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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/01/31 現在

科目名/Subject 外国経済史II
担当教員(所属)/Instructor 松家 仁 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2023年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 金/Fri 1 , 金/Fri 2
対象所属/Eligible Faculty 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 4
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2023/02/28
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
【全般的注意】新型肺炎による状況の変化に従い,授業方法・出席方法・試験方法などについて大幅な変更が行われる可能性があるので,manaba等の情報につねに注意しておくこと.
 本授業は,戦間期を中心とした20世紀ポーランド社会経済史を取り扱う.(1) 民族問題,(2) 経済介入主義(社会国家),(3) 近代化という3つの問題意識に基づき授業は行われる.講義形式は原則として授業形式であるが,授業の最後に質疑応答の時間を設け,受講生の疑問があればそれに答える.
達成目標
/Course Goals
本授業は,中東欧を例として,20世紀経済の歴史における社会経済の諸問題,とりわけ統制と自由,ナショナリズムと国際化の間の葛藤の間で,さまざまな国民経済がどのように対応していったのかについて,受講生が基本的な理解を深めることを達成目標とする.
授業内容
/Course contents
第1回 履修に当たっての注意事項(遠隔授業に関連する授業・出席・試験方法の説明・注意点の解説)
経済史とは何か(現代社会経済の史的分析の課題-歴史における(社会)経済史の位置-人文科学と自然科学の違い-歴史における多様なアプローチ)
第2回 発展段階と地理決定論(1)(歴史法則は実在するか?発展段階論-導入 マルクス主義における発展段階論)
第3回 発展段階論と地理決定論(2)(「進んだ国と遅れた国」 発展段階論的アプローチの有用性 地理決定論 地域と社会の多様性)
第4回 経済史の研究手続き および資料(史料)の探し方(誰が公文書館に文書を残すのか?-さまざまな資料の意義と制約
文書館の利用-歴史資料としての新聞・雑誌,回想録-歴史研究とインターネット)
第5回 現代経済史研究の諸課題(前史~歴史の分析単位,住民のアイデンティティと「国民」-民族と宗教,民族と結婚-宗教と国民経済-都市化・工業化とその弊害-民族対立と経済)
第6回 第一次大戦期の東欧と民族問題(第一次大戦の世界史上の位置づけ-占領政策とユダヤ人の経済への影響-イディッシュ語とドイツ語)
第7-8回 第一次大戦期の戦時統制経済(戦時経済導入の必要性-戦時統制経済の内容とその限界-民族・宗教問題との関連性-全般的問題点-ロシアへの波及)
第9-10回 第一次大戦後の社会経済(ポーランド第二共和国の成立-戦時統制経済継続の必要性-暴利投機の実情と対策-ハイパーインフレと国境管理-ユダヤ人とキリスト教徒の習慣の相違)
第11-12回 世界恐慌までの価格政策(価格検査委員会とその欠陥-穀物粉・パン/食肉の価格統制-同職組合・商業団体の組織化と抵抗)
第13-14回 都市と農村1(穀価政策の基本的方法-「製粉歩合」との調整-アンケート委員会-商工業の「抑圧」へ)
第15-16回 工業・手工業の近代化(製パン工場の建設・製パン機械化強制・地下製パン所の禁止-闇パン屋-近代的組織の確立とマイスター資格-日曜休業問題)
・偽装牛乳-商業会・手工業会の整備-専門学校-マイスター資格-製パン業における日曜休業)
第17-18回 都市と農村2(「暴利商人」-食肉流通の近代化-中間取引業者問題-儀式畜殺禁止をめぐる諸問題-牛乳・バター,その他の食品-ユダヤ人の貧困化と移民-社会主義か,シオニズムか?)
