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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 渋谷 浩 4年ゼミ
担当教員(所属)/Instructor 渋谷 浩 (商学部)
授業科目区分/Category 夜間主コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2017年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 水/Wed 7
対象所属/Eligible Faculty
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 8
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2017/03/06
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
澁谷ゼミの研究テーマは<人間関係>です。特に、人々の間の<協力>はいかにして可能か、という社会科学の基本問題というべき問いについて研究します。みなさんは「情けは人の為ならず」という諺を聞いたことがあるでしょう。この諺の意味は「人を助ければ、めぐりめぐって結局は自分のためになる」です。すなわち、利他的な(に見える)行動は実は自己利益のため、という命題です。
一般に、Homo Economicus(合理的経済人)を仮定する経済学者はこの命題は正しいと考えますが、Homo Sapiens(人類)を研究対象とする進化生物学者はこの命題は誤りと考えます。進化生物学者は、利他行動を他人に利益を与えるが自分にコストがかかる行動と定義します。そして利他行動は、個と集団の階層淘汰(Multilevel Selection)による進化プロセスの結果、人間を含む生物界に存在するようになったと理解しています。すなわち、集団内では利己的人間が優位ですが、集団間では利他的人間が多い集団が優位に立てる、ということです。したがって、階層淘汰が働く社会環境では、利己と利他の性向を持つ2種類の人間もしくは戦略が存在しうることになります。
達成目標
/Course Goals
本ゼミでは、人間本性を形成すると考えられる利己と利他の相互作用の視点から、協力関係(信頼、愛、助け合い、成長、平和)、敵対関係(不信、憎しみ、搾取、衰退、戦争)などの社会現象を、個人の自己利益最大化行動から生まれる社会均衡としてではなく、個人と集団の相互作用(階層淘汰)を通じた進化プロセスとして分析していきます。このような新しい進化論の視点から、より良い人間社会(人間関係、組織マネジメント)を実現するためにはどうすれば良いのか理解できます
授業内容
/Course contents
テキストを輪読し、みんなで議論し、理解を含めます。
使用教材
/Teaching materials
高木修・竹村和久(編)「思いやりはどこから来るか?-利他性の心理と行動」(日本心理学会監修・心理学叢書)、誠信書房、2014年
成績評価の方法
/Grading
ゼミの成績 = 基本点(出席率)+ 評価点(ゼミ貢献度と卒論)
ここで、(1)基本点(0~100点)は出席率(0~100%)で決まり、(2)評価点は、ゼミへの貢献度(発表、議論、ゼミ活動など)の評価で決る(ただし、標準的評価点=0、すなわち商大生の標準的なゼミ貢献度の場合には、評価点はプラス・マイナス0となる)
成績評価の基準
/Grading Criteria
経済学科の成績評価の基準に準ずる
履修上の注意事項
/Remarks
澁谷ゼミでは、<楽しくかつ真面目に学問する(=問いながら学ぶ)>をモットーに、全員で自由に議論しながら学びます。
リンク先ホームページアドレス
/URL of syllabus or other information
http://www.hiroshishibuya.com/
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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