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授業情報/Course information

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科目名/Subject 社会思想史IA
担当教員(所属)/Instructor 西永 亮 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 共通科目
開講学期/Semester 2023年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 金/Fri 3
対象所属/Eligible Faculty 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office 西永 亮(540)
オフィスアワー/Office hours 西永 亮(Eメール: nishiryo@res.otaru-uc.ac.jpで予約すること.)
更新日/Date of renewal 2023/03/24
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
授業の目的:
 「哲学(者)とは何であるか」という問いに含まれる哲学と社会との関係について理解する.

授業の概要:
 「哲学」については,こういうものだ,あるいはこうあるべきだといった,実際の姿や期待されるあり方など様々なイメージがあるかもしれません.また,仮に期待通りの「哲学者」が存在したとして,その人は哲学にのみ従事しているのか,あるいはそうすべきなのかについても,いろいろな意見があるでしょう.例えば,その人は孤独に生きているのか,それとも家族や友人,マーケットや国家,さらには国際社会やグローバル化社会と何らかの関係をもっているのか,などと私たちは問うことができます.そして,哲学(者)の存在は果たして必要なのか,望ましいのか,あるいは可能なのか,と問うこともできます.いや,そもそも哲学(者)は「何を」するものなのでしょうか?
 本講義は,西洋の哲学の歴史を振り返ることによって,哲学(者)とは何であるかについて,また哲学という精神的生と,他者との交流を含む社会的生との関係について考察します.

授業の方法:
 配布資料と板書にもとづいた講義形式で行います.

資料の配布について:
 manabaで行います.詳細はmanabaに掲載します.
達成目標
/Course Goals
講義で解説した哲学者たちの基本概念,思考様式,問題意識を身につけ,説明できるようになることを目指します.
授業内容
/Course contents
1.「哲学(者)とは何であるか」という問いについての序論的考察
2.ソクラテスという原像に遡る:①プラトン『ポリテイア(国家)』における「太陽」と「洞窟」の比喩
3.ソクラテスという原像に遡る:②理想のポリス=哲人王支配について
4.ソクラテスという原像に遡る:③ソクラテス裁判と死刑判決の意義
5.理想社会論の変質:①アリストテレス『政治学』における「善き生」
6.理想社会論の変質:②マキアヴェッリ『君主論』による批判
7.身分制社会から平等な社会へ:①ホッブズ『物体論』と『リヴァイアサン』
8.間奏曲:1)「である」ことと「する」こと(丸山眞男) 2)〈私〉時代のデモクラシー(宇野重規のトクヴィル論)
9.身分制社会から平等な社会へ:②ロック『人間知性論』と『統治2論』〔途中まで〕
10.身分制社会から平等な社会へ:②ロック『人間知性論』と『統治2論』〔終わり〕
11.身分制社会から平等な社会へ:③ルソー『人間不平等起源論』と『社会契約論』〔途中まで〕
12.身分制社会から平等な社会へ:③ルソー『人間不平等起源論』と『社会契約論』〔続き〕
13.身分制社会から平等な社会へ:③ルソー『人間不平等起源論』と『社会契約論』〔終わり〕
14.間奏曲,ふたたび:アイデンティティの承認(チャールズ・テイラー)
15.哲学と哲学者,哲学と歴史──ニーチェの近代批判
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
・講義に出てくる用語の意味を理解しておくこと.
・自分の講義ノートを読んで,講義内容を確認すること.
・講義を振り返り要点をまとめておくこと.
使用教材
/Teaching materials
教科書:なし.
参考書:講義中に適宜紹介します.
成績評価の方法
/Grading
定期試験(100%)
成績評価の基準
/Grading Criteria
講義で解説した思想家たちの基本概念,思考様式,問題意識を理解し,それを自分で応用できるかどうかが基準になります.その理解力と応用力が9割以上であれば「秀」,8割以上であれば「優」,7割以上であれば「良」,6割以上であれば「可」,6割未満であれば「不可」となります.
履修上の注意事項
/Remarks
・講義資料の長文テクストをしっかり読解すること.
・自分のノートを作ること.
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
授業実施方法
/Method of class
①面接授業/Face-To-Face class
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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