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平成29年度学位記授与式(9月卒業) 学長告辞 お知らせ

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みなさん卒業まことにおめでとうございます。今年の秋は学部生12名が、ここ緑が丘を去られます。私ども教職員は、みなさんとともに過ごしたことを誇りに思います。

みなさんにとって、小樽商科大学はどんな大学だったでしょうか。

小樽商科大学は、たとえばゼミナールがその典型ですが、特定の分野で専門知識を深める教育を心がけてきました。同時に、人文社会・自然科学、外国語など幅広い分野の知識を修得するカリキュラムを用意しています。そして、百年の伝統である実学の精神に基づいて、実践や体験、様々な分野で活躍する人との交流から学ぶ機会を提供してきました。なによりも、みなさんに自由な時間、ものを考えたり友人と話しをしたり、課外活動に取り組くんだりする時間を保証してきました。

みなさんは、それらを十分に利用し、知識、能力、態度を身につけて卒業されることだと思います。私は、この数年、本学の学生が、ゼミナール活動、課外活動、学生ベンチャーなど様々な活動のなかで、受賞したり社会で高く評価される姿を見て、大変心強く感じております。これからも実学精神を発揮して一層活躍してくれることを期待しております。

日本経済は、景気が回復基調にあり、企業は経常利益を順調に伸ばし、求人倍率も向上、労働市場は売り手市場で一部には深刻な人手不足が発生しています。しかしながら、社会全体を見渡してみますと、生活様式、働き方、経済構造あらゆる面にわたって、大きな変化をもたらす状況が進展しています。たとえば、それは、人口減少、地方の衰退です。また、IT技術とインターネットの発達により、あらゆる情報がネットで繋がれ、ビッグデータをもとにディープラーニング機能を備えた人工知能(AI)が結果を予測するという時代が到来しようとしています。今や、ビジネスは、単にモノを造って売ることから、ビッグデータを利用してモノと人を結びつけるサービスを売る、それが地球規模で展開される時代になろうとしています。

働き方も変わっていくかもしれません。AIの普及により多くの職業がAIに取って代わられるといわれています。逆に新しい職業が生まれるかもしれません。生産人口が減少すれば、女性や高齢者にも今まで以上に働いてもらわなければならない、他方で、日本の企業はグローバル化を進め、優秀な外国人の採用を行っています。そうなると、会社と時間に拘束されるような働き方は見直さなければならない、また同じ職場で働き続けるということも段々少なくなっていくかもしれない、実際にも、社会はその方向に向かいつつあります。

科学技術は、われわれの予想を超えて進展しています。既存の分野を融合した新しい技術や考え方が次々と生み出され、社会に変化と多様性をもたらしています。その中で生きていくためには、変化への対応力、多様性への適応力が求められます。大事なことは、卒業した後も、常に学ぶ態度を持ち続け実行することです。

二十一世紀は、「新しい知識・情報・技術が政治・経済文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す社会」、知識基盤社会だと言われています。そこで生き抜くための学びは、仕事をすることの中から得られると思いますが、それだけでなく、本を読んだり、様々な人と交流したり、大学院に入学するとか、仕事から離れたところで学ぶことを心がけて下さい。大卒の肩書きは、そんなに長持ちしない、常にブラッシュ・アップすることが必要です。

小樽商科大学は、卒業生(OB・OG)が現役学生を支援することの熱心さでも全国有数の大学です。みなさんのなかには、在学中に、同窓会・緑丘会から様々な支援を受けた人がいるはずです。そして、この関係は卒業後も続くと思います。ですから、今度はみなさんが後輩のために支援をしてあげてください。

最後に、みなさんに、私が最近出会った、インド建国の父であるマハトマ・ガンディの言葉を贈ります。

 明日死ぬと思って生きよ、永遠に生きると思って学べ

 Live as if you were to die tomorrow, Learn as if you were to live forever

みなさんのご健闘をお祈りしています。

 

          平成二九年九月二二日            国立大学法人小樽商科大学学長 和田健夫

 


 

    

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