シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 澁谷 浩 3年ゼミ
担当教員(所属)/Instructor 渋谷 浩 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2016年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 木/Thu 4 , 木/Thu 5
対象所属/Eligible Faculty 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 0
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2016/03/01
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
澁谷ゼミの研究テーマは<人間関係>である。特に、人々の<協力>はいかにして可能か、という社会科学の基本問題というべき問いについて研究する。すなわち、本ゼミでは経営学や経済学など多くの現象論の土台を形成すべき基礎論について研究する。みなさんは「情けは人の為ならず」という諺を聞いたことがあるだろう。この諺の意味は「人を助ければ、めぐりめぐって結局は自分のためになる」である。すなわち、利他的な行動は実は自己利益のため、という命題である。
一般に、Homo Economicusを仮定する経済学者はこの命題は正しいと考えるが、Homo Sapiensを研究対象とする進化生物学者はこの命題は誤りと考える。進化生物学者は、利他行動を他人に利益を与えるが自分にはコストがかかる行動と定義し、そのような利他行動は、個と集団の階層淘汰(Multilevel Selection)による進化プロセスの結果、人間を含む生物界に存在するようになったと理解している。
本ゼミでは、人間本性を形成すると考えられる利己と利他の相互作用の視点から、協力関係(信頼、愛、助け合い、成長、平和)、敵対関係(不信、憎しみ、搾取、衰退、戦争)、両者が混合する関係(いじめ、罰、復讐、容赦、宗教)などの社会現象を(個人の自己利益最大化行動から生まれる社会均衡としてではなく)個人と集団の相互作用(階層淘汰)を通じた進化プロセスとして分析していく。このような新しい進化論の視点から、より良い人間社会(人間関係、組織マネジメント、個人と社会の自己革新)を実現するためにはどうすれば良いのか探求する。
達成目標
/Course Goals
-
授業内容
/Course contents
3年次には各自テキストの一部を発表してもらい全員で議論して理解を深める。4年次には卒論作成に向けて研究成果の中間発表を行い、全員からの質問、意見、批判を参考にして論文を完成させていく。
使用教材
/Teaching materials
David Sloan Wilson, Does Altruism Exist? Culture, Genes, and the Welfare of Others, Yale University Press, 2015.
Hiroshi Shibuya, Does Society Need Altruists? Coevolution of General Trust and Social Intelligence, 商学討究、64巻2/3号、2013.(http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/handle/10252/5241)
成績評価の方法
/Grading
-
成績評価の基準
/Grading Criteria
-
履修上の注意事項
/Remarks
澁谷ゼミでは、<楽しくかつ真面目に学問する(=問いながら学ぶ)>をモットーに、全員で自由に議論しながら学びます。澁谷ゼミでは、英語能力があり、世界中の出来事に興味を持ち、経済学のみならず社会科学全般について学ぶ意欲があり、人生に対して積極的な態度を持った学生を募集しています。澁谷ゼミに関するより詳しい情報を知りたい学生は、ホームページ(https://www.otaru-uc.ac.jp/~shibuya/ または http://www.hiroshishibuya.com )をご覧ください。
リンク先ホームページアドレス
/URL of syllabus or other information
https://www.otaru-uc.ac.jp/~shibuya/
http://www.hiroshishibuya.com
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

科目一覧へ戻る