シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 英文学史I
担当教員(所属)/Instructor 高橋 優季 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2019年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period 月/Mon 4
対象所属/Eligible Faculty 商学部/Faculty of Commerce
配当年次/Years 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2019/02/23
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
本講義では、19世紀アメリカ文学の代表的作家に数えられるエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe, 1809-49)の怪奇短編集を読みます。幼くして両親を失い放蕩無頼の生涯を送ったポーは、その短い文筆活動のなかで、「死の世界」への恐怖に翻弄される人間の心理をメランコリックな雰囲気と奇想にみちた文体で書き綴ったことで知られており、またそこに科学的な推論を加味した彼の推理小説も、今なお多くの愛読者に親しまれています。授業ではそうした彼の怪奇と謎解きの世界にどっぷりと浸かりながら20世紀以降へと英米文学史の流れを追っていきます。
達成目標
/Course Goals
現代の私達読者が、異なる時代に外国語で書かれた文学を読む時に必ず要求される作業として、一つ一つの詩語の意味をたとえ自分が「分かり切っている」と思っているはずの英単語でも改めて確認しながら読み進めることが重要です。そうすることで、正確かつ丁寧に英文を読めるようになることが第一の目標です。

また、1910年代に「Tales of Mystery and Imagination」というタイトルで発行されたポーの短編集に、強烈なまでに奇怪でグロテスクな挿絵を提供し、観る者を驚愕させたことでも知られるHarry Clarke(1889-1931)に注目します。挿絵による視覚表現とテキスト解釈との相互関係についても探究・考察を深めることも第二の目標として取り組んでいきます。
授業内容
/Course contents
授業では約2週間で1.5作品を目安として、以下の作品を読んでいきます。

'The Pit and the Pendulum'(1843) 「落とし穴と振り子」

'A Descent into the Maelstrom'(1841) 「大渦に巻き込まれて」

'Ligeia'(1838)「ライジーア」

'Morella' (1835)「モレラ」

'The Fall of the House of Usher'(1839) 「アッシャー家の崩壊」

'The Masques of the Red Dearh' (1842)「赤死病の仮面」

'The Murders in the Rue Morgue' (1841)「モルグ街の殺人」

'The Mystery of Marie Roget' (1842)「マリー・ロジェの事件」

'The Gold Bug' (1843)「黄金虫」

'The Purloined Letter' (1845)「盗まれた手紙」
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
[事前学習]
予習は絶対必要。予め授業で扱うと決められたテキストや資料を、まずは自分で読んで内容を把握してくること。分からない単語なども全て調べてくる。

[事後学習]
各自で復習する。授業のなかで受けた説明をもとに、文法的理解として不足だった部分を見直すことが重要。新しく覚えた単語やフレーズなども、発音と共に繰り返し見て書き取り直し、声に出して読み直すことで知識として定着させる。
使用教材
/Teaching materials
以下の教科書を購入していただきます。

豊田真 注釈『Prose Tales by Edgar Allan Poe(ポー短編集)』
(研究者小英文業書) 研究社(1993年、新装版)、1,400円。
成績評価の方法
/Grading
レポート提出評価(70%。回数と提出時期など詳細は授業で指示します。)

予習と参加状況(30%。出席回数ではありません※)
※受け身になって一方的に聴講するのではなく、意見や質問を述べていただけるような積極的な参加を参加状況として評価いたします。
成績評価の基準
/Grading Criteria
AA(秀)90~100
A  (優)80~89
B (良)70~79
C  (可)60~69
D  (不可)0~59
履修上の注意事項
/Remarks
授業には全体の三分の二相当は出席してください。三分の一欠席すると不可ということです。(公欠、病欠などの相談は応じます)
授業開始より20分以上後の入室は遅刻とみなします。遅刻3回で欠席一回分としてカウントします。(やむを得ない理由で遅れた場合は事後報告で良いので説明してください)
授業中に無断で教室を出入りすること、許可なく携帯電話やスマートフォンを使用すること、教室最後列から着席すること、寝ることは禁止します。これらの禁止事項を行う場合は、受講拒否とみなします。
辞書はできるだけ持参しましょう。
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

科目一覧へ戻る