2006年度外国経済史2の成績について

はじめに
 例年と異なり、今年は出席代替レポートを公式には課しませんでした(非公式に提出した人は4名ありました)。なぜそうしたかというと、かなり出席率が高 かったからです。毎回プリントを36枚用意し、それがほぼすべて捌けており、また履修者数は74名でしたから、平均で50%の出席率となります。これは、 3-4年生向けの授業としてはきわめて高い出席率です。ということで、代替レポートについては不要であろうと判断したため、公式にはレポート課題を出しま せんでした。
 ただし4年を中心に若干の方がレポートを提出してくれたのですが、残念ながら一つを除いて、内容はひどいものでした。理由は簡単で、時間がなかったから だと思います。特に問題だったのは、課題図書すら見ていないと思われるレポートが若干あったことです。

成績の算出方法
 記述式問題2問で1問は50点です。そして1問毎にポイント(10点)を付けていき、1問の上限ポイントは5となります。そして二つの問題の合計ポイン トの10倍が総合点となります。ただし注意して欲しいのは、1問目が非常によく書けていて、6ポイントついたとしても、1問の最高点は50点ですから、そ れ以上はつきません。
 これに加えて、出席点(出席回数は3回で1回5点)を加えます。そこで、テストの最高点数は115点となりますが、100点以上は切り捨てました。
 欠席カードは、出席を取った日にそれを提出した者に対して2点を加えました。
 さらに非公式レポートについては、出席のポイント15点の範囲内で評価しました。

答案の出来
 例年同様、出席していた者については、かなり良い成績が出ました。裏返せば、出席しなかった人は出席点ももらえず、さらに成績も良くないということにな ります。今年は例年と比べて、参考文献もほとんどない分野での出題だったので、どうなるかと心配していたのですが、その心配は裏切られ、かなり期待に添っ た答案が多く出ました。例年だと不愉快なインターネットページのコピーや他の文献の丸写しなどがあるのですが、それがほとんどなかった(というのか、不可 になった学生の大部分はそれです)ので、学生のみなさまの努力を評価します。

 もちろん、答案のできが例年よりも良かった理由は、この頁の冒頭に書いたように出席が高かったからです。出席が高ければ、授業の理解も深まるのですか ら、当然のことだと思います。

 またこういう形式の問題を出すと例年、3つ以上答える学生が必ず出てくるのですが、今年はみなさんが優秀だからか、ひとつもそういう答案がありませんで した。

答案選択の分布
 AからFの問題選択者の数(実数)

A ///// ///// ///// ///// ///// ///// ///// ///// / 41
B ///// ///// ///// ///// 20
C ///// ///// 10
D ///// ///// 10
E ///// ///// ///// ///// // 22
F ///// ////// ///// ///// ///// /// 28

 忘れちゃった人のために:A (言語)、B(学者の役割)、C(社会政策)、D(ホロコースト)、E(民族認定)、F(教科書)

 このようにAが一番多く、ほぼ3名に2名の受験者が選択しました。これに対してCとDが最も少なかったのですが、その中にはいい答案が多かったです。B では期待した内容の答案が少なくてちょっとがっかりしました。

気になったこと
 辞書持ち込み可だからかもしれませんが、誤字もそれほど気になりませんでした。ただし、排除を廃除と書く答案がいくつかありました。気を付けて下さい。

 また、例年は、1問の記述式でしたが、今年のみ(初めて)2問出題しました。その結果、時間がなかったのか、自由記述欄(無配点)に面白い書き込みはあ まりありませんでした。というのか、みな、授業アンケートと出席カードで書きたいことを書いてしまったのかもしれません。その中でも一応目立ったものを ちょっとだけ、以下紹介してみましょう。

自由記述欄から
・版書[ママ]が整理されていなかったので、歴史の流れが良く理解できなかった。大きな区切り毎に番号を振るなどしてもう少し整理なさると、内容ももっと 分かり易くなると思う。

 シラバスがあって、今年は(めずらしく)シラバスの内容とほぼ平行して授 業は行われていたはずなのですが……。ちなみに、シラバスではちゃんと章立てされて説明されています。であとは例年通り、板書のスペースが早いという批判 が多かったです。

・アンケートにも書きましたが、授業中の板書のペースが速すぎてついていけません。

 正直に言って本2冊分くらいの内容を半年でこなしたので、早くなってしま いました。ただし、試験で見て分かるように、私が授業で取り上げたすべての問題点について理解してくれ、というのが私のこの授業の目的ではありません。部 分的にでもあれ、ちゃんといくつかの問題を理解して欲しいというのがあります。ですから、面白かったところだけ特に注意して聞いて、その点だけ答えてくれ ても点数が出るように問題が作ってあるのです。

・でも、1年生の時に受けた経済史の講義より、今回の外国経済史の方が面白かったです(面白かったくせに答案コレかとお思いだと思いますが)。
・昨年度の経済史の3倍面白かったです。やっぱり授業はこれくらいの少人数がちょうどいいのだと思いました。

 確かに。いや逆に経済史の方が1/3つまらないと言われているような気が してちょっと絶望です。

・お手上げです。
・授業の理解に欠けていたため、きちんと説明した解答を書けませんでした。申し訳ありませんでした。

 大学にはちゃんと来て授業には出席しましょう。

・板書に大切なことが書かれてあるのは当然だが、もっと大切なことや分野として面白みのあることは、口頭で話していることだった。本来はテープレコーダー でも準備すべきだったか。でもそれをやると右翼批判の言動も録音しかねない諸刃の剣。

 危ねえな。なるべく政治の話はしないように努めていたはずなのですが。あ と、録音もこわいよね。

・先生、僕の下の名前読めますか?

 だからあとで訊いたよね。私も実はかなり名前の読みで困っています。

・黒板が読みにくいこともありましたが、話される内容や時々横道に逸れての雑談は大変興味深かったです。
・先生の授業面白かったです。けれどもなぜあんなに授業中あせっているのか気になります。もっと落ち着いてもよいと思いますよ。じゃないといつか倒れそう で心配です。

 ありがとう。あと、だから本2冊分なんですよ。授業の下書 きが……。


・配点50点2題だと、片方に力を入れすぎるともう片方がおざなりになり、落題[ママ]。時間配分のバランスにかなり注意しなければならず、実は極悪な配 点なのかもしれないとふと思いました。

 極悪だったかもしれないと、ちょっと反省しています。

・宗教や文化的対立は、様々な戦略が複雑にからみあって今に至る、ということが少しでもわかってすっきりした思いと同時に恐怖の気持ちもありました。

 私もコワイです。

・プリントを配ってくれたのは、金銭的にありがたかったです。また、機会があれば、先生の授業を受けたいです。

 新聞にも出て、大学も何らかの改善を約束していますから、希望はありま す。あと、機会は来年にあります(単位を取ってしまっても聴講は出来ます。あと、来年の外国経済史2はまた全然内容が変わる予定です)。

・私はポーランドよりもドイツが好きです。

 うーむ。なんと答えて良いのか。どちらにもいいところがあると思うのです が、私は。

(2006年8月7日)

戻る