第19-20回 世界恐慌(農産物価格の下落-農村の商品経済の後退-農産物価格支持政策-国際協調の試み-農村の貧困の「解決」策)
第21回 戦間期のドイツ人問題(学校問題-民族団体の発展-ドイツにおけるナチスの政権獲得-シレジア問題)
第22-23回 第二次世界大戦(第二次世界大戦の概況-民族問題と虐殺-イェドヴァブネ事件)
第24-25回 第二次大戦後ポーランドの民族問題(ドイツの敗戦と東部ドイツの喪失-戦前・戦中からの連続性-いわゆる「和解」)
第25-26回 社会主義経済の光と影(制度的欠陥-戦後の経済統合-日用品供給-上からの工業化)
第27-28回 (再)民営化と民族問題(社会主義経済改革から体制転換へ)
第29回以降 まとめ-および予備日(映像資料の紹介に充てられる)
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
事前学習は後述するように,高校世界史教科書の現代史部分の読み直しと英語力の維持であり,合計10時間程度見込んでおくこと.事後学習についてであるが,試験は持ち込み不可なので,ノートの整理など一回の授業に最低2時間程度を見込んで欲しい.
使用教材
/Teaching materials
教科書は指定しない.資料は,パワーポイントを用いて授業中に提示する.
参考書として,拙著『統制経済と食糧問題』(成文社2001年).
成績評価の方法
/Grading
1) 学期末に行われる筆記テスト(1回)
2) 出席など授業に対する参加の積極性
・本授業は,毎回原則としてresponを活用して出席をとる.そのため利用可能な端末を毎回用意し,位置情報をONにしておくこと.授業時間中にこちらから指定した時間内に出席カードを提出すること.
・2/3以上の出席がない学生には,履修要領に基づき,試験受験資格を認めない.規定の2/3の出席数が満たせない可能性について留意した上で,履修するかどうか判断すること.いうまでもないが,すべての講義または2/3以上の講義参加があったからといって,それのみで単位取得が保証されるわけではないので注意されたい.また出席などの不正が明らかになった場合も,試験受験資格を認めない.
・初回授業で単位取得に関する重要な情報を提示するので,初回授業には必ず出席すること.またそこでの説明に納得してから履修すること.
・筆記試験は持ち込み不可なので,履修する学生はこの点について特に留意すること.英語が苦手な学生は,辞書も持ち込み不可であることを考慮して履修を検討すること.
成績評価の基準
/Grading Criteria
上の成績評価の方法で記した1(テスト)および2(授業への参加度合い)の成績評価比率は,それぞれ85%程度と15%程度とする.また筆記テストでは,読解力・授業の理解および参加程度を基準として,段階的に評価する.
秀(90-100)
授業に積極的に参加した上,秀でた能力をもって現代ポーランド社会経済の成り立ちについて理解し,卓越した観点から,その発展のあり方について批判的に認識できる.
優(80-90)>
授業に積極的に参加した上,優れた能力をもって現代ポーランド社会経済の成り立ちについて理解し,優れた観点から,その発展のあり方について批判的に認識できる.
良(70-80)>
授業に参加した上,適切な能力をもって現代ポーランド社会経済の成り立ちについて理解し,妥当な観点から,その発展のあり方について理解できる.
可(60-70)>
授業に参加した上,十分な能力をもって現代ポーランド社会経済の成り立ちについて理解し,それなりの観点から,その発展のあり方について認識できる.
不可(-59)>
授業への参加度合いも熱意が見られず,現代ポーランド社会経済の成り立ちについての理解も不十分で,批判的能力も身につけていない.
履修上の注意事項
/Remarks
・高校世界史の知識を前提としているので,高校で世界史を履修している学生の履修が望ましい.
・定期試験で,英語資料の理解に基づき解答を求める出題が行われうる.それゆえ本学のカリキュラム体系が求める程度の英語力に欠ける学生は,正しく解答できない可能性も否定できない.そのことを履修選択の際に認識しておくこと.
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
備考
/Notes
疑問がある者はメールなどで問い合わせること.
授業実施方法
/Method of class
①面接授業/Face-To-Face class
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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