徒指導提要 等)

実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当する/Yes
実務経験の概要
/Outline of their practical
experiences
北海道内の高等学校(商業・併置校・単位制・普通科、離島を含む)で勤務。総務、生徒指導、進路指導、教務部長、情報教育部長、学科長、学年主任等を歴任。
実務経験と授業科目との関連性
/Relevance between their
practical experiences and
the course
担当教員は1994(平成6)年より高等学校教員として勤務し、離島を含む北海道内の商業単置校、商業・農業/工業併置校(職業学科・単位制)、普通科高校まで多様な校種を経験してきた。担任経験は今年で20年に及び、生徒の進路形成を日常的に支援する立場から、進路指導・生徒指導・教務・情報教育等の分掌や管理的役割も担ってきた。本授業では、こうした実務経験を基に、進路指導からキャリア教育への転換、進学・就職・資格取得等の支援、保護者対応の多様化、不登校生徒への学習保障(オンライン/オンデマンドを含む)、評価の在り方の変化(単元テスト等)、生成AIと情報モラル、特別支援の視点、働き方改革・部活動の地域移行といった最新課題を事例で扱い、受講者が現場で実行可能な支援方針を構想・説明できる力の育成を図る。
また、担当教員は教員免許(商業・地理歴史・公民・特別支援)並びに資格(第二種電気工事士、小樽案内人検定1級)を有しており、これらを踏まえ、教科指導、特別支援及び地域理解の観点を授業内容に反映する。
備考
/Notes
授業資料・課題はmanabaで配布・提出する。PCまたはタブレット等、manabaにアクセスできる端末を毎時間持参すること。
授業実施方法
/Method of class
①面接授業/Face-To-Face class
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class
追加情報
/Additional information
地域(北海道)に関する学習内容を含む/Includes learning content on region(Hokkaido)
追加情報の詳細
/Detailed information on
additional information
北海道内の進学・就職環境、地域産業、人口動態等の地域特性を踏まえ、地域と学校の連携によるキャリア教育(企業・自治体・大学・NPO等との協働)を事例として扱う。また、道内の学校現場で顕在化しやすい課題(進学機会・就労機会の地域差、家庭環境の多様性、不登校と学習保障、特別支援を要する生徒の移行支援等)を取り上げ、地域資源を活用した支援の在り方を検討する。
シラバス作成のためのガイドラインに従って作成した
/made this syllabus according to the guidelines
はい/YES
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

科目一覧へ戻る