ファカルティ

専任教員

Professor:
Atsushi SETO
名前 瀬戸 篤
職位 教授
経歴 1958年生まれ
学 部:小樽商科大学商学部卒
大学院:北海道大学大学院農学研究科博士後期課程修了
学 位:北海道大学農学博士
実務歴:北海道電力
著書 『大学発ベンチャーにおける利益相反の研究』,新日本監査法人,2004年(共著)
『大学発ベンチャーマニュアル−創設から廃止まで−』(文部科学省委託研究),小樽商科大学CBC,2004年
『農業と農政の経済分析』黒柳俊雄編著,東京大明堂,1995年(共著)
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担当授業
(シラバス)
アントレプレナーの系譜とリーダーシップ
ベンチャー企業
ビジネスエコノミクス
技術と事業革新
テクノロジービジネス創造
ビジネスワークショップI
ビジネスワークショップII
授業紹介 技術と事業革新
テクノロジービジネス創造

MESSAGE

英国留学を経て昭和58年に本学商学 部を卒業し(英国産業革命史専攻), 12年間の民間勤務(マーケティンク職お よび研究職)を経て,平成7年本学に 着任しました.これまで社会人大学院 教育とビジネス創造支援に携わってき ましたが,MBAではこうした経験を 基に<技術の事業化>と<大学発ベンチャー>を探求します.

インタビュー

Q:先生のご専門は何でしょうか?

A:もともとの専門は計量経済学と農業経済学です.しかし,たくぎんが破綻した後,本学のCBC(ビジネス創造センター)の副センター長を務めたことがきっかけで,大学発ベンチャーの研究に取り組むようになりました.CBC設立後,6年間副センター長を務め,約500件の中小企業からの相談を受け,14件の大 学発ベンチャーの立ち上げに関わりました.現在の研究テーマは「大学発知財の商業化」です.

Q:経済学とベンチャー研究の関連について教えてください.

A:現在の研究テーマは,6〜7割が経済学理論をベースとしています.残りは,会社設立に関する制度的な側面(例えば会社法など)と情熱から構成されていると いっていいでしょう.私はもともと,産業連関分析を使った産業構造の解析を行っていました.データを分析すると,時間とともに経済構造が変化していくのが わかりますが,「なぜ構造が変わるのか?」という疑問がわいてきたのです.企業行動や政府の規制なども影響していると思いますが,一番の要因は企業家であ る,と私は感じました.この点については,80年前に経済学者のシュンペーターが理論化しており,それをより深めたいと思いベンチャー研究を開始したので す.

Q:先生はどちらで経済学を学んだのでしょうか?

A:小樽商科大学の学部時代のゼミや講義で基礎を学びました.その土台があったからこそ,大学院の修士・博士課程でも高度な経済学理論を吸収することができた と思っています.日本やアメリカの大学院で計量経済学をツールとして学び,経済が数字で見通せるようになると,「経済学はライブである」と感じるようにな りました.この経済を動かしているのが企業家です.経済の周期は,18ヶ月という短期,5−7年の中期,55−60年の長期的な波動があります.この波を 作っているのが企業家なのです.

Q:先生は,北海道電力にもお勤めのご経験がありますよね.

A:12年間勤務していました.最初の5年は,営業の現場で働いていました.その後2年間は,企業派遣で大学院の修士課程で学び,その後の5年間は研究所に勤 務しました.このときに,北海道大学の博士課程に通いましたが,博士論文のテーマは会社の仕事と直結したものでした.北電時代の経験で決定的に役立ったのは,最初の5年間の現場経験です.わがままを言う顧客や値切る顧客と対応することを通して,コミュニケーションのあり方や現場感覚を学ぶことができ,このときの経験は,後にCBCでビジネス相談をする際にも役立ちましたね.

Q:最後に,OBSの授業についてお聞かせください.

A:私は「ベンチャー企業」をメインにしておりますが,このほかにも,他の先生と一緒に「ライフサイエンスビジネス創造」「技術と事業革新」「ビジネスエコノミクス」という授業を担当しています.ベンチャー企業では,ベンチャー立ち上げのツールやスキルよりも,「アントレプレナーシップが何に由来しているのか」「これからどこに向かうのか」について検討することを重視しています.それを,「経済の歴史」,「これまでの偉大な 企業家」,「現在活躍している企業家」から学ぶのです.企業家は,ベンチャー企業にのみ存在するのではなく,大企業の中でも活躍しています.また,アント レプレナーシップは家庭環境などの影響を大きく受けますが,成人後に学習することも可能だと考えています.

Q:ありがとうございました.