ファカルティ

専任教員

Professor:
Shigeru NISHIYAMA
名前 西山 茂
職位 教授
経歴 1952年生まれ
学 部:慶應義塾大学経済学部卒
大学院:慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程退学
学 位:慶應義塾大学経済学修士
実務歴:経済企画庁
著書 『Excelでわかる数理統計学』,エコノミスト社,2004年
『基礎の徹底 統計学』,エコノミスト社,2003年
『楽しい統計学セミナー』,同文舘,1998年
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担当授業
(シラバス)
統計分析の基本
ビジネスエコノミクス
将来予測の技術
ビジネスワークショップI
ビジネスワークショップII
授業紹介 将来予測の技術
ビジネスエコノミクス
統計分析の基本
HP http://www.otaru-uc.ac.jp/~nisiyama/

MESSAGE

この大学院の魅力は,「幅広いメニュー」,「自立と革新のお手伝い」,「実践科目の充実」があげられます.知識と 情報を実務に生かすには長年の経験が必要と言われます.しかし,最近の教育技術に基づく体系的トレーニングを 行なえば時間を大幅に圧縮できます.新たな分野の即戦力を目指している方はぜひ参加してください.

インタビュー

Q:先生のご専門を教えてください.

A:私は,計量経済学のなかの,経済統計と呼ばれる分野を専攻しています.この分野も,いろいろな専門に分かれていますが,主に政府が公表するマイクロデータを用いて,貯蓄・消費行動・家計行動などの「消費統計」を分析しています.

Q:もう少し具体的に教えてもらえますか?

A:不景気になると,よく減税をして景気を回復させようとしますよね.これまで政府は「減税すれば,手元に残るお金が増えて,ものを買うようになり,企業も設 備投資をする」という循環を想定していました.しかし,多くの人は,減税による手元資金を将来のために取っておきます.消費者は10年先を見ながら子供の 教育や家の購入などのライフコースを考えて,あまりお金を使わなくなってきました.

Q:なるほど.そこで先生の研究が関係してくるのですね.

A:政府はいくつも統計調査をしていて,たくさんのデータはあるのですが,せっかくの情報が生かされていないのが現状です.そうしたデータを分析して消費行動を明らかにしていくのが私の仕事といえます.政府には,明らかになった消費行動をもとに,「将来の希望がもてるような環境」を提供してほしいですね.

Q:先生は経済企画庁に10年以上勤務されていたとお聞きしました.

A:はい.78年から89年まで在籍していました.そのときの経験が,いろいろな意味で基本に なっていますね.大学・大学院時代でも,統計データを扱っていましたが,経済企画庁では,データを見ながら先を読むことが要求されます.会社のマネジャー が決算データを見ながら意思決定していったり,医師が検査データを見ながら診断するのといっしょです.さまざまなデータをいろいろな角度から検討すること によって,いろいろなことが見えてくるわけです.

Q:先生は統計の授業を持たれていますね.

A:はい.1年後期の基礎科目(選択科目)である「統計分析の基本」を担当しています.この授業は,統計を始めて勉強する人も履修するので,まず「統計の考え方」「統計の発想の仕方」を教えています.知識やテクニックを知っていても,考え方がわかっていないと,ものの見方が定まらないのです.その後,分布,母集団,サンプリング,検定などの基本的なところを教えて,最終的には分散分析や回帰分析くらいまでやります.

Q:ビジネスパーソンにとって「統計」を分析することは,どのような意味があるのでしょうか?

A:先日,企業で働いている私の元ゼミ生が訪ねてきて,「OBSに入りたい」と言ってきました.理由を聞くと,経営企画の仕事をしていて全社的な立場から戦略 を考えないといけない,らしいのです.特に,「独学で勉強していて難しいのが統計学」と言うのですね.経営データはたくさんあるけれど,平均やクロス集計 くらいしか使えないので,せっかくのデータを活用できない状況にある.そんな人は多いのではないでしょうか.統計手法を知っていると,データの背後にあるさまざまな構造や関係が見えてきます.

Q:ありがとうございました.