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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/04/06 現在

科目名/Subject 情報科教育法I
担当教員(所属)/Instructor 金子義之 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 教職科目
開講学期/Semester 2022年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 水/Wed 3
対象所属/Eligible Faculty 商学部/Faculty of Commerce
配当年次/Years 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2022/02/22
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
授業の目的:
このたび改訂された高等学校学習指導要領(平成30 年告示)※1(以下、新学習指導要領という)で示されている共通教科情報科の各科目を中心に、その内容を深く理解する。また、具体的な授業場面を想定した学習指導案の作成と評価方法等を通して,それらの指導法がいかにあるべきかを考え、情報科教員として必要な資質と能力の習得を目的とする。

授業の方法:
実際の学校現場における授業を想定し、学生自ら主体的・対話的で深い学びを実現するため、教科書にあるテーマや各種関連問題等について、実際の授業を想定した発表形式により思考・考察、意見交換、発表等そして、評価までの一連の活動を行う。
達成目標
/Course Goals
>本授業は、教科の指導方法に関する科目として、「高等学校学習指導要領解説 情報編」を活用し、教科指導上の基礎的知識及び教科・科目の内容、情報の意義や役割、そして指導方法について理解・修得できるようにする。
 その上で、学習指導案を作成し、授業展開の基礎を身につけ、社会の変化に対応する資質や能力の育成を目指す情報教育はいかにあるべきかを深く考察できるようにする。
授業内容
/Course contents
第1回:イントロダクション(授業方針と新学習指導要領に示されている情報科の目標や内容)
第2回:高校教育と情報教育(高等学校での情報教育の流れから見た現状と課題)について
第3回:新学習指導要領の理解とその中における教科「情報」について(新・旧の比較)
第4回:「高等学校学習指導要領解説 情報編」について(共通教科情報科と専門教科情報科)
第5回:共通教科情報科の科目内容とその効果的指導方法について(1)
・情報社会の問題解決・科目「情報Ⅰ」
第6回:共通教科情報科の科目内容とその効果的指導方法について(2)
・コミュニケーションと情報デザイン・科目「情報Ⅰ」
第7回:共通教科情報科の科目内容とその効果的指導方法について(3)
・コンピュータとプログラミング・科目「情報Ⅰ」
第8回:共通教科情報科の科目内容とその効果的指導方法について(4)
・情報通信ネットワークとデータの活用・科目「情報Ⅰ」
第9回:指導計画の作成と、効果的な指導のため情報機器を活用した授業展開について
第10回:学習指導案の作成と発表(1)(情報社会の法規と権利について)
第11回:学習指導案の作成と発表(2)(情報のデジタル化について)
第12回:学習指導案の作成と発表(3)(情報セキュリティについて)
第13回:学習指導案の作成と発表(4)(プログラミングの方法について)
第14回:特色ある情報教育の実践について
(アクティブ・ラーニング、カリキュラムマネージメント)
第15回:学習指導案の改善とまとめ(特色ある取組と教育課程の編成)
なお講義の状況に応じてテーマを多少変更する場合もある。
事前学修・事後学修
/Preparation and
review lesson
>情報科教育法は、教科情報科の指導方法に関する科目であり、学習指導案の作成、模擬授業の実施、評価の実践ができるように授業力を育成する。そこで、情報科教育法Ⅰでは、以下のように実施する。
事前学修:
 講義では、毎週の授業の前に、講義資料をmanaba 上にアップするので、資料を授業前にmanabaからダウンロードすること。指示があった場合は必ず事前に課題を行うこと。
事後学修:
 授業中で出された課題は、期日までに作成し、メールに添付して提出すること。また、授業中に出てきた用語等の意味は調べておくこと。
使用教材
/Teaching materials
「高等学校学習指導要領」(平成30年3月・文部科学省)
<https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm>
