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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/04/21 現在

科目名/Subject 経済史/Economic History
担当教員(所属)/Instructor 平井 進 (商学部)
授業科目区分/Category 現代商学専攻博士前期課程 基本科目
開講学期/Semester 2022年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 木/Thu 3
対象所属/Eligible Faculty 商学研究科現代商学博士前期課程/Graduate School of CommerceGraduate School of Commerce Major in Modern Commerce
配当年次/Years 1年 , 2年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2022/03/02
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
(1)ドイツを中心に近世・近代の西洋経済史を、農村社会史とその関連領域を中心に検討する。今年度は、ヨーロッパ農村社会の多様性・多元性という立場から、農村地域団体を中心に、北海沿岸地方(領主制と土地保有権、共同体組織、地域組織と領邦支配、地域役職者、広域的な地域管理との関係、近代への対応など)をテーマとする。日本経済史は扱わないので注意されたい。

(2)授業はゼミ形式で行う。参加者は毎回、事前準備として講読文献を読解し、その内容を整理・紹介するレジュメを作成し、授業の際にそれに基づいて報告することが求められる。また、大学院の授業なので、必要に応じて関連文献を読み、調べてもらうことはいうまでもない。
達成目標
/Course Goals
ヨーロッパ農村社会の歴史的な多様性・多元性を農村地域団体の観点から説明できるようになること。
授業内容
/Course contents
各回の授業は、講読文献の内容報告とこれをめぐる討論からなりたつ。なお、本学図書館に所蔵される当該分野の書籍・学術誌はほとんどないため、複写のため北海道大学総合図書館・文学部図書館に頻繁に行く必要がでてくることにも注意されたい。
(1)打ち合わせとオリエンテーション。
(2)大塚久雄『共同体の基礎理論』とヨーロッパの農村共同体の多様性。
(3)ブリックレのコムナリスムス論とクリューガーのラントシャフト論。
事前学修・事後学修
/Preparation and
review lesson
事前:毎回事前に文献をきちんと読み、レジュメを作成してくること。

事後:必要に応じて関連文献を読むこと。
使用教材
/Teaching materials
日本語及びドイツ語の文献を用いる(単行本及び個別論文)。
1)大塚久雄(小野塚知二解説)『共同体の基礎理論』岩波文庫、小野塚知二編『大塚久雄「共同体の基礎理論」を読み直す』日本経済評論社、『近世村落社会の共同性を再考する』農文教。
2)ドイツ語文献は、Kersten Krüger: “Die Landschaftliche Verfassung Nordelbiens in der frühen Neuzeit: ein besonderer Typ politischer Partizipation”, in: Helmut Jäger(Hg.): Civitatum Communitas: Studien zum europäischen Städtewesen、Köln/Wien 1984; Wilhelm Ebel: Zur Geschichte der Landgemeinde in Ostfriesland“ ; „Heinz Stoob: „Landausbau und Gemeindebildung an der Nordseeküste im Mittelalter“, in: Thedor Mayer(Hg.): Die Anfänge der Landgemeinde und ihr Wesen, Konstanz/Stuttgart 1964. (以上、北海道大学総合図書館所蔵) 。
成績評価の方法
/Grading
授業でのレポーターとしての報告とその内容(60%)と授業への参加状況・発言(40%)。なお、無断欠席の場合は「不可(0点)」となるので、注意すること。
成績評価の基準
/Grading Criteria
毎回の授業に先立つ文献のレジュメ作成が評価の前提・必須条件となる。その上で、それに基づく授業での内容報告(60%)と授業への参加状況・発言(40%)。レジュメ作成を怠った場合と無断欠席の場合は「不可(0点)」となるので、注意すること。
5.成績評価の基準(Grading Criteria)
秀(100-90):西洋経済史について秀でた理解力を有し、毎回非常に優れたレジュメを作成し、諸問題について秀でた報告を行うことができる。ただし、授業に全回参加の場合に限る。
 優(89-90):西洋経済史について優れた理解力を示し、毎回優れたレジュメを作成し、諸問題について優れた報告を行うことができる。
 良(79-70):西洋経済史について良い理解力を示し、毎回適切なレジュメを作成し、諸問題について良い報告をすることができる。
 可(69-60):西洋経済史について理解力を示し、毎回レジュメを作成し、諸問題について一応報告することができる。
 不可(59-0):西洋経済史について十分な理解力をもたず、諸問題について報告することができない。また毎回レジュメを作成してこない場合、出席回数が授業回数の4/5以下の場合。
履修上の注意事項
/Remarks
1)学部3-4年レベルの西洋経済史(4単位以上)の知識を習得し、農村社会史・農業史に関心があり、フーフェ制度、村落共同体、土地領主制・農場領主制、ヨーロッパ型結婚パターンといった概念は既習であること。
2)ドイツ語読解能力に関しては、学部4年生以上の力が求められる。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない

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