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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 社会科学特別講義(科学方法論)
担当教員(所属)/Instructor 佐々木邦子 (商学部)
授業科目区分/Category 夜間主コース 共通科目
開講学期/Semester 2019年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 木/Thu 6
対象所属/Eligible Faculty
配当年次/Years 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2019/04/06
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
この講義は労働市場についての初学者を対象としており、労働市場に関する基本的な考え方や分析手法を説明し興味を持ってもらうことが目的である。本科目では、特に一般労働者、若者の視座から労働市場の情勢を科学的に概観し問題提起を行う。
達成目標
/Course Goals
1.データにより労働市場の情勢を科学的に理解する。
2.労働市場における雇用慣行の変貌が、働く者に与えた影響を理解する。
3.若年労働について、国際的な情勢と我が国の特徴点を概観する。
授業内容
/Course contents
1.本講義の目的と進め方
  現在の労働市場を概観する。
2.高度経済成長期の労働市場
    経済の発達が我が国の労働市場に与えた影響を知る
3.日本的雇用慣行の衰退と成果主義の進行
   1990年代前半に急変した我が国経済が雇用に与えた影響を探る。
4.多様化する雇用形態
  雇用慣行の変遷により翻弄される人々の実態を知る。
5.労働市場の二重構造
   非正規労働拡大の実態を見る。
6.労働者を保護する法制度
  解雇権濫用の法理など、不条理な解雇から労働者を守る法制度を知る。
7.雇用環境に変化を与えた政策の功罪
    新自由主義による政策が労働市場に及ぼした影響を探る。
8. 若年労働市場の現状
    現時点で若年労働市場の状態を統計的に見る。
9.若年労働における課題(社会経済の影響と若者自身の面から)
  社会問題化した1990年代から2000年代にかけての動向を見る。
10.ILOの若年労働に対する政策課題
  若者の労働に対してディーセント・ワークを重点課題とした背景を見る。    
11.若年労働における海外の情勢
    特に、EU域内での若年労働について、若年者の失業率から動向を探る。
12.若者の労働に定評があった国の例
    若者の失業率の低値を維持した国の政策を社会と教育の双方から見る。
13.我が国における少子高齢社会の労働力減少に対する政策的含意
  若者・高齢者・女性の就業促進のねらいを理解する。
14.社会人の労働を支える政策の必要性
  ILO、有給教育休暇条約に関する我が国の動向を知る。
15.これまでの講義内容を振り返りまとめる。
  現代社会の労働市場の変遷を振り返り、今後の課題を探る。
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
事前学修
1. この科目は実際の労働市場を題材とするため、日常的に新聞やTVのニュースに関心を持っていただくのが望ましい。
2. 事前に配布するレジュメに目を通し、基本的・専門的な用語などは調べておくことが望ましい。 
 
事後学修
1. 講義で触れた内容に関し、必要に応じて調べたり確認をしたりするのが望ましい。
2. テキストを使用しないため、講義で使用したレジュメや資料は目を通したうえで順番にファイリングをしておくのが望ましい。
使用教材
/Teaching materials
テキストの代わりとしてレジュメを配布する。
成績評価の方法
/Grading
秀(100~90):労働市場について秀でた理解力を有し、統計資料などを応用して、さまざまな労働問題について科学的に分析をすることができる。
優(89~80):労働市場について優れた理解力を有し、統計資料などを応用して、さまざまな労働問題について科学的に分析をすることができる。
良(79~70):労働市場について良い理解力を有し、統計資料などを応用して、さまざまな労働問題について科学的に分析をすることができる。
可(69~60):労働市場について理解力を有し、統計資料などを応用して、さまざまな労働分析について科学的に分析をすることができる。
不可(59~0):労働市場について十分な理解力を持たず、統計資料などを応用して、さまざまな労働問題について科学的に分析をすることができない。
成績評価の基準
/Grading Criteria
定期試験70%、講義中の提出物や講義への参加状況など30%を総合的に判断する。
履修上の注意事項
/Remarks
講義の目的と内容をよく検討したうえで、最後まで講義に参加する意思を持てる方の受講を希望する。
※受講申請学生が座席数を超えた場合、教務課において抽選し受講学生数の調整をする。
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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