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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 人間と文化論
担当教員(所属)/Instructor 久保田 顕二 (商学部)
授業科目区分/Category 夜間主コース 専門共通科目
開講学期/Semester 2017年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period 火/Tue 6
対象所属/Eligible Faculty 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office 久保田 顕二(343)
オフィスアワー/Office hours 久保田 顕二(月曜日14:30〜16:00)
更新日/Date of renewal 2017/02/28
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
 哲学や倫理学(あるいは現代思想)の古典的な文献に、邦訳によって触れることを通して、これらの学問における基本的な考え方を身に付けます。
 授業の進め方としては、「講義」と「文献の輪読」という二つの形式を双方ともに取り入れます。すなわち、まず担当者が、取り上げる哲学者や倫理学者(あるいは思想家)についての、または彼らの代表作についての、解説を手短に行い、そのあと、配布された文献を全員で輪読し、かつ、お互いの意見を交換します。講義と輪読とは、時間的に1対2くらいの割合になるものと思われます。扱う文献は3点くらいを予定しています。輪読に際しては、もしかすると、回数ごとに報告担当者を決めておくというやり方をとるかもしれません(報告担当者は、割り当てられた一定範囲の要約と、その範囲における疑問点や問題点の提示とを行います)。
 ただ耳から説明を聞くのではなく、じかに文献に接してその内容をつかみとろうと努めることによって、基礎科目の「哲学」や「倫理学」で学んだこと(あるいは学んでいること)を、より確かなものにし、かつ発展させる、というのがこの科目の目的です。
達成目標
/Course Goals
 哲学や倫理学の基本的な概念や考え方を修得するだけでなく、次のような姿勢や物の見方を身に付けることもまた、達成目標となります。
1.目まぐるしく進展する今日の世の中では、とかく読むことがはばかられがちな重厚な文献に、比較的気軽に手が出せるようになること。
2.そのように敬遠されがちな文献の中には、往々にして、投入する努力に見合うだけの深い意味と価値が潜んでいる、ということを理解すること。
 私たちの勉学にとっては、あるいは人生そのものにとっては、手軽に得られてすぐに使える情報のみが有意義なのではありません。むしろ、苦労して取り組まないとその意味内容が十分には把握できないような情報の中にも、否、むしろそちらの中にこそ、私たちの人生を左右するような、より深く、より大きな意義が隠されているのです。
授業内容
/Course contents
 以下のような哲学者・倫理学者や思想家の考え方を、順次学んでいきます。
古代:プラトン
近代:デカルト
現代:サルトル、フロイト
使用教材
/Teaching materials
 以下の古典的な著作の中から選ぶことを予定しています。各著作につき、その全体ではなく、興味深くて、かつ比較的平易な部分だけを選び出して読みます。
プラトン著:『ゴルギアス』、『国家』など
デカルト著:『方法序説』、『省察』など
サルトル著:『実存主義とは何か』など
フロイト著:『精神分析入門』など
 これらの候補のうちから最終的に何を選ぶかは、履修者の希望を聴取した上で決めます。また、ほかにリクエストがあればそれも考慮に入れます。
 テキストは、すべてコピーで済ます予定です。
成績評価の方法
/Grading
 出席状況、報告の担当及びその回数、授業への積極的参加度、等を勘案した上での平常点によって評価します。目安としては、出席点40%、報告担当30%、授業への参加度30%です。なお、出席日数や報告回数が少ない履修者については、別途、レポート課題を与える場合があります。レポートは、取り上げた著作の一部を要約した上で、それについての自らの意見を付する、という体裁のものです。レポートは、30%を上限として不足分の点数の補填に使います。
成績評価の基準
/Grading Criteria
 上記の諸点を総合的に判断して「秀」~「不可」の5段階の成績を割り振ります。追って、然るべき時期に、より詳しい評価基準を示します。
履修上の注意事項
/Remarks
 できれば、基礎科目の「哲学」か「倫理学」を、過去においてすでに履修したか、またはこの授業と並行して履修している、という学び方が望ましいのですが、しかし、そのことは別段、この授業を履修するための条件とはなりません。この授業によってはじめてこれらの分野に接する、という学び方でも差し支えありません。
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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