シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/04/21 現在

科目名/Subject 文学と英語教育/Literature for TEFL/TESL
担当教員(所属)/Instructor 高橋 優季(商学部)
授業科目区分/Category 現代商学専攻博士前期課程 発展科目
開講学期/Semester 2022年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 月/Mon 3
対象所属/Eligible Faculty 商学研究科現代商学博士前期課程/Graduate School of CommerceGraduate School of Commerce Major in Modern Commerce
配当年次/Years 1年,2年
単位数/Credits 2.0
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2022/03/15
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
今年度のテーマは「ファンタジー小説を読む」です。
作品は Alan GarnerのThe Moon of Gomrath(『ゴムラスの月』 (1963))を読みます。「ハリー・ポッター」や「ファンタスティックビースト」のシリーズよりも先だって発表され、数あるモダン・ファンタジー小説のなかでも名著に数えられている本作の精読に挑戦します。児童文学としても評価の高い作品なので、青少年以上の読者の感性や想像力を育てるのに適した小説ともいえます。
達成目標
/Course Goals
分量のまとまった英文に読み慣れること、が英語の実践面における目標です。
毎回20ページ以上の英文を当たり前のこととして読んでいきます。一語一句分からない言葉を辞書で引いたり文脈から判断したりなどして、英語の文章を丁寧に読み込むことで、作品世界のイメージと物語内容の理解を深められることを目指します。そのため、英文を素早く的確に読解するための実践的なトレーニングにもなります。
その上で、本作のみならず多くのファンタジー小説一般にも共通してみられる創作要素として重要な神話や伝説などヨーロッパ文化圏に浸透している文化的教養を身に付けると共に、パラレル・ワールド的な時空間の設定などを通して現代小説の物語の構成について意識を持てるよう講義を進めていきます。
授業内容
/Course contents
第1週 作品概要の把握。登場人物、舞台設定などを確認。

第2週 序章として前作にあたるThe Weirdstone of Brisingamen (1960)の前半内容確認。

第3週 前週に続いて上記作品の後半内容確認。 

第4週 この週からメインとなるThe Moon of Gomrath精読開始。1,2章。 

第5週 作品精読。3,4章。

第6週 作品精読の続き。5,6章。

第7週 作品精読。7,8章。

第8週 作品精読をつづけるが、慣れてきたところで分量を少し増やし、9~11章を扱う。 

第9週 前週に続いて12~14章まで、合わせて3章分進める。

第10週 最終場面まで、15~17章。   

第11週  物語創作の要素について。ケルト神話、妖精信仰、口承伝承による民話の文化的影響。

第12週 物語創作の要素について。スカンジナビアなど北欧神話の影響を考察する。

第13週 作者Alan Garnerの故郷であり作品の舞台であるイングランドのチェシャー州について、文化誌的資料や観光案内をもとに探求する。

第14週 作者Alan Garnerについて。本人の自伝 Where shall we run to ?(2018)を中心に、Garner本人の幼少時のルーツについて学ぶ。

第15週 作者Alan Garnerについて。本人の講演・エッセイ集Voice that Thunders (1997)を中心に、Garnerの作家としての思想や文芸創作に対する姿勢について学ぶ。
事前学修・事後学修
/Preparation and
review lesson
毎回の授業において
(予習事項)
   毎回20ページ前後の英文を読み進めることになります。事前によく読み内容を把握してくるのは絶対条件となります。講義では毎回の予習内容の要約発表が問われます。その上で、理解に自信がなかったり疑問に感じる部分を明らかにしてくること。

(復習事項)
   授業を通して自分たちの理解がどう変わったか、事前の疑問点が解決したかを確認し、作品解釈における英文理解を改めて見直す(→後にレポートして出していただくことになります)
使用教材
/Teaching materials
Alan Garner. The Moon of Gomrath. London: Harper Collins, 1963
The Weirdstone of Brisingamen. London: Harper Collins, 1960.
を使用。詳細は教室で指示します。

また、上記シラバス中の Where shall we run to ?(2018)とVoice that Thunders (1997)の二点については、全編読むわけではないので、必要箇所をこちらで用意します。

ほかに参考教材:
アラン・ガーナー作/久納泰之訳『ゴムラスの月』(評論社、1970年)
アラン・ガーナー作/芦川長三郎訳『ブリジンガメンの魔法の宝石』(評論社、1969年)
成績評価の方法
/Grading
授業への参加度(毎回の作品内容の要約説明)75%
レポート提出 (詳細は授業内で指示します)25%
成績評価の基準
/Grading Criteria
現代商学専攻 成績評価の統一基準に従う。
詳しくは、以下の通りとする。
標語(評点)    評価基準
秀 (100~90)    個々の科目について秀でた理解力及び応用力を有している
優 (89~80)    個々の科目について優れた理解力及び応用力を有している
良 (79~70)    個々の科目について良い理解力及び応用力を有している
可 (69~60)    個々の科目について理解力及び応用力を有している
不可(59~0)    個々の科目について十分な理解力又は応用力を有していない
履修上の注意事項
/Remarks
辞書を持参しましょう。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない

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