「高等学校学習指導要領解説 情報編」文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1407074.htm
その他、ハンドアウトをその都度用意する。また、参考図書・文献については別途指示する。
成績評価の方法
/Grading
>講義の内容について、その都度指示する課題等に対してどの程度取り組んだか、また、最近の教育事情とICT機器の活用について、どの程度関心を持ち、ICT機器や情報通信ネットワークなどをどの程度適切に活用できるか等を下記の規準で数値化する。
 なお、発表形式の課題の内容を中心に、そのための準備資料や反省資料、課題等の提出内容を評価する。さらに、自己評価等を重視し、講義参加姿勢(欠席)等も含め、学習活動のすべてを観点別に分類し、下記の成績評価基準により総合的に評価する。定期試験は実施しない。概ねレポート・課題等提出物は50%、思考の深さ・判断の的確性・表現の適切性は20%、主体的に取り組む態度は30%として数値化する。欠席についてはその割合が1/3以上にならないこと。
成績評価の基準
/Grading Criteria
・秀(100%~90%) 講義の内容について秀でた理解力を有し、課題・レポート等(意見・質問等も含む)への取組が秀でている。
・優( 89%~80%) 講義の内容について優れた理解力を有し、課題・レポート等(意見・質問等も含む)への取組が優れている。
・良( 79%~70%) 講義の内容について一定の理解力を有し、課題・レポート等(意見・質問等も含む)への取組が良い。
・可( 69%~60%) 講義の内容について理解する努力を示し、課題・レポート等(意見・質問等も含む)へ取り組んだ。
・不可( 59%~0%) 講義の内容について理解及びその努力が不十分で、課題・レポート等(意見・質問等も含む)への取組も不足している。欠席が成績評価の方法にある規準に該当する。
履修上の注意事項
/Remarks
・出席状況、講義への参加姿勢(関心・意欲・態度)を重視する。
・本授業ではICT機器を使用するので、事前に学内ネットワークのID及びパスワードを確認し、大学から付与されるメールアドレスを必ず用意すること。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当する
実務経験の概要
/Outline of their practical
experiences
・北海道の高等学校教諭(商業科・情報科)・教頭・校長
・北海道立教育研究所附属情報処理教育センター 研究研修主事
・札幌市内のビジネス系専門学校 講師
・私立大学の非常勤講師
実務経験と授業科目との関連性
/Relevance between their
practical experiences and
the course
① 札幌国際情報高校の開校から情報教育に携わり、北海道の高等学校初の光ファイバー回線導入と、大規模校内LAN(すべての教室と実習室、職員室等)を整備した。そして生徒実習のコンピュータの機種やソフトウエアの選定から、機器の配置計画を担当し、学校業務のためのグループウエアを導入して成績管理・出席管理等を担当した。
② 平成12年から14年までの3年間、新設された教科「情報」のために北海道が主催した免許取得講習会で、講師として現役教員を指導した。
③ 平成14年から17年までの4年間、北海道立教育研究所附属情報処理教育センターの研究研修主事として、授業の効果的な指導方法を始め、情報及び情報機器の活用について、教職員対象に指導した。
④ JICAからの依頼により、ボスニア・ヘルツェゴビナに赴き、同国の高等学校における情報教育のために、教育課程の導入の協力に携わった。
⑤ 高等学校の校長を退職後、私立大学で「商業科教育法」、ビジネス系専門学校では情報システム・コンピュータシステム等、情報に関わる国家試験対策を担当した。
⑥ 教員採用候補者選考検査(採用試験)の作成者、教科書「プログラミング」(実教出版社)作成の協力者
備考
/Notes
※1 高等学校の教育課程における基準の改善を図ったもので、平成30年に改訂された高等学校学習指導要領のこと。施行は平成34年(令和4年)4月1日から。
<https://www.mext.go.jp/content/1384661_1_2_1_1.pdf>
追加情報(授業の方法等)
/Additional information
(Method of lesson)
地域(北海道)に関する学習内容を含む/Includes learning content on region(Hokkaido)

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