シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/04/06 現在

科目名/Subject 道徳教育
担当教員(所属)/Instructor 日下部 憲一 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 教職科目
開講学期/Semester 2022年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period 金/Fri 2
対象所属/Eligible Faculty 商学部/Faculty of Commerce
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2022/03/22
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神を踏まえ、自己の生き方や人間としての生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を育成する教育活動である。道徳の意義や原理等を踏まえ、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科の目標や内容、指導計画等を理解するとともに、教材研究や学習指導案の作成、模擬授業等を通して、実践的な指導力を身に付ける。
また、グループ学習、グループディスカッションや問題解決的な学習等にアクティブ・ラーニングを積極的に取り入れるとともに、毎回の授業で自己評価(授業の感想、わかったことや新たな発見、疑問点等)カードを配付回収し、次週の授業で前時の復習、疑問等に応える授業体制を組みながら教員としての資質・能力の向上を目指す。
達成目標
/Course Goals
1 道徳の意義や原理等をふまえ、学校における道徳教育の目標や内容を理解する。
1)道徳の本質(道徳とは何か)を説明できる。
2)道徳教育の歴史や現代社会における道徳教育の課題(いじめ・情報モラル等)を理解している。
3)子供の心の成長と道徳性の発達について理解している。
4)学習指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標及び主な内容を理解している。
2  学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解する。
1)学校における道徳教育の指導計画や教育活動全体を通じた指導の必要性を理解している。
2)道徳科の特質を生かした多様な指導方法の特徴を理解している。
3)道徳科における教材の特徴を踏まえて、授業設計に活用することができる。
4)授業のねらいや指導過程を明確にして、道徳科の学習指導案を作成することができる。
5)徳科の特性を踏まえた学習評価の在り方を理解している。                     
6)模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
授業内容
/Course contents
1(回目) オリエンテーション及び道徳教育の意義、道徳教育の現状と課題(子供を取り巻く現状等)
2 道徳教育の歴史(戦前と戦後)及び道徳の理論(本質、子供の道徳性の発達等)
3 道徳教育の実際1(道徳教育と道徳科の目標及び道徳科の内容)
4 道徳教育の実際2(指導計画の作成及び道徳科の特質とその指導の在り方)
5 道徳教育の実際3(アクティブ・ラーニングを位置づけた課題解決的な学習やモラルジレンマ学習等学習指導の多様な展開及び情報モラル等の現代的課題の指導)
6 道徳教育の実際4(教材開発の創意工夫と道徳科に生かす教材)
7 道徳教育の実際5(道徳科の評価)
8 道徳授業の実際1(アクティブ・ラーニングを位置づけた読み物教材「おかあさんのせい求書」の模擬授業)
9 道徳授業の実際2(読み物教材「バスと赤ちゃん」の模擬授業と授業改善の視点)
10 学習指導案の研究と作成1(読み物教材による学習指導案の研究)
11 学習指導案の研究と作成2(読み物教材による研究結果から学習指導案の作成)
12 学習指導案の研究と作成3(視聴覚教材による学習指導案の研究)
13 学習指導案の研究と作成4(新聞教材による学習指導案の研究)
14 学習指導案の研究発表と意見交流(ポスターセッションによる発表会)
15 道徳教育のまとめと展望(道徳の本質と子供の心の成長及び教育活動全体を通じた指導の在り方等)及び試験
事前学修・事後学修
/Preparation and
review lesson
1(回目) 事前:シラバスを確認し授業全体の内容を把握する。 事後:授業内容と課題レポート①をまとめる。
2 事前:教育勅語及びコールバーグの道徳性発達理論について把握する。 事後:授業内容をまとめる。
3 事前:教科書等で道徳教育と道徳科の目標及び道徳科の内容について把握する。 事後:授業内容をまとめる。
4 事前:教科書等で指導計画の作成及び道徳科の特質とその指導の在り方について把握する。 事後:授業内容をまとめる。
5 事前:教科書等で題解決的な学習やモラルジレンマ学習及び情報モラル等の現代的課題の指導について把握する。 事後:授業内容と課題レポート②をまとめる。
6 事前:教科書等で教材開発の創意工夫と道徳科に生かす教材について把握する。 事後:授業内容をまとめる。
7 事前:教科書等で道徳科の評価について把握する。 事後:授業内容をまとめる。
8 事前:読み物教材「おかあさんのせい求書」の内容を把握しその学習指導案を構想する。 事後:授業内容をまとめる。
9 事前:読み物教材「バスと赤ちゃん」の内容を把握しその学習指導案を構想する。 事後:授業内容をまとめる。
10 事前:与えられた複数の読み物教材の内容を把握しその学習指導案を構想する。 事後:授業内容をまとめる。
11 事前:選択した読み物教材の学習指導案をより深く構想する。 事後:授業内容をまとめ、ポスターセッション発表会に向け作成した学習指導案の発表内容を検討する。
12 事前:視聴覚教材による学習指導案の在り方について把握する。 事後:授業内容をまとめ、共同研究による課題レポート③をまとめる。
13 事前:新聞教材による学習指導案の在り方について把握する。 事後:授業内容をまとめ、共同研究による課題レポート④をまとめる。
14 事前:ポスターセッション発表会に向け準備する。 事後:授業内容をまとめる。
15 事前:14回の授業内容を確認し、最終課題レポートについて構想する。 事後:授業内容と最終課題レポート⑤をまとめる。
使用教材
/Teaching materials
文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編(教育出版)
成績評価の方法
/Grading
次項の項目及び割合で成績評価基準に基づき総合評価する。
■試験:50  % ■課題レポート:25  % ■学習態度・発表:25 % 
試験(第15回目の授業で実施する):50点
課題レポート(5回):25点(5点×5回)
学習態度・発表:25点(毎回の授業の自己評価カード 1点×15回 + ポスターセッションによる発表作品 10点)
成績評価の基準
/Grading Criteria
秀(100点~90点):道徳の意義や原理等をふまえ、学校における道徳教育の目標や内容を十分理解している。また、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画を理解し指導方法を十分身に付けている。
優(89点~80点):道徳の意義や原理等をふまえ、学校における道徳教育の目標や内容を理解している。また、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画を理解し指導方法を身に付けている。
良(79点~70点):道徳の意義や原理等をふまえ、学校における道徳教育の目標や内容を大凡理解している。また、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画を理解し指導方法を大凡身に付けている。
可(69点~60点):道徳の意義や原理等をふまえ、学校における道徳教育の目標や内容の基本的事項を理解している。また、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画の基本的事項を理解し指導方法を大凡身に付けている。
不可(59点以下):道徳教育やその要となる道徳科における基本的事項を理解していない。
履修上の注意事項
/Remarks
日頃から書籍や新聞報道等を通して身近な教育問題に関心を持つとともに、事前・事後学修を適切に行い常に課題意識をもち授業に臨む。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当する
実務経験の概要
/Outline of their practical
experiences
道徳は教科になり各学校では教科書が使用されている。中学校道徳科教科書「新しい道徳」(令和3年度発行 東京書籍株式会社)の編集委員として教科書、教師用指導書等の執筆及び校閲に当たった。
実務経験と授業科目との関連性
/Relevance between their
practical experiences and
the course
実務経験を活かして、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科の実践的課題や展望等を踏まえ、教育現場に求められる教員の資質・能力及び実践的指導力の向上とその在り方について説明していきたい。

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