教育開発センターFD専門部会では,2006年5月30日に「職員を対象としたパワーポイント講習会」を開催しました。これは,総務課の企画・立案に対応したものであり,職員のパワーポイント操作の習得を通して,資料作成や配布時における紙資源の節約を意図したものです。
まず,本講習会のFD活動における意義について説明します。
一般的に,FD(Faculty Development)は「教授団の資質向上」,「教授能力開発」と訳されています。これらの訳は,FDはあくまでも教員を対象としたものである印象を受けます。しかし,近年,大学規模で教育効果を向上させるためには,職員の理解と協力体制が欠かせないという考え方が提案されました。それは,UD(University
Development)と呼ばれています。
本講習会は,直接的には業務の効率化を意図したものですが,その延長線上には大学規模での教育効果の向上があるといえるでしょう。FD活動を実践しつつ,さらに広い概念であるUD活動に着手し始めたこと。これは,本学全体での教育効果の向上を意図した,意味のある一歩であったと考えられます。
次に,本講習会の概要と参加者の反応について説明します。
講習会を開催するにあたり,特にパワーポイントを操作した経験がない方を対象としました。講習会で扱う内容,進行ペース,配布資料についても初学者を対象に設定しました。そのため,すでにある程度の操作が可能な方にとっては,多少物足りなかったことが考えられます。
講習会終了後,参加者の方々にアンケート調査を依頼しました。なお,アンケートは8項目からなり,1(かなり悪い)〜5(かなり良い)で回答するものでした。その結果を以下に示します。全体的に高い評価をいただけたのではないでしょうか。自由記述では,「今後は中級編,上級編を開催して欲しい」との要望がありました。問題点としては,「空調の音が大きく,講師の声が聞き取りにくい。マイクを利用してはどうか。」との意見がありました。
今後の要望と問題点について,貴重なご意見をいただきました。今後の活動の参考にさせていただきたいと思います。
質問項目 |
全体
(23名) |
20代
(4名) |
30代
(5名) |
40代
(4名) |
50代
(9名) |
不明
(1名) |
声量 |
4.39 |
3.50 |
4.60 |
5.00 |
4.33 |
5.00 |
教材 |
4.96 |
5.00 |
5.00 |
5.00 |
4.89 |
5.00 |
配慮 |
4.91 |
4.75 |
5.00 |
5.00 |
4.89 |
5.00 |
進行ペース |
4.70 |
3.50 |
5.00 |
5.00 |
4.89 |
5.00 |
質問しやすさ |
4.74 |
4.25 |
5.00 |
5.00 |
4.67 |
5.00 |
理解度 |
4.91 |
5.00 |
5.00 |
5.00 |
4.78 |
5.00 |
学習の意欲 |
4.87 |
4.50 |
5.00 |
5.00 |
4.89 |
5.00 |
満足度 |
4.78 |
4.50 |
4.80 |
5.00 |
4.78 |
5.00 |
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