わが国における近代複式簿記の導入は、明治以降になる。福澤諭吉がアメリカの簿記書を『帳合の法』として翻訳出版したのは1873年(略式…単式簿記)および1874年(本式…複式簿記)である。また、イギリス人のシャンドが大蔵省で口述した内容を翻訳したものが1873年、『銀行簿記精法』として出版された。
この『銀行簿記精法』は、わが国最初の株式会社である第一国立銀行をはじめ、その後設立された多くの国立銀行に統一して実施させるために編集されたものである。したがって、簿記上の用語も含めて、わが国の会計に大きな影響を与えた。
また、税法は会計帳簿にもとづいた自主申告を原則とし、会計に大きな影響を与えている。