鵜沢 秀

         
学生へのメッセージ

経済学科へようこそ! 経済学は学ぶのに少し時間がかかりますが、基本を理解することが特に大切です。経済学科の科目はお互いに関連していますので、同じようなテーマを何回も学ぶと思います。高校で勉強した数学は大学で経済学を学ぶときに非常に役に立ちます。

担当科目:

「産業組織論」を担当しています。シラバスは私のWebページ(https://www.otaru-uc.ac.jp/~uzawa/welcomej.html)からたどることができます。

産業組織論
 産業組織の問題について、応用ミクロ経済学の観点から分析します。産業の分類、集中度、独占、いろいろな複占モデル、寡占、製品差別化や参入阻止、カルテルの結成、規制改革の意義や限界等について検討します。授業ではプロジェクタを利用し、PowerPointで作成した資料を中心に説明し、図解や数値例を多く用います。黒板には、式の導出や必要なグラフを書く予定です。必要に応じてクラスルーム実験経済学を実施します。

総合科目II(エバーグリーン講座)
 本講義では、さまざまな分野で活躍されている本学卒業生を講師にお招きし、実社会で諸先輩が体験されたことを幅広く講演していただきます。受講生各自が「グローバルな視点」を持ってもらいたい。

担当ゼミの紹介

 寡占理論、産業組織論を中心に、ミクロ経済学、ゲームの理論、コンピュータ利用による経済学も勉強します。テキストは、Shy,O.,(1995),Industrial Organization--- Theory and Applications,第4刷または5刷, The MIT Press を用います。毎月1回行うパソコン実習では、Excel,PowerPoint,MATHEMATICAなどの基礎を学び、また、Webページの作成を目指します。私のゼミの目標は、ゼミ生が自分の考えをできる限り正しく他人に説明し、理解してもらい、さらに説得できる能力を身につけること、他人の意見を尊重し、友達を大切にすることです。"協力の利益"を実現したいと思います。何回か、3分間トークの時間を設けています。

専門分野の紹介

 (1)企業間の戦略的行動とその成果をゲームの理論を用いて分析すること、(2)コンピュータ利用の経済学学習用プログラムの作成、および、(3)クラスルーム実験経済学に関心があります。(2)については、ミクロ経済学、産業組織論、ゲームの理論のプログラムを公開中です(http://www.res.otaru-uc.ac.jp/~uzawa/cal-economics/cal-jp.html)。著作権は私にあります。また、JavaScriptを用いたアニメーションも公開中です。

主要業績

  1. 『産業組織論』、エコノミスト社、2000年。 
  2. 『基本現代経済学』(今喜典・山本賢司と共著)、中央経済社、1992年。
  3. 「10人総当り、50回繰り返し囚人のジレンマ・ゲームの実験 ――― ゼミ生10人による結果および他大学での実験結果との比較 ―――」『商学討究』第54巻第4号(2004年3月)に掲載。
  4. 「シュタッケルベルク均衡をアニメーションで見る――― MATHEMATICA、HTMLおよびJavaScriptを用いて ―――」『商学討究』第53巻第1号(2002年7月)、pp.33-75.
  5. 「160人の学生が参加した総当りクールノー複占ゲーム―――エクセル(Excel)のマクロを用いて仮想実験―――」、『情報処理センター 広報』(小樽商科大学情報処理センター)、第14号(2002年3月)、pp.3-20.
  6. 「MATHEMATICA のグラフィックス機能を利用してクールノー均衡を見る---あなたがクールノー・モデルのパラメータを変更できる」『広報』(小樽商科大学情報処理センター)第13号(2000年3月),pp.11-25.
  7. 『コンピュータ利用による経済学学習プログラムと実験経済学』、平成10・11年度科学研究費補助金基盤研究(C(2))報告書(鵜沢(研究代表者)、若林、船津、篠塚)(課題番号:10630001)、pp.1-69(英語), pp.132-146, および, pp.147-173(英語),(2000年)

         

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