2004年度前期

学部昼間コース「ミクロ経済学A

担当教員 山本賢司


授業計画

1. 授業の目的・内容・方法

この科目では初めて経済学を学ぼうとする学生を対象に,まず経済学の輪郭を解説します。次いで,市場機構による資源配分と所得分配に焦点を合わせてミクロ経済学の概要を説明します。たとえば

・国内市場の開放が進み輸入品が豊富となってきた現在でも,外国人の就労は厳しく制限されている。商品の規制は緩め,労働を規制し続ける理由は何か。

・日本のエンゲル係数は約24%である。またエンゲルの法則も成立するようだ。なぜだろうか。

・航空運賃は同じ路線でありながら,曜日や時間帯によって金額が異なる。その理由は何か。

・かつて通信市場は1社によって独占されていた。通信市場の規制が緩和され,料金も低下した。その理由は何か。

 といった疑問を,市場に直面する消費者と企業の意思決定から説明します。併せて,一般的な命題や定理の解説も行います。

2. 授業内容

第1週 経済学の対象

第2週 経済学からの視点

第3週 経済問題の事例

第4週 単純な部分均衡分析

第5週 消費者行動の理論 1

第6週 消費者行動の理論 2

第7週 企業行動の理論 1

第8週 企業行動の理論 2

第9週 生産物市場での価格の決定

第10週 生産要素市場での価格の決定

第11週 一般均衡分析 1

第12週 一般均衡分析 2

第13週 市場均衡と経済的厚生

第14週 市場の失敗

第15週 競争的均衡分析の限界

3. 使用教材

 次の教科書と共に配布資料を使います。

西村和雄(著)『ミクロ経済学入門(第2版)』(岩波書店,1995年)

4. 成績評価の方法

2回の試験(各100点)と5回のクイズ(各10点)の合計点(250点)で評価します。

5. 履修上の注意事項

(1)「マクロ経済学(AまたはB)」と「経済数学」を併せて履修することが望ましい。

(2) 科目の性格上,高等学校卒業程度の数学の素養を前提として講義を進めます。初歩的な関数と微分の知識が役立ちます。

(3) 履修者数の上限を凡そ教室の収容人数とします。これを上回る履修希望者が現れた場合,履修制限を行うことがあります。履修制限は平成13年度以降入学者に限って適用され,この科目では経済学科所属学生を優先します。

(4) この科目は,短期留学プログラム学生と共にミクロ経済学の応用を学ぶ「中級ミクロ経済学」の基礎ともなっています。

以上。